- 「小学生でも楽に日記を書ける方法はないかな?」
- 「うちの子も日記の書き方を教えたいけど、どうすればいい?」
- 「具体的な日記の書き例を見てみたい!」
夏休みの課題に、日記を書くことがしばしばあります。
それは夏休みに限らず、日常的にも小学生には日記の宿題が出されることがあります。
しかし、特に小学校低学年の子どもたちにとっては、「日記を書く」と言われても、「どう書いたらいいのか?」と戸惑うことが多いです。
私自身も子どもが同じように困っているのを見て、どうサポートすれば良いか考えたものです。
これは多くの親御さんが直面している課題に違いありません。
そこで、この記事では「初心者でも簡単に日記を書くコツ」を共有します。
声かけの方法や実際の日記の書き方について詳しく説明しますので、日記でお困りの親御さんはぜひ参考にしてみてください。
小学生の日記の書き方
日記に書くテーマの選び方
日記には何を書けばいいのか、まずはテーマを決めることから始めましょう。
しかし、子どもに「何を書きたい?」と尋ねても、返ってくるのは「うーん、分からない」という返答が多いかもしれません(私の娘もそうでした)。
このような状況では、親が賢く誘導することが大切です。
- 何か楽しかったことは?
- 最近頑張ったことは?
- どこかに遊びに行った話は?
理想的には、これらの質問から子ども自身が「これについて書きたい!」と発言してくれることです。
しかし、これだけでは答えに詰まる子もいるでしょう。
その場合は、さらに選択肢を絞り込んであげましょう。
- あの場所に行った時の話はどう?
- 祖父母の家を訪れた時のことは?
- 習い事やクラブ活動については?
- 朝顔の成長観察は?
- 家でのお手伝いの話は?
これだけ選択肢を絞れば、子どもも「じゃあ、これについて」と言ってくれるでしょう。
それでも同意を得られない場合は、「それ以外に書きたいことがなければ、これでいいんじゃない?」と提案しても良いと思います。
そうしなければ前に進めないからです。
主要なメッセージを特定する
テーマを選んだ後は、「どのポイントを最も強調したいか」を検討しましょう。
たとえば、「朝顔の成長」をテーマに選んだ場合です。
その中で、最も伝えたいメッセージを選びます。
- 種から芽が出たことに興奮した
- 葉の成長の速さに驚いた
- 花の美しさに感動した
- 花が同時に複数咲いたことが嬉しかった
- 毎日の水やりが大変だったが、それによって成長した喜び
ここでは、単に事実を述べるだけでなく、「その事実に対する自分の感想や感情」も一緒に記述すると良いでしょう。
例えば、「朝顔から種を取った」という事実だけでなく、「その種を取ることができて嬉しかった」という感情を加えることが大切です。
内容の充実を図る
伝えたいメッセージが決まったら、その内容をさらに豊かにしていきましょう。
例として「朝顔の成長」をテーマにし、「種が取れたことの喜び」をメインメッセージとする場合です。
ここで、より詳細に、種の特徴について記述してみましょう。
以前の「種が取れたことが嬉しい」という例をさらに深掘りして……。
- 種の色はどうだったか? → 真っ黒だった
- 種の形状は? → 完全な円形であった
- 触った感触は? → 非常に硬かった
- 何と比較できるか? → 小さな石のようだった
このように、選んだテーマに基づいて、五感を刺激する詳細を加えることで、より鮮明で想像しやすい文章が完成します。
- 視覚:見た目の印象は?
- 聴覚:特有の音はあったか?
- 嗅覚:特定の香りは?
- 触覚:手触りはどうだったか?
- 味覚:味はどうだったか?(適用可能な場合)
- +α:他の何かに例えられるか?
基本要素の5W1Hを活用する
正直に言うと、日記であれば文字数のプレッシャーも少なく、特に小学校入学初期では5W1Hを厳密に守る必要は感じないかもしれません。
それでも、5W1Hは文章作成の基礎となる要素です。
将来を見据え、早いうちからこれらの基本を取り入れて慣れておくことが推奨されます。
以下がその5W1Hの要素です。
- When…いつの出来事か?
- Where…どの場所で?
- Who…誰が関係しているか?
- What…何が起こったか?
- Why…その出来事の理由は?
- How…どのようにして起こったか?
全てを使用する必要はありませんが、文章に必要な情報を取り入れる際には選択して使用すると良いでしょう。
小学生の日記の例文集
ここでは、「他の子供たちの日記を参考にしたい」「小学生の日記の書き方を学びたい」と考えている方々へ向けて、実際の日記の例をいくつか紹介します。
朝顔の成長観察
この部分では、私の娘が小学1年生の夏休みに実際に記した日記を紹介します。
写真だと詳細が伝わりにくいため、テキストにて記載します。
朝顔の花が開花して美しかったです。収穫した種の喜びも大きかったです。
種は黒く、硬質で、まるで小石のようでした。
(朝顔の花が開いて美しく、種を収穫できて嬉しかったです。種は黒くて硬く、小石のようでした。)
また、これは「絵日記」であるため、文の上部には絵が描かれています。
その結果、直接的に「伝えたいメッセージ」から始まる独特のスタイルの日記となっています。
小学1年生の場合、この程度の内容の日記で十分だと考えられます。
農作業体験
この日は祖父母の家へ遊びに行った際、祖母と共に小さなトマトを収穫しました。トマトは簡単に手に入り、その作業は楽しかったです。熟したトマトの赤みとその小ささは、見ているだけで心が和みました。
昼食に、祖母が収穫したトマトを使ったサラダを作ってくれました。普段はトマトの味をそこまで好まない私ですが、この日は特別に甘く、美味しく感じられました。
祖母にその感想を伝えると、「自分で収穫したからこそ、その味わいをより一層楽しめるのよ」と教えてくれました。
次もまた、祖母と共に農作業を楽しみたいと思います。
海での一日
家族と共に久しぶりに海へと出かけました。学校のプールには頻繁に行くものの、海への訪問は昨年以来で、その再訪がとても嬉しかったです。
海の冷たさに最初は戸惑いましたが、慣れれば心地よいものでした。潜水中には海水を飲んでしまい、その塩辛さに驚きました。
泳ぎ疲れた後は、砂浜で妹と砂山を作り、楽しみました。その遊びに没頭し、トンネルまで作成することができました。
来年も再び海を訪れたいと願っています。
夏祭りの花火鑑賞
夏祭りでの花火を、両親と一緒に観に行きました。花火会場は人で溢れかえり、満員電車を彷彿とさせるほどでした。人ごみを苦手とする私は、最初はその状況に不満を感じていました。
しかし、花火が始まるとその感情は一変しました。
空に打ち上げられる花火は、夏の夜空を彩る大輪の花のようで、消えゆくその瞬間まで目を奪われました。次々に咲く花火に、私は夢中になって見入っていました。
帰り道、父が買ってくれたサイダーは、汗ばんだ体に心地よい刺激を与え、渇いた喉を潤してくれました。
この日記では、擬音語を取り入れることで、日記にリズムと生き生きとした描写を加える試みをしています。
サマーカップのサッカー試合
本日は、長い間準備してきたサッカー大会がありました。
チーム一丸となってこれまでの練習の成果を発揮する時が来ました。
直接的にゴールを決めることはできなかった私ですが、私のパスから〇〇君が見事なシュートを決め、貴重な得点を挙げることができました。
相手チームの強力なオフェンスには何度も押し込まれ、困難を極めました。しかし、チームメイトとの団結力と、「勝利を掴むんだ」という共有の意志で、なんとかその1点のリードを守り抜き、勝利を手にすることができました。
勝利の瞬間は、「勝ったぞ!」という歓喜の声が飛び交いました。
試合が終わった後、みんなで集まり、勝利を共に喜びました。
サッカーを通じて仲間と喜びを分かち合うこの時間が、私にとって最も価値ある瞬間です。今後もこのような瞬間を増やすために、練習に励んでいきたいと思います。
家事の手伝い
「ママ、何か手伝うことある?」
「ありがとう。じゃあ、お皿洗いをお願いできる?」
今日はランチの後、食器洗いを手伝うことにしました。意外と食器をピカピカにするのは難しい作業です。
油っぽい料理をした後の皿は、裏面にも汚れが付着しており、洗い終わっても時々油分が残ってしまいます。また、洗剤が残ってしまうこともあります。
しばしば、洗い終わりに「ここがまだ汚れているよ」と母から指摘されることもあります。
(今日は絶対に完璧に洗ってみせる!)
集中して皿一枚一枚に向き合い、まずは水でさっと汚れを落とし、豊富な泡立ちのスポンジで隅々まで念入りに洗い、最後にしっかりと水で泡を洗い流しました。
「これでどう?」
全て洗い終わった後に母に確認すると、「完璧だね、ありがとう」との返事が。
成功です!母と共に満足の笑みを浮かべました。
日記を楽しもう
日記の書き方には多様なアプローチがあります。
基本的な5W1Hを用いた記述から、祖父母との農作業、海での体験、サッカー大会での勝利、家事の手伝いまで、日々の出来事を豊かに表現する方法は無限です。
ポイントは、自分の体験や感情を素直に表現し、読む人がその瞬間を共有できるようにすること。
日記を通じて、毎日の小さな発見や喜びを記録し、共有する楽しさを見つけましょう。