成績をおさめるとは?意味や正しい漢字の使い方を詳しく解説!

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  • 「優れた成績を上げる」とは、何を意味するの?
  • 成績をおさめるの漢字は「収」・「修」どちらが正しい?
  • 表彰状に記載する際、どのような表現が適切なの?

スポーツ大会やコンクール、卒業証書によく見られる「あなたは優秀な成績をおさめました」というフレーズの意味とは何でしょうか?

この言葉は一般的に肯定的な意味合いを持ちますが、具体的な定義を説明するのは難しいです。

そこで、この記事では「成績をおさめる」という表現の意味、正しい漢字の選び方、スポーツや文学分野での使い分け、表彰状の例文や別の表現方法を紹介します。

目次

「優れた成績をおさめる」とは?その意味は?

「優れた成績をおさめる」とは、学業、スポーツ、職業など様々な分野で評価される卓越した成果を出すことです。

例えば、競技で上位入賞する、コンクールで賞を受ける、仕事で優秀な成績を残すなどが「優れた成績をおさめる」とされます。

ただし、この表現は「設定された特定の基準を満たす場合にのみ」使用されます。

個人が「頑張った」と感じていても、基準に達していない場合は「優れた成績をおさめた」とは言えません。

逆に、自己評価が低くても基準を満たしていれば「優れた成績をおさめた」と認められることもあります。

「成績をおさめる」の正しい漢字は?

「成績をおさめる」という言葉には様々な意味があります。

「優れた成績をおさめる」という文脈で使用する場合、適切な漢字は何でしょうか?

  • 収める(収まる)
  • 納める(納まる)
  • 治める(治まる)
  • 修める(修まる)

この点については、国語審議会の「異字同訓の使い分け」資料に基づき説明します。

≫国語審議会参考資料「異字同訓の使い分け」をダウンロードする

それぞれの意味を、詳しく見てみましょう。

収める

「収める」には以下のような意味があります。

  • 内部に入る
  • 落ち着く
  • 手に入れる
  • 良い結果を得る

【使い方・例文】

  • 高原で発掘された恐竜の骨格は博物館に収蔵された。
  • 森林の火事が早く収まることを願います。
  • この国を支配するために全てを自らの手に収める。
  • 新開発の薬が驚異的な効果を示した。
  • おめでとうございます。素晴らしい成果を収められましたね。

納める

「納める」という言葉には次のような意味があります。

  • 適切な場所に置く
  • 固定する
  • 提出する
  • 完成させる

【使い方・例文】

  • 今日がイルミネーションを見る最終日だ。観賞に行こう。
  • 多くの困難を乗り越え、彼は最終的に社長の地位を得た。
  • 購入した野菜を冷蔵庫に整然と収納した。
  • 税金の納付は市民の義務。渋々ながらも支払う。
  • 「税金なんて払いたくない!」と心の中で叫んでも、現実は受け入れるしかない。

治める

「治める」には以下のような意味があります。

  • 問題が解決し平穏になる
  • 支配する

【使い方・例文】

  • 歯医者で治療を受けたら、痛みがすっかり治まった。
  • ようやく風邪が治り、明日から学校に行けそうだ。
  • 「治者」とは、国を統治する人のこと。指導者や統治者を指す言葉。
  • 隣町で騒動が起きたそうだ。事態が早く収束することを願う。

修める

「修める」とは、以下の意味を含んでいます。

  • 品格や行動を高める
  • 習得する

【使い方・例文】

  • 毎日、節度を持って行動し、公正さを保つよう努力する。
  • 長年の勉強の末、ついに英語を習得した。
  • 高校3年間を通して、学業とスポーツの両面で優秀な成績を目指す。
  • 仏教の教えを学ぶためには、持続的な修行が必要である。

成績をおさめるの漢字は?

さて「成績をおさめる」という場合、どの漢字が適切でしょうか?

正解は「収める」です。

表彰状には「あなたは非常に優れた成績を収めました」と記載されます。

「学業を修める」と「修める」とは異なります。

  • 収める…素晴らしい結果を出す(努力を重ねて卓越した成果を達成する)
  • 修める…知識や技能を身につける(努力して一定のレベルを達成する)

したがって「素晴らしい結果を出した」という意味で「成績を収める」には「収める」が適切です。

この表現は、仕事、部活、スポーツ、文学の分野に関わらず「収める」と使います。

しかし、卒業証書の場合は、学んで身につけたことを意味するので「全課程を修了したことを証明する」「全ての課程を修めたことを証明する」となります。

つまり「学業などを学び身につける(修める)ことによって、優れた成績を得る(収める)」というわけです。

「成績を収める」の使用例と文例

「成績を収める」という表現について、以下にいくつかの文例をご紹介します。

  • 彼女はコンテストで金賞を獲得し、卓越した成績を収めました。
  • 彼はトップセールスマンとして優れた成績を収め、称賛に値します。
  • おめでとうございます。連続三回の優勝という目覚ましい成績を収めたのは、あなただけです。
  • 彼女は学校の歴史上最高の成績を収めて入学した天才です。
  • 思わぬ成績を収めたのは、意外なダークホースでしたね。

表彰状に「成績を収める」をどう書くか?

表彰状を書く際に「成績を収める」という表現を使うことができます。

正式な表彰状からカジュアルなものまで、様々な文脈に適用可能です。

以下に、いくつかの文例を示します。

  • 非常に優れた成績を収められたことに対し、ここに賞を授与いたします。
  • 驚くべき成績を収め、観客を魅了しました。この栄誉を称え、表彰状を贈ります。
  • 傑出した成績を収められました。その努力を讃え、記念品を添えて表彰します。
  • 上記の成績を収められたことを称え、ここに表彰状を授与します。
  • ユニークなパフォーマンスで観客を魅了し、予想外の優勝という成績を収めました。この偉業を讃え、表彰状と記念品を贈ります。

友人や同僚間の表彰では、もっとユニークでオリジナルな文案を考えるのも楽しいですね。

「成績を収める」の同義語や類語

「成績を収める」と同じ意味を持つ言葉やフレーズを紹介します。

  • 成果を挙げる
  • 成果を上げる
  • 成果を示す
  • 結果を残す
  • 成果を出す
  • 結果に恵まれる

これらは「良い成績や結果を得る」という意味です。

また「良い」「優れた」などの形容詞を加えることで「良い成果を〇〇」と表現することもできます。

「大成を成し遂げる」というフレーズもありますが、これは「学問や技術などの分野で顕著な能力を発揮し、素晴らしい成果を達成した」というニュアンスで使われることが多いです。

履歴書における「成績を収める」の使用例

就職活動で履歴書に自己の成果を記載する際「成績を収める」という表現が役立ちます。

例えば「〇〇分野で優れた成績を収めました」と記述することができます。

ただし、単に「成績が良かった」と述べるだけではその成績の詳細が伝わりにくいので、具体的な数字や成果を示すと有効です。

例としては以下のような記述が考えられます。

  • 部活動で〇〇大会において、2位という成績を収めました。
  • 新規顧客獲得に関して、3ヶ月で20件の契約を達成しました。

さらに、これらの経験が将来の職務にどのように役立つかを示すことで、印象を強化できます。

例えば「部活動での経験は、持続的な努力とチームワークの重要性を学び、それらを貴社の業務にも活かせると考えています」といった具合です。

これらのポイントに留意しつつ、履歴書を作成すると良いでしょう。

「成績を収める」の理解と適切な使用をマスターしよう

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「成績を収める」の意味様々な分野で評価される卓越した成果を出すこと。
適切な漢字「収める」が正しい。
使用例コンテストで金賞を受賞した、トップセールス達成など。
表彰状での表現非常に優れた成績を収めたことを称え、賞を授与するなど。
同義語・類語成果を挙げる、成果を示す、結果に恵まれるなど。
履歴書での使用具体的な成果や成績を示し、それが今後の職務にどう役立つかを明示する。

「成績を収める」という表現は、学業や仕事など様々な分野で優れた成果を示す際に用いられます。

「収める」が適切な漢字であり、表彰状や履歴書での使用例が豊富です。

この表現を理解し、適切に使いこなすことで、コミュニケーションや書類作成においてより効果的な表現が可能になります。

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