【カジュアルなご祝儀袋の書き方】エチケットと選び方のコツを解説!

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最近は、魅力的なデザインのご祝儀袋が増えています。

選ぶ際の楽しさも、カジュアルなご祝儀袋の魅力の一つです。

しかし、カジュアルなご祝儀袋の書き方に戸惑うこともあるでしょう。

私自身、友達の結婚や出産のお祝いにこれを使った際、書き方に苦労した経験があります。

なので、私の経験をもとに、カジュアルなご祝儀袋の書き方を分かりやすく説明します。

また、カジュアルなご祝儀袋を使うべきでないシーンもお伝えします。

目次

カジュアルなご祝儀袋の基本ルール!

カジュアルなご祝儀袋の基本ルール!

カジュアルなご祝儀袋の書き方は、一般的なご祝儀袋と同じ基本ルールに従います。

お祝いの種類によって、使用するご祝儀袋が異なることもあります。

間違えると失礼になる可能性もあるため、注意が必要です。

相手との関係によって、適したご祝儀袋を選ぶことが大切です。

カジュアルなご祝儀袋には、印刷された短冊が含まれることが多く、適切な短冊を選ぶ必要があります。

相手に感謝の気持ちを適切に伝えるためにも、選び方を工夫しましょう。

カジュアルなご祝儀袋の書き方【表書き】

ご祝儀袋の表書きには、「御祝」「寿」「祝還暦」などの用途と自分の名前を記載します。

「寿」「壽」は、結婚祝い専用です。

「壽」は「寿」の旧字体であり、どちらを使用してもマナー違反ではありませんが、「壽」がより丁寧な表現とされています。

カジュアルなご祝儀袋には、「happy wedding」「ご結婚おめでとうございます」「御結婚御祝」といった言葉が書かれた短冊が含まれることがあります。

しかし、ホテルや式場ではカジュアルすぎる可能性があるため、「寿」を選択するのが適切です。

 

「祝御結婚」や「御結婚祝」は4文字であり、縁起が悪いとされるため注意が必要です。

 

結婚祝い以外では、「御祝」と書くのが一般的です。

「入学御祝」「祝還暦」など、お祝いの内容を記載することもマナー違反ではありません。

名目の下、中央よりやや下にフルネームを記入します。

カジュアルなご祝儀袋では、書くスペースが狭いことがあるので、短冊の利用をお勧めします。

短冊がない場合も、贈り主が明確になるようフルネームで記入することが重要です。

  • 夫婦やグループで贈る場合、3名まで記載できます。
  • 4名以上の場合は、代表者1名の名前の横に「他一同」と記載し、別紙に全員の名前を記入して中袋に入れます。

記載順は、右から地位が高い順、または五十音順です。

夫婦で贈る場合、右に夫のフルネーム、左に妻の名前を、夫の名前の高さに合わせて記入します。

カジュアルご祝儀袋の中身の書き方【内袋の記入方法】

内袋には、金額と住所が記載されます。

内袋の表面には縦書きで金額を記入し、裏面には郵便番号と住所を記します。

ただし、内袋の裏面に記入可能なものも存在します。

横書きの場合は、アラビア数字で金額と住所を記入します。

この際、全ての情報は裏面に記入し、表面には何も書かない方が望ましいです。

内袋がない場合は、白い封筒や半紙、コピー用紙などで代替しても良いです。

代替品を使用する場合でも、表面に金額、裏面に住所を記入します。

ご祝儀袋の種類によっては内袋を使用しないこともありますが、内袋があるものが推奨されます。

記入には、表書きで使用した筆記具と同じものを使用するのがマナーです。

金額は「旧字体の漢数字」で記述します。

正式な書き方は旧字体を使用することで、通常の「一」「二」「三」は書き換えが容易なため避けます。

旧字体は、書き換えや追記を防ぐ目的で使用されます。

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漢数字旧字体金額の書き方
1金 壱萬円  金 壱阡円  金 壱仟円
2金 弐萬円
3金 参萬円  金 参阡円  金 参仟円
5金 伍萬円  金 伍阡円  金 伍仟円
6金 陸萬円
7金 漆萬円
8金 捌萬円
10金 拾萬円 10万円以上の場合は 金 拾萬円也

円の旧字体は「圓」ですが、現代では「円」の使用が一般的です。

「4」と「9」は省略されています。

これは、お祝いの場では「4(死)」「9(苦)」が不吉な意味を持つため避けられるからです。

お祝いでは、奇数の金額を包む習慣があります。

カジュアルなご祝儀袋の記入にボールペンは不適切

カジュアルなご祝儀袋の記入にボールペンは不適切

友人に渡す際、ボールペンを使用しても大丈夫かと思うかもしれませんが、これは避けるべきです。

一般的なマナーでは、毛筆を使って書くことが推奨されています。

カジュアルなご祝儀袋であっても、伝統的な毛筆での記入を心がけましょう。

硯や筆、墨の準備が必要ですが、筆ペンを代用することも可能です。

お祝い事では、文字は濃く、はっきりと書かれることが望ましいです。

薄い墨やかすれた文字は、お葬式で使用されるスタイルなので、おめでたい場では濃い、明瞭な筆跡が重要とされます。

ボールペンではなく筆ペンや毛筆を使うべき理由

ボールペンは日常生活での利便性から、多くの人が好んで使用します。

書きやすさや慣れ親しんだ感触から、ボールペンでの記入を望む気持ちは理解できます。

しかし、ご祝儀袋の記入にボールペンを用いると、伝統的なマナーに反します

礼儀正しく記入したご祝儀袋も、不適切な筆記具を使用するとその価値が損なわれてしまいます

 

カジュアルなご祝儀袋を選ぶ際には、筆ペンも同時に購入することをお勧めします。

 

伝統的な墨や筆を使って手間をかけて書く行為は、特別な日を祝う心を形にすることを意味します。

一方で、ボールペンを使用すると、その線の細さや簡素さから手抜きと捉えられがちです。

万年筆やサインペンも同様に、この場合は適していません。

筆記が苦手な場合は、代筆サービスを利用するか、筆に似た太さのフェルトペンを選ぶことも一案です。

筆ペンを使う機会を練習の場と捉え、徐々に慣れていくことがお勧めです。

カジュアルなご祝儀袋の選び方:水引の有無とシーンに合わせた選択

カジュアルなご祝儀袋の選び方:水引の有無とシーンに合わせた選択

カジュアルなご祝儀袋には、水引のないタイプも市販されています。

これらのデザイン豊かなご祝儀袋は、親しい友人など気心の知れた相手への贈り物にしばしば選ばれます。

初見では問題ないように見えるかもしれませんが、水引がないご祝儀袋を使用できないシーンも存在します。

例えば、結婚式では伝統的な水引付きのご祝儀袋の使用が一般的です。

一方で、入学祝いや出産祝いなどの場合は、水引のないご祝儀袋でも差し支えありません

適切なご祝儀袋の選択は、その場の状況や祝儀の額に応じて重要です。

場面に応じたご祝儀袋の選び方を心掛けることが、礼儀正しい贈り物の基本となります。

祝儀袋選びの6つの重要ポイント

祝儀袋を選ぶ際に考慮すべき「6つの要素」をまとめました。

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着目するところポイント
水引の形(結び切り)一度きりのお祝い事
(結婚式)
水引の形(蝶結び)何度あっても嬉しいお祝い事
(入学祝い、合格祝い、出産祝い等)
水引の色(紅白または金銀)正式な使用、目上の方へ
水引の色(カジュアルにアレンジ)友人や同僚、後輩向け
水引の本数(10本)結婚式での正式なマナー
水引の本数(10本未満)カジュアルな場面、親しい相手向け
袋の色(白)どんなお祝い事でも正式
袋の色(デザイン性)きれいでかわいい印象、格が下がる可能性
袋の素材(檀氏)波の絞りのある和紙、格が高い、5万円以上
袋の素材(布製)ハンカチやガーゼ等、カジュアルで格は低い
装飾(のしあり)祝儀袋の右上にのしあわび模様、結婚式では必須
装飾(なし)格が低い
装飾(アレンジ)カジュアルな祝儀袋、結婚式以外向け

祝儀袋の選択においては、贈る祝儀の金額と袋の格や豪華さを適切にバランスさせることが大切です。

一般的に、祝儀の金額の100分の1相当の価格の祝儀袋を使用することが目安とされています。

しかし、これは厳格なルールではなく、参考程度に考えると良いでしょう。

カジュアルな祝儀袋は価格が高い場合もあり、この目安に当てはまらないこともあります。

市販の祝儀袋には、包める金額が記載されているものもあり、購入の際に参考にすると便利です。

結婚式でのカジュアル祝儀袋の使用基準

カジュアルな祝儀袋の使用について、不安がある方も多いでしょう。

特に、結婚式に適した祝儀袋の選び方が気になるところです。

様々な点を確認して、正しい選択をしましょう。

結婚式向けのカジュアル祝儀袋の特徴
  • 水引はあわじ結びや結び切りタイプ
  • 水引の色は金銀や紅白
  • 水引の本数は10本が理想
  • 白い和紙製の袋で、右上にのしが付いている

高額の金額を包む場合や格式高い式では、カジュアルな祝儀袋の使用を控え、正式なタイプを選びましょう。

また、結婚式では蝶結びの水引は適切ではありません

あわじ結びや結び切りは「一度結ぶと解けにくい」という特徴があり、「結婚は一生に一度」という願いが込められています。

水引が上向きで結び終わっているものが結び切り、下向きで結び終わっているものが蝶結びです。

結婚式では結び終わりが上向きのものを選びましょう。

その他のお祝い事でのカジュアルな祝儀袋の利用

  • 水引が蝶結びのもの
  • 金銀や紅白の色の水引
  • 水引がない場合も可

蝶結びの水引は「何度でも結び直せる」ことから、出産祝い、入学祝い、長寿祝い、合格祝いなど、繰り返し祝いたい場面に適しています。

2万円以下の金額を包む際には水引のないカジュアルな祝儀袋が使用可能ですが、2万円以上の場合は水引のあるものが適切です。

祝儀袋の格の表

  • 水引が印刷されたもの:1万円以下の金額に適用
  • スタンダードな祝儀袋:1~3万円程度、カジュアルな範囲内
  • 檀氏を使用した祝儀袋:5~10万円程度、紅白の装飾で豪華な印象
  • 大きく立派な祝儀袋:10万円以上、鶴や亀などの水引装飾があり、非常に豪華

祝儀袋の格と包む金額のバランスが重要です。

和紙以外の素材は、格を下げるため注意が必要です。

デザイン性の高いカジュアルな祝儀袋は、場面や招待状の内容によって使用を避けるべき場合もあります。

結婚式の招待状のスタイルや送り主を確認して、式の雰囲気やマナーを把握し、適切な祝儀袋を選ぶことが大切です。

祝儀袋の選び方を確認しましょう

結婚式向け祝儀袋

  • 水引:あわじ結びや結び切り
  • 色:金銀、紅白
  • 本数:10本
  • 素材:白い和紙、のし付き

その他のお祝い向け祝儀袋

  • 水引:蝶結び
  • 色:金銀、紅白
  • 本数:不問
  • 素材:水引がない場合2万円以下

祝儀袋の格

  • 水引印刷:1万円以下
  • スタンダード:1~3万円
  • 檀氏使用:5~10万円
  • 大立派:10万円以上

結婚式では結び切りやあわじ結びの水引が適切で、蝶結びは避けるべきです。

その他のお祝いでは、蝶結びや水引のないカジュアルな祝儀袋も使用可能です。

祝儀袋の格と包む金額のバランスを考慮し、式の雰囲気や招待状に合わせて選びましょう。

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