固着したネジの簡単な取り外し法!小さめのネジもこれで解決?

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固着したネジの簡単な取り外し法!小さめのネジもこれで解決?

ネジが固くて動かない時の対処法を、家庭で見つけやすい材料から専門的な工具を使用する技まで7通りご紹介します。また、細かいネジの取り扱い方についても触れます。

さらにプロに依頼することは可能か、また、キッチンにある油を使うのは有効かどうかなどよくある質問にも回答を提供します。この記事が頑固なネジに頭を悩ませているあなたに、解決の糸口を提供できればと思います。

目次

固着ネジ取り外しの7つのテクニック

これらの方法は、ネジの頭が壊れたり、滑ったりして動かなくなった場合に、手元にあるアイテムや特別なツールを使って解決する方法を紹介します。

ゴムバンドを使ってグリップを強化

  1. ゴムバンドをネジの上に置く
  2. ドライバーをゴムバンドの上から押し込み回す

これにより、軽度の場合はネジが緩むことがあります。最初に試してみるのが良いでしょう。

潤滑剤を適用して動きを滑らかに

  • 取り外したいネジとその穴にスプレーをかける
  • 30分待ってからドライバーで回す
  • それでもダメなら、もう一度スプレーして待つ
  • もう一度ドライバーで回す

潤滑剤を適用する際は、ネジの頭にかけすぎないように注意してください。もしネジが動かなければ、金属を冷やして縮ませるタイプの製品も試してみる価値があります。

ネジロック解除液を使用

  1. ネジロック解除液をオンラインで購入
  2. ネジの頭部に1~2滴落とす
  3. その後ドライバーで回す

専用のネジ固着防止液を使用することで、摩擦が増しネジを回しやすくなります。ただし、かなり摩耗している場合は効果が薄いかも知れません。

貫通ドライバーを活用

  1. ドライバーをネジの穴に挿入
  2. ハンマーでドライバーの端を叩く
  3. 緩んだら回して取り外す

貫通式ドライバーは、金属の軸が先端からハンドルの最後まで一直線に通じている工具です。この設計により、ハンドルの端を叩くことで生じる力が先端に直接伝えられ、固着したネジを緩めるのに役立ちます。

VESSEL製の「メガドラインパクタ」は、この原理を応用しハンドルを叩くことでドライバーの先端が12度動く特徴を持っています。打撃と回転の二重の作用でネジをより容易に回せるようになります。

熱を加えて膨張させる

  1. ドライヤーやアイロンでネジを加熱
  2. 冷めたらドライバーで回す

金属は加熱することで膨張し、冷めると収縮する性質を利用します。加熱によりネジ穴が広がり、動きやすくなる可能性があります。ただし、加熱する際は素材の耐熱性を確認し、火傷には十分注意してください

専用工具を使ってネジ頭を直接回す

  1. オンラインショップやDIY店で「ネジ取り専用ペンチ」を手に入れる
  2. ネジの頭部をしっかり掴んで回す

ネジの穴が滑ってしまったとき、従来の方法では難しい場合があります。直接ネジ頭を掴んで回す手法が有効です。この専用ペンチはネジを確実に掴める特殊な溝が設けられており、使い方も簡単でネジを挟んで回すだけで外せます。多種多様なネジに対応しているため一つ持っておくと便利です。

ネジ頭に溝を再生させる

  1. 特殊工具「ネジ外しセット」を入手する
  2. 専用のビットをハンマーでネジ頭に打ち込み、新しい溝を作る
  3. 作成した溝に合わせてインパクトドライバーをセットし叩きながら回す
  4. ネジが緩んできたらさらに力を加えて回す

完全に滑ってしまったネジでも、この方法で新しい溝を作り出し外すことが可能です。特殊設計のビットでネジ頭に新しい溝を作成し、溝を利用してインパクトドライバーで緩めることができる技術です。

細かなネジも解決可能?

小型のネジ、例えば皿頭ネジや丸頭ネジが固着してしまった場合、適合するゴムバンドを見つけるのが難しい時もあります。そんな時に試してみるべき別のアプローチを紹介します。

潤滑剤と貫通ドライバーの組み合わせ

  1. 固着したネジとその周囲に潤滑剤を適用する
  2. 少し時間を置いた後、貫通ドライバーを用いてネジの底を叩く
  3. 軽く叩いてからドライバーで回す
  4. うまくいかなければ、この手順を繰り返す

貫通ドライバーはネジを叩いて緩めるのに適しています。この方法は小型ネジはもちろん、一般的なネジの固着にも有効です。覚えておくと何かと役立つでしょう。

ネジ穴を保護するためのポイント

ネジが回らなくなる原因は多岐にわたりますが、ネジ穴が損傷してしまうと外すのが一層困難になります。ネジ穴を守りつつ、効果的に作業を進めるための基本的な注意点を押さえておきましょう。

適切なドライバーサイズを選ぶ

ネジを緩める際は、ドライバーの先端とネジ頭のサイズが正確に合致していることが非常に重要です。サイズが合わないとネジの頭部が傷つき、取り外しが困難になる恐れがあります。常にサイズを正確に選択しましょう。

ドライバーの持ち方と圧力の加え方

ドライバーを使用する際は、グリップを固く握り、ドライバーの軸部分にも力を加えて支えることがコツです。無理やり力を入れ過ぎて軸がぶれると、ネジの頭部を損傷する可能性があります。力は軸にしっかりと加えながら慎重に回しましょう

ドライバーの角度に注意する

ドライバーはネジに対して常に垂直に保つことが大切です。斜めにしてしまうとネジとドライバーの接触が不安定になり、ネジの頭部を傷つける原因になります。力を均等に加えるためにも、ドライバーの角度を正しく保ちましょう。

力の適切な分配

ネジを外す際は、ドライバーにかける圧力の分配にも注意が必要です。押し込む力を70%、回転させる力を30%の比率で考えると良いでしょう。正確な比率は難しいですが、感覚的にバランスを取りながら慎重に作業を進めてください。

ネジの基本構造と用語解説

ネジに関する用語を正確に理解していますか?誤解を招きやすい部分を含め、ネジの各部位の名称を再確認しましょう。

ネジの基本用語

  • ネジ頭:ドライバーを挿入する部分
  • 駆動部:ドライバーを差し込む穴の部分
  • ネジ穴:ネジが固定される対象の穴
  • ネジ山:ネジの外側にある溝の部分

インターネット上では、ネジ山とネジ頭を混同したり、駆動部をネジ穴と表現している例も見られます。異なる情報源で用語が異なると混乱するかもしれませんが、正しい知識を持つことは大切です。この機会にしっかりと覚えておきましょう。

ネジが動かない際のよくある疑問への解答集

ネジが固着したときに対処法やよくある質問についての回答をここに集約しました。これらの内容が皆さんの疑問解消に役立つことを願っています。

Q
どうやって固着したネジを取り除くの?
A
  • ネジの穴にゴムバンドをはさみグリップして回す
  • KURE CRC5-56などの潤滑剤を使って緩める
  • 滑り止め液を活用してネジを動かす
  • 貫通ドライバーでネジを軽く叩き緩める
  • ヘアドライヤーやアイロンでネジを温めてから試みる
  • ペンチでネジの頭部を直接掴んで回す
  • ネジ頭に新たな溝を加えてから回す
Q
食用油で代用しても問題ない?
A

潤滑油が手元にない時は食用油で代用することも考えられますが、潤滑効果は専用の製品に比べて劣ります。試してみるのは損はないですが、期待するほどの結果は得られないかもしれません。

Q
ネジを温めるのは安全?
A

材質が熱に耐えられるものであれば、ネジを温めることで緩む可能性があります。ただし、材質が変形したり、火災ややけどのリスクがない条件下で行ってください。

Q
ゴムバンドは実際に効くの?
A

ネジの穴にゴムバンドを使う方法は効果的ですが、ネジやゴムバンドのサイズによっては効果が感じられないこともあります。

Q
ネジが固着する原因はサビだけではないの?
A

サビが主な原因の一つではありますが、ステンレス製のボルトが摩擦熱で溶着してしまうことやネジ山に異物が挟まるなど、他にも様々な原因があります。

Q
どの潤滑油が推奨される?KURE CRC5-56は?
A

KURE CRC5-56は確かに効果的ですが、市場にはさまざまな潤滑油や滑り止め液があります。用途や好みに応じて選ぶと良いでしょう。

Q
専門業者に依頼できる?
A

固着したネジを専門業者に依頼することも可能ですが、料金や作業内容を事前に確認することが大切です。特に高価なサービスになることもありますので、前もって料金の見積もりを取るようにしましょう。

Q
小さなネジが固まったときの解決策は?
A

小型のネジが動かない場合は、ゴムバンドを使った方法や貫通ドライバーで叩いてみる、潤滑剤と貫通ドライバーを組み合わせるなどの手法が有効です。

まとめ|固着したネジに立ち向かおう

固着したネジを外す多様な方法とよくある質問への解答を紹介しました。輪ゴムや潤滑スプレー、専用工具の使用など、手元にあるもので試せる手法や専門のアイテムを活用する方法があります。

ほかにも食用油やネジを温める方法の効果についても触れました。固着したネジに遭遇した際は、これらのコツを活用してみてください。

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