【福島県方言】中通り県北の方言一覧｜意味や用例も紹介します！

2025年1月18日2025年1月28日

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福島方言に興味をお持ちの方へ、この記事では中通り県北エリアの方言について詳しくご紹介します。福島県の中でも県北地域は個性的な方言が多く、言葉の響きや表現にはその土地ならではの魅力が詰まっています。この記事では、方言の意味や使い方、地元での具体的な使用例をわかりやすく解説します。

福島方言を深く知りたい方や、旅行や仕事で福島を訪れる予定の方にとって役立つ情報が満載です。方言を通して地域の文化や暮らしにも触れてみましょう。

記事のポイント

中通り県北地域の方言の特徴
方言の具体的な意味と使用例
地域ごとの方言の違いや文化的背景
日常会話で使える方言の活用方法

福島県中通り「県北」の方言・意味・用例を紹介！

福島県中通りの「県北」地域は独自の方言が豊富で、その言葉一つひとつに地域の風土や暮らしが映し出されています。地元の方言を知ることで、その土地の人々の文化や価値観にも触れることができます。

あ行

方言	意味
あいつ	あの奴、彼、あの人
あい	はい（返事）
あぇれすぐなぇ	愛らしくない
あおのげ	仰向け
あかいも	じゃがいも
あがす	燈火
あがっせい	お食べなさい、お入り下さい
あかなす	トマト（植物）
あがめ(ってえ)	いやだ、だめだ
あがりくなる	明るくなる
あがんなんしょ	上りなさい
あがんぼ	赤ん坊
あぎび	あけび
あぐき	あご
あげす(あけず、あけつ)	とんぼ
あさっこぴり	午前の間食
あさざ	朝仕事
あざく	探す
あだがな	あんなもの
あっきゃー	あらーおや
あっきゃげ	秋上げ、収穫
あったけえ	暖かい
あっつあー	父
あっつおん	あるよ、あります
あらところ	ある所
あどががぁ	後妻
あばっしゃい	おいでなさい
あばどば	そわそわする
あますずく	雨しずく
あらぐ(く)	余程（大分）
あらっぱ	手荒なこと
ありゃしにぇー	ありません
あるけぇ	あるかい
あれゃしたリー	あらまあ（驚く）
あんかん	行火（あんか）
あんちゃ	兄さん、息子
あんね	姉
あんぼんたん	吊し柿（甘い）
あんめした	あるまいよ
いあぇづ	会津（地名）
いがはんねえか	お出になりませんか（敬語）
いぎしなに	行く途中に
いだがん	いましたか（いだげえ）
いちりだま	あめ玉
いっそお	ばかり
いびったれこいで	おうちゃくして
いまに	さようなら
い(え)らっしやる	日が暮れる
いりのざしき	奥の間
いろいぼ	にぎび
いわさんな	言いなさんな
いんがみた	ひどい目にあった
いんからない	行きますからね
いんぎゃした	行きました、帰りました
うすこ	蟻地獄
うつしょ	後
うっちゃっておげ	投げすてておけ
うぶう	背負う
うぬ	おまえ、汝
うるがす	水にひたす
うわっぱり	上着
うんこ	大便
え(えー)	家
えぁばんしょ	おいでなさい
えいべした	よいでしょう
えがんにゃえ	行かれない
えげこんじょわりい	意地が悪い
えこえこ	ねこ柳
えさばや	魚屋
えだぱんこ	板片
えっちょめ	一人前
えっぺえ	二合五勺のこと
えーまち	怪我
えるみでだ	居るようだ
えんがみた	ひどい目にあった
おあいなんしょ	食べなさい
おあがんなんしょ	お寄りなさい
おあし	銭
おいんなしょお	お出でください
おかえ	おかゆ（粥）
おがした	お置きになった
おかっつぁまー	主婦、奥さん
おがる	育つ
おぎ(おき)	炭火
おきゃくさま	ねずみ
おおごとした	残念なことした
おごわ	赤飯
おさかぶ	青大将
おさめぇる	捕まえる
おざりやす	ございます
おさんせん	お賽銭
おしょる	折る
おしょーしい	恥しい
おそふき	雪に用いる藁靴
おだぢ	ごちそうを強いること
おだまこ	おたまじやくし
おだっちゃ	折れた
おじぎ	あいさつ
おちる	降りる
おじんつぁ	おじいさん
おついしょ	お世辞（追従）
おっかぐ	割る
おっかさ	お母さん
おつけ	お汁（おづけ）
おっこむ	とりこむ
おっこわす	壊す
おっさん(おっさま)	和尚さん
おっぱぐれる	連れに離れる
おっぽろぐ	遺失する、落とす
おできなさい	お寄りなさい
おどがぁい(おどげ)	あご
おどっつぁ	お父さん
おはようがす	お早うございます
おばんちゃん	祖母さん
おぶくさま	ねずみ
おぼこ	処女
おぼこ	赤ん坊
おめぇー	本宅（母屋）
おやがっつぁま	庄屋さま
おろぬく	間引く、ぬかす
おんじねー	私でない
おんつぁやろー	馬鹿野郎
おんつぁれる	叱られる
おんつぁん(おんざま)	伯父、叔父、小父

あ行　用例

あの奴はいい奴だ
湯さ入れよ、「あい」
あえれすぐなぇごと言うな
鼻血出だからあおのげに寝せどけ
あかいもゆでる
あがすがけぇだぞ(消えたよ)
これあがっせい、ここさあがっせい
ありぁ、あかなすなったや
そだごどあがめ
間もなくあがりくなるぞ
よく来たない、あがんなんしょ
ほれ、あがんぼないでんでねぇがよ
山さ、あぎび取りに行かねがよ
あぐきがはれて痛くてしょうね
あげずとっしゃ行くべ(取りに行こう)
あさっこぴり食べらんしょ
あさざやんなんめ(やらなけらばならないだろう)
他人のものあざくんでねえ
あだがなだめだ
あっきゃーたまげだごど(驚いたこと)
明日はあっきゃげだぞー
わら小屋はあったけぇぞ
おら家のあっつあー元気だぞイ
なんでもあっつおん(何でもあるよ)
あっところに山があったどさ
あれは、あどががぁだ(あとかさま)(あとめ)
おれと一緒にあばっしゃい(あべ)
あんましあばどばしんでねえで
あますずくたっから(垂る)こっちへ入れ
あらぐ、ずなくなったなあー(よほど大きくなったね)
そだにあらばにしんでねぇ
どこにもありゃしにぇー
そうだごとあるけぇ
(あれわしたり)とも言う
寒いからあんかんだいて寝っペ
(あんつぁ)(あんつぁま)(あんにぁ)(あんにゃさん)とも言う
あれはいいあんねだった
とてもあめぇあんぼんたんだぞい
そんな馬鹿にしたごとってあんめした
あんたはいあぇづの生まれだべ
PTAに行かはんねぇか
隣村にいぎしなに寄らてつてくんにがい(くれないか)
山田のおんつぁんいだがん
これで、いちりだま買ってこ(買ってきなさい)
きょうは自菜いっそお持って来た
そだにいびったれこいでだめだべ
ほんじゃ、いまに(それではさようなら)
もういらっしゃる頃だ(いらはった)
いりのざしきに案内しな
いろいぼ出たな
可哀いそうだ、そだごど言わさんな
あの子ではとでもいんがみた
休みになったらいんからない
たった今いんぎゃした(いんぎやったとも言う)
(うすこ)(うそこ)とも言う
あんだのうっしょにかくれてる
そだことうっちゃっておげ
赤ん坊うぶえよ
(うの)(うのら)とも言う
餅米うるがして置けよ
寒いからうわっばり着てげ(着て行け)
うら(便所)さいってうんこたれろ
おらえさやべ(私の家に行きましょう)
おらえさえぁばんしょ(同)
まあえいべした(えがんべ)
家の都合でえがんにゃえない
見せねなんてえげこんじょわりい男だ
えこえこ取りにいかねえか
えさばやさ言ってさんま買って来う
そこのえだばんこ取ってけろ(取ってください)
あんで、えっちょめの気してる
もっきりえっぺえなんぼだ(酒二合五勺桝でいくらだい)
山さ行ってえーまちしんなよ
何だがえるみでだ
この仕事でえんがみたわい
さあさあ、おあいなんしょ(敬語)
どうそおあがんなんしょ(敬語)
おあしは大事にしろよ
どうか遊びにおいんなんしょ
おかえねえだから(煮えたから)食べろ
それ先生様がおがした本だ(敬語)
おかっつぁま凍豆腐買ってくんにゃ(ください)
なんだってこの子はおがったごど
火おこすから早くおぎ持って来う
ほれ、おきゃくさま来たぞ
銭ほろっておおごどした(銭を落として残念なことをした)
おごわ持ってがんしょ(持って行きなさい)
畑さおさかぶが居るぞ
やっと犬こをおさめえた
病気のあんべえはどうでおざりやすか
お詣りのおさんせん忘れんなよ
桜の木おしょるな
そだごどおらはおしょーしいくてやらんに
(おそぼ)とも言う
おだぢしてやっから(無理に差上げますから)
おだまこ取りに行くべ
この木おだっちゃ(おだる)
お客さまに早くおじぎしろ
(「おりる」が落ちるに変っている)
(おじんつぁま)来だぞい
あいつはおついしょ笑いしている
ゲタの前歯おっかいだな
(おっかちゃ)(おっかやん)
ご飯におつけかけて食うべ
雨んなっから布団おっこめよ
花瓶をおっこわした
おてらさまとも言う
お祭りに行っておっちゃにおっぱぐれた
大事な財布おっぽろぐやつあっか
帰りでもおできなさい
あれ、おどげがはずれた
(おど(と)つぁん)(おとっちゃあ)(おとちゃん)
(おはようがんす)(おはょぅごす)とも言う
おばんちゃんはやさしがった
おふくさまが頭を出した
あの子はまだまだおぼこでなイ(ね)
ほんとにめごいおぼこだなイ(可愛い赤ん坊ですね)
おめぇーさ行くべ
この人は俺の村のおやがっっぁまだぞ
いいかげんにおろぬいで置けよ
そんなことおんじねー
このおんつぁやろー
おんつぁんにおんつぁれるぞ
おんつぁんはええ人だぞい(良い人だよ)

か行

方言	意味
かァながし	湯死者
かいちゃ	反対、裏返し
がおる	弱る
がが	妻
かくまき	外出の時の毛布
がさやぶ	草むら
かたびっこ	片足
かずける	転嫁する
かっこわり	恥ずかしい
かっちぇわし	うるさい、やかましい
かっぽじくる	掘る
かで	飯にまぜて炊きこむもの
かなへび	蛇（かなちょり）
かな(糸)	木綿糸
かなんきょ	かなへび
かぶっちゃない	かびが生えたね
かぶちゃ	かぼちゃ
かまぁねぇ	かまわない
かまっかやろー	大食者
かよこ	鰻の稚魚
からだやみ	なまけ者
からっきり(し)	全然、まるで
かわりばんこ	交替
がん	……ですか、か
がんがね	あご
がんけ	崖
かんじょや	大便所
かんながら	かんなくず
かんにゃぶ	蛙（にな）（川にいる巻貝）
かんにんない	ごめんね
キーキー	ねずみ（小児語）
きさい	来てください
きしゃいだ	きらい
きじり	薪置場
きたむき	あまのじゃく
きちじほいはい	尾長鳥
ぎったれ	なまけ者
ぎっちょ	左きき
きのな	昨日
きびきょ	きゅうす（陶器）
いびつら	いびつ（形がゆがんでいる）
きやった(きんざった)	おいでになった
ぎんす	機械虫
ぎんちも(げんちも)	けれども
きんにぇ	切れない
くいぬげ	大食
くさし	なまけ者
くさっぽ	おでき、腫れ物
くすくる	こわれを直す
くちもみ	口論、口げんか
くっちい	一ぱいだ
くらすける	打つ、たたく
くわっせ	食べなさい
くんしょうぐさ	田うこぎ（植物）
くんされ	ください
けえ	食え
けえっぽ	脱腸
げぁぇる	蛙
けぁーこ	貝
けえさっつぁま	巡査
けそけそ	平然と
けだろ	毛虫
げじげじ	むかで（動物）
ける	呉れる
こうべい	格好、勾配、身のこなし
こぎる	値切る
こく(こぐ)	言う
こぐ	歩いて川を渡る
こごり	かたまり、煮こごり
ごしぇ(せ)やく	怒る
ごせやぐ	怒る
こだこと	こんなこと
こーだに	こんなに
こっつぁがねえ	馬鹿らしい
こっぺい	出たらめ
こでっしり	一ぱい、たくさん
こどのさま	蚕さま
こめこゆき	霰、あられ
こらんしょ	お出なさい
これっぱかし	こればかり、少し
ころっと	全然、すっかり
こんこんさま	狐さま
こんつら	こんな
こんとのさま	蚕
こんでも	これでも
こんまがる	曲る（腹を曲げる）
こんもりこ	蝙蝠（動物）

か行　用例

(かァながれ)俺かァながれ見て来た
あれ着物かいちゃだぞい
あれも借金でがおってるぞい
大工のががが泣いてたぞ
寒えがらかくまきしろよ
そごらはがさやぶだ、気イつけろー
この下駄はかたびっこだよ
悪くもねえのにおれはかずけられっちまった
本家さ行ぐのはかっこわり
なんだってかっちぇわしなぁ
ほだに炉撻をかっぽじくんな
この芋かでにしろや(かで飯)
(かなきちょ)(かなちょろ)(とかげを言う地方もある)
かな糸で蛙をしばった
(からんきょ)とも言う
あら、また鰹節かぶっちゃない
(かぼっちゃ)うわあ、でかいかぶちゃだこと
かまぁねぇがら早く行きな
こいつはかまっかやろーだ
かよこいっぺいいるぞう
あいつはほんにからだやみだわい
仕事っつうどからっきりだめだ
かわりばんこに鬼になっぺ(なりましょう)
ほうがん、そいづはよがったなん(ね)
あんまり笑ちてがんがねはずした
向え小山のがんけのつーじ及びなければ見て暮す
そのかんなぐら燃やせよ
(かんにゃぼ)浜(かんにゅぶ)北(かんにょぶ)北、中
悪がったな、かんにんない(かんべんないとも言う)
ほらキーキー来たぞ
俺家にも来さいなん
ほだやつきしゃいだ(そんなやつきらいだ)
炉の口(木尻)きじりよくはいておけ
あいつはきたむきな野郎で困る
きちじほいはい見たことあんめ(ないだろう)
太郎はぎったれで困る
あれはぎっちょだ
きのな行ってきょう帰ってきたわい
(きびしょ)(南、会、中×きびっちょ)(県内)
この瓶いびつらだ
先生さまがきやつたぞい
ぎんすが鳴いてるぞ
そうだぎんちもきょうは駄目だ
このなまくら刀はきんにぇナ
このくいぬげったらきりがねえ
おめもくさししてんでねえ
くさっぽ出来たな
暇の時これくすくってくなんしょ
兄弟同志でくちもみすんでねえ
腹くっちい
悪いやっだくらすけるぞ　くらせる(中、北、南)くらつける(浜、会、北)
あんころ餅くわっせい
くんしょ(会、北)くんちぁい(浜)
くんちぇい(県内)くんつぁんしょ(会、中)
くんつぇー(会、北、中)くんにぁい(南、浜、北)
くんネー(浜)
ほら、これけえ(食べなさい)
あの奴けえっぽたすけ(だそうだ)
げぁーる(中、南、北)けぇーる(会、南)げぇーる(浜、北、中、南)
けぇーがら(県内)
ほら、けえさっつぁま来らったぞ
地震でもけそけそしている
(けたろー)(けだろばば)も同じ
ほれ、げじげじ虫来たぁ
銭けるぞ(その逆はけらんにと言う)(北、会)
とてもあいつのこーべいはいいな
夜店で品物をうんとこぎれよ
また生いきこく、嘘こぐと承知しねぞ
そこからは川をこぐんだぞ
かれいのこごりはうまいぞ
(ごしぇえーだ)隣のおんつぁんごしぇやいだ
ごせばらやける(県内)ごせする(会)
こだがな(こんなもの)会、中、北
あの孫こーだにずなぐ(大きく)なったのかい
ほだごどこっつぁがねえ話だべ(話だろう)
ほだこっぺいゆうな(そんな出たらめ言うな)
こでっしりましらった(一ばい食べた)
(蚕殿様)(会、中)ごとん(蚕殿×北)こどんさま(南、中、北)
あれ、こめこゆき降ってきたぞ
寄らんしょ、来らんしょ、まわらんしょ
たったこれっばかししかねえのがこれっばか(会、中、北)これっばっか(浜、北、中)
その約束ころっと忘っちいだわい(忘れていたよ)
(こんこん)(北)こんこんさまいたがい(わらべ歌)
こんつらもの捨ててしまえ
こんだのこんとのさまはよく出来た
こんでもずいぶん高い(価)んだぞ
あんまりこんまがるなよ(背をまるくするな)
おや、こんもりこが飛ぶぞ

さ行

方言	意味
ざいご	田舎
さえづつ	槌(つち)
さえなら	さようなら
さきおどでな	一昨昨日
ざざぽ	葬式
ざっく	お手玉
ざっこ	雑魚
さっちゃかない	他愛ない、考えなし
ざっぽんかい	川狩
ざらんぽん	葬式
し	…よ、…ね
しーこ	小便(幼児語)
じえー	家
じぇに	銭
じごくそば	どくだみ(植物)
ししょびき	塩引き
したがら	そらだから
しっしょねぇ	仕方がない
しねえでくなんしょ	しないでください
しばし	火箸
しばや	芝居
しびた	へた(植物)
しびったれ	けち、おく病
しゃくがね	ものさし、曲尺
じゃくろ	ざくろ(植物)
しゃねえ	しらない
しょうあんめ	仕方あるまい
しょーし(い)	恥かしい
しょで	土日
じょーり	草履(ぞうり)
しょんべ	小便
ず(ずう)	湯
ずー	よ、ぞ
すいしろ	風呂(据風呂)
ずうばこ	重箱
すがり	蜂の一種
すげね	寂しい
すける	助ける
すたっぽもぢ	げんこつ
すってんぺん	頂上
すっぽそで	筒袖
ずばな	湯花
すんぎゃね	杉やに
ずんない(ずんねい)	大きい
せぇも	さえも
せぇふ	財布
せえ	おかげ
せえ	さえ
ぜえ	良い
ぜえ	家
せっつん	大便所
せな	兄、年長の男、主人、若い男
ぜびすこ	恵比寿講
せわしい	騒がしい、うるさい
ぜんがぁ	縁側
せんにな	先日、割に近い過ぎた日
そうがし	そうですか
そうがよ	そうですかね
そだがん	そうですか
そうだげい	そうだけれども
そだす	損する
そうだベ	そうでしょう
そうだげんじょも(ちょも)	そうだけれども
そうだこと	そんなこと
そだし	そうです
そうだぞえ	そうですよ
そだぞん	そうですね
そうだない(し)	そうですね
そうだに(そだに)	その様に(そんなに)
そうだべない	そうでしょうね
そうだもの(ごと)	そんなもの(こと)
そっこそっこ	こっそり、静かに
そっちゃ	そちらへ
そっつ	そちら
そでねえぞい	そうでないです
そうでねーてば	そうでないですよ
そうでらったがし	そうでしたか
そばいご(そべこ)	あまえ子
そベーる	あまえる
そればし	そればかり
それっぱか	そればかり
それっぱり	そればかり
ぞら	うどん
そんま	早速に、すぐに

さ行　用例

俺の家はほんとにざいごだぞい
早くさえづつ持って来う
ほんじゃまあさえなら
さきおとどい(北、中、会)さきおどでな会ったべ
ざざんぽ(中)どこのざざぽだい
ざっくして遊ばねかぁ
ざっこすくえ(県内)ざこばかでねぇが
いや全くさっちゃかない話だけどもなぁ
きょうはみんなしてざっぼんかいしっぺ(やろう)
ざらんぱい(南)ざらんべ(中)ざらんぼ(中、北)ざらんぼんぽ(南)
そうだし(そうですよ)どうだ(しどうですね)
(しーし)県内、しいこ(北中)
おら、じぇーさ帰るは(私は、家に帰ります)
じぇね(北)じぇんじぇ(会、中、北)
じごくそばくせえな(くさいな)
ほのししょびき何ぼだぁ(ほの=その)
したがらやめろちゅーだぁ(それだからやめろと言うのだ)
そいずもしっしょねえべで
心配しねえでくなんしょ
早くしばし持ってきな
忠臣蔵のしばやだすけぞ(だそうだよ)
なすのしびた
しびたり(北、会)しびたれ(北、中)しぶたれ(北)しぶたれ野郎め
しゃくがね忘れる大工あっか
じゃくろが赤くなったぞい
ほだごど俺しゃねえ
何ともそいつはしょうあんめ
そんなことおらしょーしなぁ
しょでにはそだごどなかったな
じょーりはいて行けよ(じょうじょとも言う)(南、会)
そこさしょんべたれんでねぇぞ
早くずさはえれよ
そうだこと嘘だずー(嘘だよ)
すいっしょ(浜、北)すぇひよ(会、南)
ずうばこ持って遊びさ行げ
いたずらしっとすがりにさされるぞ
一人ではすげねべない(寂しいでしょう)
俺もすけてやっかな
あんまりさわぐとすたっぽもちくれるぞ
山のすってんぺんに雪がある
すっぽそでよく似合うない
湯治にいったらずばな買って来う
すんぎゃねねばねばだ
とでもずんないどじょうだぞ
草木せぇも眠る頃んだ
せぇふは大事にしろや
優勝したのはあの人のせえだ
大水でせえ大丈夫
とてもぜえ犬っこだ
おらぜえさ行かねか
せっつんはあそこだ
おら家のせなさんが行くど(兄が行くよ)せなさ(中)せなさま(北、中)
こんばんはぜびすこだない
せわしい日だ(せわしねぇ)(会、北、中)
ぜんがぁさ廻ってくなんしょ
せんにな行ったごとあっぺ(あるだろう)
そうがし(会、北)そーがーも(会)そうがん(中、会、南、浜)
(感嘆することば)
おめさんの方でもそうだがん
そうだげい駄目だ
そだすがら、店の品いじくんな
そうだべ、俺もそう思うんだ
それはそうだげんじょも駄目なんだ
あいつそうだこと言ったのかい
とても大きい熊だったそだし
やっばしわがんねそうだぞえ(やはりわからないそうですよ)
うまい桃だったそだぞん
そだなん(し)
そうだにいっばいはいらねえ
随分苦労したって、そうだべない
そだものおら知んにねぇ
やや起ぎっからそっこそっこ歩けそっこと(浜)そっこり(浜、中、会、南)
早くそっちゃ持って行げ
危ねからそっつさ行ぐな
そでねえぞん
そうでねーてばおめは馬鹿だなあ
(敬語)あんだは役人、そうでらったがし
ばっちこはそばいこでしょがねぇ
(末の子はあまえ子で困るな)
それっばしではしょうあんめ
それっぱかしかねぇのが(無いのか)
それっぱりきりくれねぇのか
ぞら食べろよ
そんま来たのにはびっくりしたわい

た行

方言	意味
だぁぃろ	いやです
たえほう	糞(大砲)
だえろ	鍋牛(かたつむり)
たかあし	竹馬(高足)
たがく	持ちあげる
たかり	○○人の意味
だげんと	だけれども
ただきのめす	なぐる
ただんびあび	水泳
だだんま	牡馬(駄馬)
たちぶるめ	旅立ちのときのごちそう
だっぴらこい	平たい
だっペ	すべるところ
だべし	でしょう
たまさかなえ	久しぶりで、稀に
たまり	醤油
だめだぞい	駄目ですよ
たゆーさま	神主さま
だら	○○なら
だら	人糞、下肥
たりひ(たれひ)	氷柱(たるひ)
たわいない	分別がない
たんがく	持ち上げる
たんがら	背負いかご
たんねる	尋ねる
たんベ	つば、咬
だんべい	○○だろう
だんぽ	主人、君
たんぼんぽ	たんぽぽ
たんまげる	驚いた
たんまり	たくさん
だんもん	ぶらんこ(幼児語)
じい(じぇー)	良い
ちかた	血の道の病
ちぎり	大きな稀
じぐだれ	なまけもの
じぐねる	ふざける
ちちゃこい	ちいさい
ちっちぇいぐ	連れて行く
ちっちゃい	小さい(ちっちい)
じっちゃん	お祖父さん
ちびらちびら	少しずつ
じべた	地上、地面
ちゃかちゃかしてる	落ちつきがない
ちゃっぷ(ぽ)	帽子
ちゃっぽ	風呂(幼児語)
じゃらんぽ	葬式
ちゅう	○○と言う
ちょけーはえー	すばやい
ちょべぇっと	少し
ちょーどして	じっとして
ちょろからする	落ちつきない
ちょんこまげ	ちょんまげ
ちんけ	ぼんのくぼの毛
ちんこい	小さい
じんだ	どん栗
ちんちぇ	小さい
じんつぁ	お祖父さん
じんつぁま	お祖父さん
ちんど	少し
ちんぽ(こ)	子供の陰部
ちんぽけ	小さいこと
ちんぽけんな	小さいこと
つぁあつぁあ	お父さん
つぁっつぁま	お父さん
つぎもの	針仕事
づぎんこ	頭巾
づぐだれ	意気地なし
つけあげ(つけやげ)	天ぷら
つそ(ちそ)(つそば)	紫蘇(植物)
つつこ	藁のつつ
つつころ	土塊
つっぱいる	落ちこむ
つぶ	たにし
つぼまい	庭園(坪前)
つぼやま	庭園(坪山)
つぼんこ	つぼみ
つめっぱ	しそ(植物)
づんぐり	独楽(こま)
づんつぁ	じいさん
ずんない(ずない)	大きい
つんばぐら	燕(つばめ)
でぁえく	大工(でえあく)
でぁでぁえ	橙(だいだい)(植物)
である(でいろ)	鍋牛、かたつむり
でえ	兄き分
でぇでぇ	兄のこと
でかい(でがい)	大きい(でっかい)
でがさない(ねえ)	きまり悪い、具合が悪い
でかさない	上手でない
できた	出た
でくのぼう	ばんやりもの
でこ	夫
でごさま	人形
てじま	手品
てしょう	小皿(手塩皿)
ですぬける	失敗する
でそくね	放蕩息子
でた(でだ)	出来た
てっけんに	初めに
てっこ	子どもの下着
てっこ	手(幼児語)
でっこごり(でっちり)	一ばい、山もり
でっちがる	腰を下す
てっぺ(ん)	みね、頂上
てっぽ	筒袖
ででっぽ	山鳩(幼児語)
でどっくち	中円口
てねげ	手拭(てぬぐい)
てば	…てばと言うのに
てまとりおとこ	下男
てわっさ	手遊び
てんから	始めから
でんぐらかえる	ひっくりかえる
てんで(に)	各ーに
てんとさま	お日さま
てんばた	凧(たこ)
でんぽー	浪費者
でんでんぐるま	肩ぐるま
ど	と、ぞ
どうでんした	びっくりした
とおちゃん	お父さん
とおらっせ	お通りなさい
どおんじ	道理で
どさっぱいり	炉の中へ土足で入ること
どしょーなし	度胸のない者
どせえこせえ	結局、いっそのこと
どだとき	どういう時
とっこす	通り越す
とっさえぐ	取りに行く
とつくと	心から、よくよく
どっけ	最後
とっけし(ち)	鶏の冠、とさか
とつと	鳥、鶏
とっぴかっぴ	落ちつきがない
とっぷ(幼児語)	豆腐
どでんじる	驚く
どべこ	どぶ
どんじ	道理で
どんき	鰭(どじょう)
とんぼぐち	入口(戸棒の口)

た行　用例

そんなことだぁぃろ(いやだ、誰がきくものか)だぁれぇ(中、南、浜、北)
だえろ(南、中、浜)
その草ぽかん中にたえほうあるぞ
たぇろたぇろ(北)だぇろだぇろ(浜)
(たがあし)とも言う
ほら、ほっちの方だがくんだ
貧乏たかり、欲たかり、臆病たかり
ちっと壊れたげんと勘弁しろ
言うごと聞かねどただきのめすぞ
(ただんぶ)とも言う
だだんまばっか生した
たちぶるめ食べてくなんしょ
だっぴらこい皿だない
だっぺすべりさ行くべ(だっぺすべり)
そうだべし(べす)
たまさかなえによく来た
豆腐さたまりかけて食べろよ
そんなことは駄目だぞい
あのたゆーさま、もこ(婿)さまだと
あの人んどこだら嫁に行ってもいい
あのやつはだらかつぎしてる
随分たりひがさがったな
ほんとにたわいないごとやるもんだ
その石二人でたんがくべ
たんがらかついで来うよ
こんどたんねで行くがら
たんべくっつけるぞ(つばをつけるよ)
誰でもいやだんべい
だんぽさん居らかい
たんぽんぽにさわんなよ
おーたんまげだもんだ
あれ、たんまりもらったな
だんもん作ちてやっかんな(やるからな)
これはじい薬だない
あいつはちかた持ちだわい
目方計っからちぎり持って来う
このじぐだれ野郎
この子はすぐにじぐねる
ちーちゃこい(浜、中、北)ちっきい(会、中)
お祭りにちっちぇ(い)ぐぞ
ちっちゃこい(南、会、中、北)
じっちゃんと風呂に入れ
ちびらちびら酒をのんでる
じべたに座ってはなんね
あいづはむやみにちゃかちゃかしてる
暑いからちゃっぶかぶれよ
ばばちゃんとちゃっぽにはいれよ
きょうはじらんぽあっつぁ
あれは太吉ちゅう悪いやつだ
全くちょけーはえー野郎だな
頭にちょべぇっと毛が生えてくる
少しちょーどして待ってろ
何をちょろからしてんだ
ちょんこまげの爺さんがいるぞ
この子のちんけは残してやっぺぇ
ちんこい子だな
じんだ(じんだろべえ)拾って来た
ちんちぇ奴だな
じんつぁ来らっしぇ(おいでなさい)
みやたのじんつぁまとっとと歩く
ちんどわけてくれ
こら、ちんぽこ出すな
あの木はちんぽけだな
ちんぽけんな鳥だ
つぁっつぁ(浜、北)銭くんにか(くれないか)
(つぁま)(つぁん)
きょう一日つぎものをした
づぎんこかぶって寺詣り。つぎんぼ(北、中)
全くづぐたれだ、おめさんは…
野菜のつけあげうまいな　こん夜のおかずはつけやげだ
つそがよく漬いたぞ、つそ葉でむすびを包め
納豆のつつこを持って来たかい
つつころをどけろ(つちころをよけなさい)
(つっぺえる)河の中さつっべった
っぶやつぶやからつぶや(わらべ歌)
つぼにわ(庭園)(南)
つぼやま見に行くべ
大分つぼんこ大きくなった
つめっぱ育ったぞい
づんぐり持って遊びに来な
づんつぁ居たがし
づんねえ(中、会、浜、中)
つんばぐらが巣かけてるぞ
俺の兄は船でぁえーくだよ
でぁでぁえが黄色ろくなった
(でぁろ)(でぃろでぃろ)とも言う
四郎でぇは間違ったこと言わねぇ
でぇでぇの言うごどよくは聞かっしえ
でげえとも言う
あの人に会ぅのはちっとでがさないな
にしゃ(お前)の字はでかさないぞ
お月さま東の方さできた
あれはでくのぼうで役に立たね
おら家のでこはどこさ行ってんだ
でこさまおぶってみろ
(てずま)きょうのてじまは面白い
おてしょうに取れよ
あっと言う間にですぬけた
このでそくね、気つけろ
隣で赤んぼが出た
てっけんにそれをやっぺ
てっこを着ろよ
てっこ出して見ろ
(でっこもり)飯をでっこもり食った(でっしり)(でっすり)北、会
そこにでっちがっていろ
山てっぺに光っとこがある
てっぽの着物着せらつちや
ででぽっぽ(南、北、中)が鳴いている
出る人はでどっくちがら出て行けよ
てのけ(中)てのげ(中、会、北、南)てのごえ(県内)てれげ(中)
いやだってばいやだ
てまとりおんな(下女)
勉強中にてわっさしんなよ
それはてんからやる気がねえんだ
坂道ででんぐらかえつた
その荷物はてんでに持って行きな
てんとさまのある中歩くべ
てんばたが一ぱいあがった
あれはでんぽー者だ
あんちゃんでんでんぐるましろ
そいづどこいづ(それとこれ)どどっち良い
地震のときおれはとてもどうでんしたぞい
とおちゃんとかあちゃんとおれと三人
かまねがらとおらっせい
どおんじ来ねぇと思った
どたっぱいり(北)どだんぱいり(南、会)とも言う
あいつはほんにどしょーなしだ
どせえこせえ、ばっさりと切ったらええ
そだことどたときしたんだ(そんなことどういう時したのか)
電信柱をとっこして行ったんだ
わらびとっさえぐベ(とっしゃえぐ)浜、北、中、南
お父っつあんにとっくとおごられた(叱られた)
はねくらで俺ぁどっけだった(ばっけと言う)
とっけち(中、浜、北)とっけぢ(中、北)
とっとこ(北)とっとこい(南、中)とっとめ(浜、南)
どうしてあいづはとっぴかっぴなんだベ
とっぷ食うか
いやー、化け物出だがと、どでんしたぞい
なんだどべこにつっぱいったのが
どんじ早いと思った
どんきいっぱい取っちゃぞ
とんぼのくちとも言う、とんぼくち締めろ

な行

方言	意味
なぁしょ	苗代
ないっちぁー	ないということはない
なえ	ね（他人に同意を求める）
なえばえ	無いだろう
ながってる	捨ててある
なかんな	泣きなさんな
なきめそ	泣きやすい子
なご	いなご
なこど	なこうど
なし（敬語）	ね
なして	何故
なじょな	どんな
なじょうも	なんとも
なじょうだが	どうだか
なじょったい	どうだかね
なじょーにしっぺい	どうしたらよかろう
なす	梨の訛り
なす	産む
なす	返す
なずき	額（ひたい）
なすろ	苗代
なだみ	涙
なじき	ひたい（古語なづきの転）
なっても	何回も
ななこな	目茶目茶に
ななよのほし	北斗星
なまらはんじゃく	未熟
なや（なす、なっし、なん）	ね
ならほど	なるほど
なりんぼ	臆病
なわより	縄ない（縄つくり）
なんしょ（丁寧）	下さい
なんたら	なんという
なんだん	何ですか
なんちゅう（なんつ）	何という
なんちゅうごったべ	何としたことだ
なんちゅっても	何と言っても
なんで	何故
なんベ	なるでしょう
なんぼばしもねぇ	少ししかない
にがっぽい	にが味がある
にぎにぎ	握り飯（幼児語）
にげえ	苦い
にしゃ（にし）	お前、あなた
にゃんこ	猫（幼児語）
にょんにょさま	神さま、仏さま
にんぎやか	賑か
ぬかす（卑語）	言う
ぬぎば	軒端
ぬくい（ぬぐい）	暖かい
ぬさる	乗る
ぬた	どろどろしたもの
ね	ない
ねぇべが	ないでしょうか
ねずこむ（ねじこむ）	抗議する、文句をつける
ねちくちじる	ためらう、ぐずく
ねづい（ねづこい）	丁寧、熱心、くどい
ねっこめし	半熟の飯
ねっぱす	糊づける
ねつらくつらしる	ぐずぐずする
ねばつつ	粘土
ねんねこ	子守りの着る着物
のこじ（ず）り	のこぎり
のさくさ	ゆっくり
のっつお	大きい体の能なし（無計画）
のっぺくろー	うそ
ののこ	綿入れ
のろっと	一面に

な行　用例

みんな、なあしょさ行ったわい
ないっちゃーねぇべよ
きょうはとても寒いなぇ(寒いですね)
そうでなえばえ(そうではないでしょう)
本が道にながってるぞい
いい子だからなかんなよ
なぎみそ(北、南)この子はなきめそだな
ことしゃ(今年)なごがいねぇな
なごどさま来たぞい
もう遅くなったなし(もう遅くなったね)
なして行ぐんだ(なぜ行くのか)
なじょな気持ちでいるんだべか
なじょうも仕方がねぇべ
ほんなごとなじょうだか(そんなことどうだかわからない)
この図画の出来はなじょったい
これはなじょーにしっぺない(なじますつぺ)
福島のなすはうまいぞし
赤ん坊なすに家さ行った
借りた物は早くなすもんだい
なずきぶっつけて痛い
なすろを見て来よ
なだみが出たわい
なっき(北、中)なづき(県内)
それはなっても聞いた話だ
うわーななこなにぼっこっちゃぞ(いやあ、日茶目茶にこわれてしまつたよ)
ほら、ななよのほし出てるぞ
なまらはんじゃくのくせに生意気言うな
遅くなったなや
ならはどその通りだ
あの家になりんぼがいるぞ
今夜もなわよりやっぺい
お休みなんしょ(お休みなさい)
なんたら長い演説たベ
それはなんだん
なんちゅうひどいやつだ
まあ、なんちゅうごったベ
なんちゅってもそいづは駄目だ
なんでそだことしんだべ(するんだろうか)
こんどは一等になんべ
残りはなんぼばしもねぇ
いやあ、にがっぽい薬だな
にぎにぎしてくれよ
にげぁい(北、会)にげぇ薬だな、にんげて(浜)
にし、(会、中)にす(北、会)
にゃにゃ(北、浜、中)にゃーにゃこ(北、中)
(幼児語)にょんにょさま拝めよ
にんぎゃかなお祭だ行ってみろ
こいつ何ぬかすか
ぬぎばで雨宿りしっぺぇよ(軒場で雨やどりしましょうよ)
きょうはほんとにぬくい日だな
車にぬさって行げよ
ぬたおとして鯰をやけ
おらは行がねぞい
みんなら、そうでねぇべが
あいづねずこみに行ったつけぞ(行ったそうだよ)
女みたいにねちくちじるんでねえでば(女みたいにくずくずするんでないよ)
あれの仕事は全くねつい
なんだ、ねっこ飯でねえが
これねっぱしてくんにゃ(ください)(ねっぱつけるも同意)
そんなにねつらくつらしるもんでねぇ
みんなねばつつ持って来う
おどっこをねんねこででうぶえ(赤ん坊をねんねこにくるんで背負いなさい)
のこずり(浜、北、南、中)持ってこい
忙しい時のさくさ歩くな
われはのっつおで困る
のっぺくろー言うな
ののこ着たらあったげえー(温かい)
わらびがのろっとっ出たぞ

は行

方言	意味
ば	…を、…をば
ばぁし、ばし、ばあり	ばかり
はい(え)っとー	他の家に入る時の挨拶
はかえぐ	はかどる
はけご	竹かごの一種
はこぼこ	白墨の訛り
ばさま	お祖母さん
はしゃぐ	ふざける
はそんしる	修繕する
はた(だ)いも	さといも
はだつ	始める
はだる	無理を言う
ばち	蜂
はっけおき	占い者
ばっこ	ばかり
ばっこ	糞、大便（幼児語）
ばっこばっこ	馬（幼児語）
はっしゃ	柱
ばったら(り)	水車
はっつけ	下着
ぽっぽ	煙草、きせる
ばっば(やん)	お祖母さん
はないも	さといも
はなぐら	いびき
はなびちょ	低い鼻
ばば	毛虫
ばばちゃん	お祖母さん
はらくっちい(え)	満腹だ
はんきり	はんてん
はんぎり	たらい
ばんげしな	夕方
ばんげたっこ(ばんげぇこ)	かわるがわる
ばんさま	夕方
はんち	手綱
はんぢゃく	中途半ば
ばんちゃあ	お祖母さん
びこたこ	不揃
ひして	一日中
ひしてえ	終日
ひじゃかぶ	膝がしら
びっき	かえる
びっこびっこ	片足飛び
ひったぐる	奪う
びったげた	駒下駄
びっちゃ	水たまり、ぬかるみ
びっちゃらこい	冷たい、湿っぽい
ひなくさい	焦げくさい、きなくさい
ひねぐる	つねる
ひば	千葉
ひはがし	カレンダー、柱暦
びやむし	尺取虫
ひゃっこい	冷たい
ひよごる	小便をする
ひょこっと	突然
びり	最後、最下等
ひるまっから	昼すぎ
びれる	甘える
ひろったちわい	拾ったそうです
びんぼーたかり	貧乏者
ふき	吹雪(吹荒し)
ふくでもち	丸餅(脹れ餅)
ぶくう	追う
ふくしい	福しい
ふくのかみ	ねずみ(福の神)
ぶくる	打つ、追う
ぶざ	金を借りる
ぶしょる	折る(強意)
ぶす	だまりゃ
ぶすきのこ	食われぬきのこ
ふたつける	黙火する
ぶっかえる	倒れる
ふーずき	ほおずき
ぶっきる	折る(強意)
ぶっくーす	こわす
ぶっこぬく	打ちぬく
ぶっざく	打ち壊す
ふったくる	端折る
ぶま	下手(不間)
ブルキ	ブリキ
ぶんぐり	松かさ
ふんねけ(のけ)	馬鹿、阿呆
べ	でしょう
ベー	でしょう
ベあ	でしょうね
べーえこ	牛
へえならし	灰かき(ならし)
へげ	ひげ(髭)
べこっこ	牛の子
べこべこ	蟻地獄
ぺそっと	平気、静かに
へたかす	下手
へっつい	かまど
べない	ましょうね
べらべら	おしゃべり
べろべろ	ぐずぐず
ぺろっと	平気で、皆
へんぞる	まがる
べんちゃら	多弁、追従
はいぎょ	包丁(ほいじょ)
ほいつ	それ、そいつ
ほうえんさま	山伏(法印さま)
ほうが	そうかい
ほうがす	そうですかね
ほおだベ	そうでしょう
ほおでなし	考えのない人
ほかい	飯櫃、木はち
ほきる	所える、茂る
ほご	そこ
ほしたら	それなら、そうしたら
はそっこ	ひも
ほだ	そうだ
ほーだぁ	そんな
ほだがした	そうかなぁ
はだげんちょも	そうだけれども
ほだちけ	そんな話です
ほだども	けれども
ほだなん	そうだね
ほだに	そんなに
ぼたもち	おはぎ(牡丹餅)
はだもの	そうなんですもの
ほたろ	螢
ほだん	そうです
ぼっこ	下駄などにつく雪、泥
ほったぶ	頬
ぼっち	もち
はっちぐる	掘る
ほっちこっち	そちらこちら
はっちゃ	そちら
ぼっとない	御免してくださいね
ほでねえ	そうでない
ぼてふり	かつぎ商人
ほど	いろり火、炉壷
ほの…	その
ほまち	へそくり金
ほれみろ	それ見なさい
ほろく	落として失くす
ぼんこ	まるい実、玉
ほんしき	本気、本降り
ほんだら	それなら
ぼんち(ぼんち)	まぬけ、馬鹿
ほんじぇ	それで…
ほんじゃ(ら)	それでは
ほんじゃがら	それだから
ほんじゃらばまず	さようなら
ほんどき	その時
はんとげぇ	本当ですか
ほんに	本当に
ほんにょ	そうだ
ほんね	そうでない
ぼんのくど	襟元

は行　用例

こればやるから泣くな
そればぁしか、そればしもらったってしょうね
こんにちは、はいっとー
稲刈りが、とてもはがえつたよ
はけごさ一ぺいとって来う
はこぼこ拾ったぞい
ばさまはもう寝たがい
これ、これ,そだにはしゃぐでねえ
破損するが修繕に変ったの(珍しい方言の一つ)
はだいも(北、中)はたいもを掘っぺ
さぁ、仕事をはだっぺぇ
そだにはだるもんでねぇ
ハヂ(北、会)バチ(蜂)バゾ(会)
はっけおきに見て貰うべ
こればっこでいやだなぁ
また、ばっこたっちゃな
ばっこばっこ早く来う
はっしゃさ登っぺい
あそこのばったらは大きいな
これは美しいはっつけだな
ばぁちゃんがばっぱのんでる
ばっばが来たぞい
はないもも、ずなく(大きく)なったべ
ぢっちのはなぐらはでかい(大きい)
あいつは、はなびちょだ
毛だるばばつぶせ
ばばちゃんにおんぶする
はらくつ(会、北)はらくっいとも言う
はんきり着てる
はんぎりさ湯入れて置け
ほんじゃばんげしな寄ってくれろ
ほんでは、ばんげたっこに行くべよ(それでは、交りばんこに行きましょう)
ばんげさま(中、北)ばんしょ(夕方)
はんちを取れよ
なまらはんぢゃくに覚えるな
ばんちゃん(北、浜)おばんちゃあ来たぞし
あの子はびこたこの下駄はいてるぞ
ひしてだけ休むことにしっぺ
きょぅはひしてぇ仕事をした
ひざかぶ(県内)ぶっつけた
びっきが泳いでいる
びっこびっこしないか
他人の物をひったぐるやつがいる
びちゃっこ(北、中、会、南)びっきゃこ(中、会)
そこはびっちゃらこいとこだ
なんだかひなくさいぞ、よっく見ろ
そだに強くひねぐるもんでね
ひば湯立てて入れ
ひはがしはがせよ
びやむし取れよ(びわむしとも言う)
うわぁ、ひゃっこい水だ
そこらにしょんべんひょごるな
婆さまがひょこっと首を出したんだわい
びりかす(北、会)びりけっ(県内)
ひるまっから遊びさ行ぐぞ
そだにびれるでねぇ
五銭ひろったちわい
このびんぼーたかりめ
ひどいふきになったなぁ
ふくで餅焼いて食べろ
いっこぶくった(犬を追っぱらった)
あの家はふくしい家だ
ふくのかみござった(来ましたよ)
ぶぐるとも言う
ぶざぶった(掛買いした)
その杖ぶしょっちまえ(折ってしまえ)
そだにぶすくった顔してんもんでねえ
これはぶすきのこだ、取んな
かまどさふたつけろ
風で板べがぶっかえった
ふーずき鳴らすべ(鳴らそう)
その杖ぶっきれ(ぶっきまれとも言う×中、南)
ぶっくすた(会)ぶっくれる(会、南)ぶっくっきゃあ(会、中、北)ぶっくっちゃ(会)
隣の堺をぶっこぬく
この箱ぶっざくぞ
よごれっから裾をぶったくれ
またぶまやったなぁ
ブルキのおもちゃ買ってきた
ぶんぐり拾いさ行くべ
このふんねけめ、ふんのけ(会)
寝ぼうしたんだべ
おらも行って見ベー
おめは末っ子だべぁ
赤べえこ鳴くぞ、べこ(県内)
へえかき(中、浜、南)もって来う
おんつぁんのへげはいでえ(痛い)
あのべこっこは、黒いべここ(会、北、中)
べこべこめっけたぞ(見つけたよ)
あいつぺそっとして居るぞ
あいつの歌はへたかすだな
へっついのわきで猫寝てるぞ
そう決めっぺない
あんまリベらべら言うんでねぇ
べろべろしてっと日が暮れるぞ
この野郎三皿ぺろっと食った
へんぞったものさしは役に立たね
あいつは全くおべんちゃらだな
ほいちょ(会、浜、中、北)はいじょう(県内)
ほいつは何だい
ほうえんさまに拝んで貰え
ほうかい(北)ほおがえ(北、中)
ほんとにそれはほうがす
ほうだべ、あいづはあやしいやづだ
あれは、全くほおでなして困る
ほかいさ飯あけろよ
ほぎる(ぼげる)とも言う
ほごに居るのだんじゃ(誰だ)
ほしたら、おめもいぐか(君も行くか)
ほそっこ持って来な
ほだぁ(中、北、南、浜)ほだごと嘘だ
ほーだぁこと無えべ
ゃっぱしほだがした(ほだがな)
はだげんちょもおらやんだ
うん、ほだちけない(…だそうですね)
うんとはねた、ほだども負けた
はだなん、安く負けっぺ
ほだにいっばいもらっていいのが
ぼたもち持って来たぞい
だっと(だけど)はだもの仕方ねぇベ
はたろ来い来い
ほだん、おら一人で歩いて来たんだい
ぼっこぼっこたまった
赤いほったぶだ(ほおたぶ)
うんめいぼっちだ(うまい餅だ)
はこじる(会、南、北)ほっこずる(会、南)
ほっちこっち直さなくてなんね
早くはっちゃ行げ
きょうはぼっとない
それは、そうでねえぞい
ぼてふりからたたきあげた身代だ
ほどにくべろ
ほの人どこの人だ
それが婆さんのほまちだとさ
ほれみろ、だから行ぐなといったべ
小遣いほろくなよ
椿のぼんこ取りに行くべ
この雨、ほんしきだんべか(本降りだろうか)
ほんだらお前は行きな
ぽんちだなおめは(お前は)
はんじぇ、おめは何んつったんだ(言ったのか)
ほんじゃ、そんでいいべ(それでよいだろう)
ほんじゃがら失敗しんだ(失敗するのだ)
(人との別れの時の挨拶言葉)
はんどきは仕方がなかったんだ
それ、ほんとげぇ
それは、ほんにか
うー、ほんにょうまい餅だ
んだなあ、ほんねなぁ(そうだなあ、そうではない)
ぼんのくどをきれいしろよ

ま行

方言	意味
まいよー	弁償
まかしい	節約
まがってみる	覗いて見る
まくらひき	産後二十一日
まける	水をあける
まし	……ます
まじつぽい	まばゆい、まぶしい
まっかちゃっか	真紅
まっこみ	渦巻
まったえご	同じ位、互角
まっちぇろ	待っていろ
まっちゃね	松脂
まっちろ	真白
まっつぐ	正面、真直
まつぼっくり	松の実、松かき
まなく	日
まなくくっつぐる	目をとじる
まにゃわね	駄目だ、間にあわない
まぶる	守る、見張る
まま	飯
ままおやじ	義父
ままかが	義母
まめこゆき	あられ（豆こ雪）
まよう（ゆう）	弁償する
まるっと	全然
まんにゃない	間に合わない
まんま	食べ物（幼児語）
まんまごと	ままごと
まんまけぇ	まん、円い
みうち	近親
みえー	見合い
みぎっか	右側
みぐせぇ	見苦しい
みしけえ	短い
みずめ	哀れ（みじめ）
みせぇ（みっせ）	見なさい
みそくぐり	三十三才、みそさざい
みたえな	……のような
みっさんしょ	ごらんなさい
みったぐねぇ	見苦しい、可愛らしくない
みっちと	しっかり
みつもんじ	三叉路（みつもんじ）
みなんしょ	見てください
みめえ	見舞
みんでねー	見るものでない
みんベー	みましょう
みんめー	見ないようにしよう
むかさり	婚礼（むかさる）
むかっていく	嫁に行く
むくれる	まくれ返る
むごしぁい	可愛そうだ
むじり	筒袖の着物
むじりてっぽ	筒袖袢天
むじる	曲る
むすのご	ス（しらみ）の卵
むそい（むすい）	長持ちする
むっくらおきに	起床するとすぐ
むっしょ	むしろ
むでっぽ	乱暴、無鉄砲
むなくさ	気分、胸の中
むねもと	胸
めぁーだれ	前垂
めぇ	……まい
めぇーり	お詣り
めごがる	可愛いがる
めーた	雌犬（めった）
めっか	見えるか
めっこめし	半熟の飯
めっぽーがぇ	非常に
めのこ	女の子
めんげー	可愛い
めんちゃこい	小さい
めんめ	水
めんめこ	虫
もー	お化け
もえ	芽
もこ（もご）	婿
もごさい	かわいそうだ
もじゃぽなし	物を粗末にする人
もだ	茨
もだし	きのこ
もずる	もじる
もてる	分けつする
もろ	同じ
もんぐらもじ	もぐら（動物）
もんず	もず
もんひき	股引
もんもね	股

ま行　用例

まぁえ(北)まよう(北)
あの子はまかしい子だ
ふすまからまがって見てる
間もなくまくらひきになんな
まげる(こぼす)(南)桶の水まけるぞい
……そうでありまし
まちばい(北)まちっぽい(中南)まじこい(中)まちぶれい(中)まじぺい(会)
夕焼雲がまっかちゃっかだ
危ねぇからまっこみに行ぐな
まったぇごになってさわぐな、いい年して
おまえしばらくまっちぇろ
まちゃねとも言う(南)
山はまっちろだ
まっつぐは拝殿だ、性質はまっつぐだ
まつぶんぐり(北)とう言う
ちっちゃいまなくだな
じっとしてまなくくっつぐっていろ
(役に立たない)あんだは弱いからまにゃわね
猫が来っからよっくらまぶってろ
まま食うぞ
ままおやじさんはおっかなぐねぇ
(ままかかぁ)とも言う(南、北、中)
あれ、まめこゆき降ってきた
それはまようと思っていたんだ
きのうの商いはまるっとだめだ
これからでは汽車にまんにゃない
まんまくなっしょ(ください)
まんまごとしっペー(しましょう)
地蔵さんの頭はまんまけぇ　まんまるけぇとも言う
みうちだけで祝いをすっぺ(しょう)
きょうはみえーで忙しい
危ねがらみぎっか歩けよ
みぐぜぇがら止めろ
みしけい鉛筆だごど
みずめな話だなあ(みじめたい話)
あれみせぇ、ええ馬だ(よい馬だ)
あんたはことしみそくぐりだべ
竜みたえな雲だべした
あの様子みっさんしょ
まったくみったぐね顔だ(みたくなし)
みっちら(北、会、中)みっちり(県内)
みつもんじのどこで待ちてろ
ここさ来て見なんしょ
火事みめえさ行ってくっぺ
ほだにじろじろみんでねー
よく語ってみんベー
おっかねがら見んめー
ゆんべ(夕べ)むかさり見て来た
隣村さむかっていくんだ
きつくはったらむくれたわい
あの人はむごしぁいな
むじり出来たから着てげ(着て行きなさい)
いいむじりてっぽだない
その道右にむじるとすぐおら家だ
いやーむすのごたがってる
この下駄はむそかった
むっくらおきに町さ行って来た
そこさむっしょすけ(敷きなさい)
そんなむでっぽしんでねぇ(するんじゃない)
どうもむなくさが悪くてしょうね
むなもと(中、浜、北、南)
めぁーだれかけて来うよ(来いよ)
……そううまぐは行くめぇ
お寺めぇーりさ行くべ
祖母さんがめごがっていた孫だ
おめ(お前)さんのどこの大はめーたが
踊らてるのがめっか?
今朝の飯はめっこめしだナ
めっぽーがぇ雪が降ちたなぇ
めろこ(中、南、北)とも言う
あいつはめんげー奴だ(めんこい)
いやにめんちゃこい時計だなぁ
めんめ飲んで来い
(めんも)とも言う(北)
泣くともーが出て来るぞー
たらのもえを取っぺ
こんど来たもこさま見たか
(もごぜいとも言う)
あいつはもじゃぽなしで困る
もだに引っからまって血が出た
赤もだし(赤いきのこ)取った
布をもずる
ことしの稲はさっばりもてね(分けつしない)
もろの中に(うなぎ)がいるぞ
畑の中もんぐらもじ歩いだわい
もんずが鳴いてたベ
もんびき(浜)
あんまり歩いだもんでもんもねがいでぇ

や行

方言	意味
やえん	猿（野猿）
やがますい	やかましい
やかむ	嫉妬する
やがれ	……なさい
やぎみし	焼き飯
やくさら（やっさら）	わざわざ
やぐど	わざと
やくやく（やぐやぐ）	わざわざ
やけっぱだ	やけど
やしりあい	言いあらそい
やすこい	容易
やちゃくちゃしる	入り乱れる、騒ぐ
やっけぇ	柔い（やっこい）
やっけぇ	やっかい
やってくなしょ	売ってください
やってんでねぇ	やめろ
やっぱ	矢張り
やね	……言いません
やばっせ	行きましょう
やばすぁ	行きなさい
やベー（やーべ）	行きましょう
やまどじょう	山椒魚、山鱈
やまのおんつぁん	猿（山の小父様）
やろこめら	男の子供たち
やんだ	嫌だ
やんだぐなる	嫌になる
やんにゃえ	言われない
やんべ	しましょう
ゆいこ	仕事の助け合い
ゆうはり	夜業
ゆぐじねぇ	意気地がない
ゆくべぃ	行きましょう
ゆすぐ	口をすすぐ
ゆすぐる（ず）	ゆする
ゆっつける	結ぶ
ゆびはめ	指輪
ゆうべな	夕べ、昨夜
ゆわしば	岩ひば（岩芝）
よあけしな	夜明け頃
よがっぺぇ	よいでしょう
よくきたない	よくいらっしゃいました
よじくじになる	曲がりくねる
よっか	……よりも
よっきりぼー	酔っぱらい
よっぴし	一晩中
よつもんじ	四辻
よーばつ	両端
よぶ	招く、ごちそうする
よーほ（ほう）	両方
よまいごと（よめぇごと）	小言
よもの	ねずみ
よりえ	寄り合い、会議
よわり	夜業

や行　用例

山奥にやえんが居る
何だ、やがますいぞ
人のことやかんでも仕様あんめぇ
勝手に行きやがれ
やきめす(北、会)うまいやぎみしだったない
やくさら来たのに誰も居ねぇ(やくざらとも言う)
やぐど負けてやった
やくやく来なくてもええ
これ二才の時やけっぱだした傷だ
そんじ、(それで)やしりあいになった
そだごとやすこいことだ
飯も食わねでやちゃくちゃしている
やっけぇ豆腐だ
どれどれ、やっけえな奴だ
お菓子十銭やってくなしょ(やってくんつぇとも言う)
そんなこと、やってんでねぇ
やっばし(県内)やっぱす(北、会)
はだごどやねぞい(そんなこと言わないよ)
俺家さやばっせ
そんなごと言わねでやばすぁ
俺家さやベー(やーべ)(中、南、会)
やまどじょうつかまえっぺ
やまのおんつぁん来たぞ
やろこめらうるせいな
おらやんだ
無理に言われっと俺やんだぐなる
ほだことやんにゃえぞ(そんなこと言われませんよ)
お祭りの仕度やんベ
明日俺とゆいこしねいが
きょうもゆうはりだぞ
ゆぐじねぇ野郎だな(ゆくちないとも言う)
釣りにゆくべぃよ
口をゆすぐんだぞ
柿の木をゆすぐんでねぇ
それは車にゆっつけておけ
これは死んだ母のゆびはめだ
ゆうべな大きな地震があった
ゆわしばは取ってなんねぇんだ
きのうのよあけしなに赤ん坊なした
よがっぺした(北、中)
遠いどこよくきたない
小道はどうもよじくじになっている
梨よっか林ごの方がうまいぞ
ほんによっきりぼーは困る
ゆんべはよっぴし縫い物をした
交番はあづくのよつもんじにあるぞい
縄飛びやっからよーばつ持ちな
お祭りによぶぞい
それはよーほうとも悪い
そだよまいごとずーな(言うな)あの女今頃よめぇごと言ってる
どうもよものが出てしょうね
きょうは村のよりえで遅くなる
よわりに縄つくりをやっぺいよ

ら行

方言	意味
らぇちゃぐ	来客
らっちゃ	……らっちゃ
らんとー(らんば)	墓場
らんにゃい	……られない
りぐじなし	意気地ないこと
りぐじねぇ	意気地ない
りょーかん	羊羹
るぇあさま	雷
れぁさま(れぇさま)	雷
ろくらたま	ろくに、正しく
ろくでね	意地悪な
ろーじ	庭園（露地）
ろっぺぇ	六杯

ら行　用例

きょうはらぇちゃぐある日だなぁ
おらぶんなぐらっちゃ
らんとーで鬼ごっこやっぺ
そだに早くは起きらんにゃい
このりぐじなしめ
りぐじねぇ男だなー
うめえりょーかんだない
るぇあさま鳴らた
れぁさまおっかねぇ(おそろしい)
ろくったまやりもしねぇ
ろくでねぇ男だ(ろくでなし)
うちのろーじに咲いてる
飯ろっぺぇ食った

わ行

方言	意味
わ	汝、おまえ
わあり	亜心い
わが	汝、君、おまえ
わかだして(わかだんぼ)	若主人
わがんねぇー	わからない、出来ない
わきくさ	わきが
わざに(と)	わざと
わしぇる(わせる)	忘れる
わすら	いたずら
わっか	輸
わっつぁげる	割れる
わらだ	むしろ
わりえ	割合
われ	汝
わわ(わんわ)	犬（幼児語）

わ行　用例

わがわりんだぞ(悪)
それはわありぞ
わがことよっく考えろ
わかだしてに聞いてみろ
何だかさっばりわがんねぇー
わきくさでは夏困るべ
わざにしたからかんべんなんね
これだけはわしぇるんでねえぞ
わすらしんでねぇぞ(するんじゃないよ)
自動車のわっかパンクした
氷がわっつぁけた
蚕のわらだ一枚もってこい
わりええ(良い)話だべ
われ使さ行って来う
ほら、わわ来たぞ

ん行

方言	意味
んだ	そうだ
んだか(が)	そうですか
んだげんと	そうだけれども
んだっぱー	そうでしょう（女語）
んだな	そんな
んだっぺか	そうでしょうか
んだら(んじゃ)	それなら
んだべな	そうでしょうね
んじゃがら	それだから
んじゃらば	それならば
んでねぇ	そうでない
んま	馬
んまこ	子馬