【福島方言】会津の奥深さを感じるユニークな言葉一覧と意味を紹介！

2025年1月22日2025年1月28日

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福島県会津地方には、地域の豊かな文化や歴史を感じさせる個性あふれる方言が数多く存在します。この土地で使われてきた言葉は、日常生活に根ざした温かみのあるものから、独特な響きを持つユーモラスな表現まで多岐にわたります。

この記事では、福島県の会津方言にスポットを当て、言葉の意味や用例を紹介していきます。会津の方言に興味を持つ方や、地元文化を深く知りたいと考えている方に役立つ内容をお届けします。

地元の人々との会話がより楽しくなる言葉の数々を、一緒に学んでみませんか。

記事のポイント

福島県会津地方で使われる方言の意味と用例
方言にまつわる文化や暮らしの背景
日常会話で役立つ方言の用例
会津地方特有の表現や言葉の魅力

福島県会津の方言・意味・用例を紹介！

福島県会津地方には、昔ながらの生活や風習が息づく中で育まれた独自の方言があります。この方言には、地域の人々の温かさやユーモア、暮らしの知恵が詰まっています。さっそく奥深い世界を覗いてみましょう。

あ行

方言	意味
あーだどこ	あんなこと
あい	はい(返事)
あいばへぇ―(しぇ―)	行きなさい、おいでなさい
あいばんしょ	行きましょう
あい (え)べ	行こう
あぇれすぐなぇ	愛らしくない
あおのげ	仰向け
あかいも	馬鈴薯(赤芋)
あがす	燈灯
あがっこ	赤ん坊
あがっしゃえ	お食べなさい
あがっせい	お入り下さい
あかなす	トマト(植物)
あがらはんねぇが	お食べになりませんか
あがりかまち	縁側
あがんぼ	赤ん坊
あぎび	あけび
あぐき	あご
あくたれ	いたずら
あすばねーか	遊ばないか
あっか	有るか(疑間語)
あっかす	ありますか
あっきゃー	あらー、おやー
あずく	あそこ(彼処)
あったけえ	暖かい
あったらもんだ	懐しい
あっところ	ある所
あっぱ	動物の親
あどががぁ	後妻
あとかさま	同(あとめ)
あとっつぁま	神さま
あとと(あとうと)	蚕
あなこ	穴(コは接尾語)
あなっぽ	同
あに	婿(むこ)
あにや	兄(あんにゃ)
あね	姉
あねこ	若い女子、娘
あねご	姉
あねさ	兄嫁
あねさま	年ごろの娘
あねつぁ	姉さん
あばげる	ふざける
あますずく	雨雫下
あまや	納屋
あらあいよ	洗いなさいよ
あらぐ(く)	余程(大分)
あらね	霰(あられ)
ありっこ	蟻
ありゃしんにぇー	ありません
ありゃしたり	あらまあ(驚く)
あわぶく	泡(ああぶく)
あんかん	行火(あんか)
あんぎゃさ	兄さん
あんさ	兄
あんさま	若主人
あんちゃ	息子、兄さん
あんちゃん	兄さん、息子
あんめした	あるまいよ
いあぇづ	会津(地名)
いいやれる	叱られる
いがはんねえか	おいでになりませんか
いぎなしに	行く途中に
いしゃした	居られました
いだがん	居ましたか(いたげえ)
いっこ	猫柳(植物)
いっこ	犬
いっちょう	たびたび、何時も
いってえ	一体
いってみべぇ	行ってみよう
いてる	寒い
いっぷくしらんしょ	休んでください
いどっち	ゆき道の落とし穴
いなさ	南風
いばり	寝小便
いよ	魚(子どもの言葉)
い(え)らっしゃる	日が暮れる
いりのざしき	奥の間
いるんし	いますよ
いろいぼ	にきび
いろご	ふけ
いぎゃんした	行きました、帰りました
いんげ(いんぎゃれ)	行け
いんことあっか	行くことはない
いんべて	行こうよ
うごいす	うぐいす(鶯)
うんざれる	腐れる
うじゃらける	ただれる
うずくす	美しい
うたげ	民謡が上手で雇われる人
うつしょ	後
うっちける	乗る
うっちゃっておけ	投げすてておけ
うぬ	おまえ
うめっこ	乳
うわっぱり	上着
うんこ	大便
うんぞくなし	馬鹿、意気地なし
え(えー)	家
えぁばんしょ	おいでなさい
えぃべした	よいでしょう
えがんにゃえ	行かれない
えっきびた	良い気味だ
えでる	寒じる
えびたれ	寝小便
えーべん	良いでしょう
えましごろ	今頃
えるみでだ	居るようだ
えんがみた	ひどい目にあった
えんでけやれ	お出でください
えんぶり	田植に田を平にする棒
おあいなんしょ	食べなさい
おあがんなんしょ	鶉寄りなさい
おいなしぼ	臆病者
おあし	銭
おか(や)	お母さん
おかか(た)	妻、母
おかえ	おかゆ(粥)
おがした	お置きになった
おがっつぁま	主婦、奥さん
おっかね	恐しい
おきむぐり	起き立てに
おけっこ	小さい桶
おおごとした	残念なことした
おごわ	赤飯
おざった	お出になさった
おざりやす	ございます
おさんせん	お賽銭
おそふき	ゆきに用いる藁靴
おだち	ごちそうを強いること
おだっちゃ	折れた
おちる	降りる
おぢる	落ちる
おじんつぁ	おぢいさん
おっかぐ	割る
おっかさ	お母さん
おっかねえ	恐ろしい
おつけ	お汁(おづけ)
おっける	置く
おっこむ	とりこむ
おっこわす	壊す
おっぱぐれる	連れに離れる
おっぽろぐ	紛失する、落とす
おてらさま	和尚さん
おどがぁい	あご(おどけ)
おどっつぁ	薦父さん
おなごいそおろお	女中
おーね	始めから、もとから
おばぴでー	馬鹿女郎
おはようがす	お早うございます
おびあき	二十一日の出産祝
おべた	覚えた
おべんちゃ	多弁、へつらい
おぼこ	まり
おぼこ	赤ん坊
おめぇー	本宅(母屋)
おめえり	参拝
おやがっつぁま	庄屋さま
おらはあ	私はもう
おりっせー	下りなさい
おれ	私
おわずらい	日蝕月蝕
おんじねー	私でない
おんつぁれる	叱られる
おんづくなし	いくじなし

あ行　用例

あーだごと嘘だ
「湯さ入れよ」「あい」
学校さあいばへぇー
あっきゃあいばんしょ(あっちへ行きましょう)
おら家さあいベ
あえれすぐなぇごと言うな
鼻血出だからあおのげに寝せどけ
あかいもゆでろ
あがすがけぇだぞ(消えたよ)
あがっこ、うぶえよ(赤んぼをおんぶしなよ)
じんぎしねであがっせい(遠慮しないで食べなさい)
これあがっせい、ここさあがっせい
ありぁ、あかなすなったや
ごんぼっ葉餅あがらはんねぇか
あがりかまちに置いてくんつぇ
ほれ、あがんぼ泣いでんでねぇがよ
山さ、あぎび取りに行かねがよ
あぐきがはれて痛くてしょうね
ほだあくたれ言うでねえ
君ちゃあすばね―か、(君ちゃん遊ばないか)
おめえの家に荷車あっか
米あっかす(あっかせとも言う)
あっきゃ―たまげたごと(驚いたこと)
あずくさ行ぐど蛇いっつお(蛇がいるよ)
藁小屋はあったけぇぞ
なんべあったらもんだら(どんなに懐かしいことか)
あっところに山があったどさ
この鳥のあっぱはどうした
あれは、あどかがぁだ
いいあとかかさまだな
あとっつぁまはそまづになんねぇ
おめさまでもあとと飼ったがい
この銭にあなこあいでんな
あそこにあなっぽあっから気つけろ
(姑が娘の婿を呼ぶ語)
あにやいたがい
(姑が息子の嫁を呼ぶ語)
いいあねこだな
あねご行ってくっかんなし
(兄嫁を弟妹が呼ぶ語)
あねさまも嫁になっかい(嫁に行くのか)
あねっちゃ(会)
(あばせる)あんまりあばせるな
あますずくたっから(垂る)こっちへ入れ
そのまきはあまやに持っていげ
あんまよごんにうち、あらあいよ
あらぐ、ずなくなったなぁー(よほど大きくなったね)
うわぁ、あらね降ってきたぞ
(ありご)ありっこいたぞ
どこにもありゃしんにぇー
(ありわしたり)とも言う
かにがあわぶくだしてるぞ
寒いからあんかんだいて寝っぺ
あんぎゃさも行くがし
あんさに聞いて見ろよ
(南会津では村の有志に限る)
おめはどこのあんちゃだ
あんつぁ、あんつぁま、あんにぁ、あんにゃさんとも言う
そんな馬鹿にしたことあんめした
あんたはいあぇづの生まれだべ
そだごとすっとおやじにいいやれるぞ
(敬語)PTAに行かはんねぇか
隣村にいぎしなに寄ってってくんにがい
学校に先生がいしゃした
山田のおんちゃんいだがん
(いっころころとも言う)(中通り)
おらえにもいっこいっつお(僕の家にも犬がいるよ)
おらもそごへはいっちょう行った
いってえどうしたっつうんだ
そんじゃ俺も行ってみべぇ
きょうはとてもいてるない
つかれたべ、まあいっぷくしらんしょ
そんなどこにいどっちこさえておいてなんねぇ
もういなさ吹くようになったな
またこいづはいばりしたのがい
いよつりに行くべ
もういらっしゃる頃だ(いらはった)
いりのざしきに案内しな
おとっつぁんいるんじ
いろいぼ出たな
頭いろごだらけだぞい
たった今いぎゃんした(いぎやったともいう)
仕事さ早くいんげ
ほんなどこさいんことあっか
学校さ早くいんべて
あや、うごいすが泣いてるぞお
おや、これはうんざれるぞ
この傷はうじゃらけるぞ
あの花はうずくすな
お祭りのうたげに頼まれたんだ
あんだのうっしょにかくれてる
馬車の上さうっちける
そだことうちちゃっておけ
(うの)(うのら)とも言う
ほら、うめっこ飲ませでやれや
寒いからうわっばり着てげ(着て行け)
うら(便所)さいってうんこたれろ
このうんぞくなしめ
おらえさえーべ(私の家に行きましょう)
おらえさえぁばんしょ(同)
まあえぃべした(えがんべ)
家の都合でえがんにゃえ
見ろえっきびだ(にくたらしい者が、悪いことにあったときなど言う)
とてもえでる日だ
あの婆さまはえびれたればかりしてる
行がなんってえーべん
えましごろなんしぁ来んだべ
何だがえるみでだ
この仕事でえんがみたわい
おら家さえんでけやれ
えんぶりの棒もってこい
さあさあ、おあいなんしょ(敬語)
どうぞおあがんなんしょ(敬語)
おいなしば、一人で行かんにのか
おあしは大事にしろよ
おかー、おが、おがか、おかさ、おがちゃ
あれは太郎兵衛のおかかだベ
おかえねえだがら食べろ(煮えたから食べなさい)
それ先生さまがおがした本だ(敬語)
おがっつぁま凍豆腐買ってくんにゃ
おら、おっかねえなぁ(私、なんだか、恐ろしいな)
昨日はおきむぐりに仕事さ行った
(おけこ)そのおけっこ持って来い
銭ほろっておおごとした(銭を落として残念なことをした)
おごわ持ってがんしょ
おば様がおざった
病気のあんべ´えはどうでおざりやすか
お詣りのおさいせん忘れんなよ
(おそぼ)とも言う
おだちしてやっから(無理に差上げますから)
この木おだったゃ(おだる)
(「おりる」が落ちるになまっている)
梅の実がおぢるぞ
(おぢんつぁま)来たぞい
下駄の前歯おっかいだな
(おっかちゃ)(おっかやん)
先生におっかね話聞かさっちゃ
ご飯におつけかけて食うべ
ここに本おっける
雨んなっから布団おっこめよ
花瓶をおっこわした
お祭りに行っておっちゃにおっばぐれた
大事な財布おっぽろぐやつあっか
きょうは彼岸だからおてらさま来るぞ
(おどけ)あり、おどけがはずれた
(おど(と)つぁん)(おとっちゃあ)(おとっちゃん)
おなごいそおろおを頼みもうす
おーねわリーだ(もとから悪いんだ)
このおばぴでー
(おはようがんす)(おはようごす)とも言う
(帯明)きょうはおびあきだ
俺ぁおべたが、にしゃおべたが(おまえは覚えたか)
そだ、おべんちゃら言うんでねえ
おぼこつきしねか
ほんとにめごいおぼこだなイ(可愛い赤ん坊ですね)
おめぇーさ行くべ
お礼におめえりしなくてなんめえ
この人は俺の村のおやがっつぁまだぞ
おらはあぶったまげっちまった
三階からおりっせー
おれの産まれは会津だぁ
あしたはおわずらいだ
そんなことおんじねー
おんつぁんにおんつぁれるぞ
このおんづくなしめ

か行

方言	意味
かァながし	易死者
かかりご	後継者、相続人
かくまき	外出の時の毛布
かさつぶ	かたつむり
かしっぽ	あばた
かっこわり	恥ずかしい
かたで	とても
かっぽじぐる	掘る
かなっくーり	つらら
がなる	どなる
かの	山を焼いて開墾した畑
かばねやみ	骨惜しみ
かぶちゃ	南瓜
かまど	一戸一人出る村の仕事
かれっぽ	枯葉
がん	……ですか、か
かんがね	あご
かんかんぼし	銭のない者
がんこら(ごら)	うつろ、洞
かんざいら	庇(ひさし)
かんぜき	雪の上を歩く木の輪のはき物
かんぜんぶし	藁や菅で作った帽子
きあした	来ました
ギーギー	魚(小児語)
きさった	来られた(敬語)
きさんしょ	お出でなさい(敬語)
ぎっさめる	頑張る
きーっつ	きりぎりす
きっとしてろ	動くな
きのーのばん	昨晩
きびつら	いびつ(形がゆがんでいる)
きめっこしる	はにかむ、すねる
ぎゅっぎゅっ	じゃんけん
ぎゅーど	昨年
きらった	お出になった
ぎんがり	雪のため滑らかになった所
くいごと	炊事
くいやれ	食べてください
ぐいら	不意に、急に
くさっぽ	おでき、腫れ物
くだんねえ	くだらない
ぐじな	たんぽぽ
くっちい	いっぱいだ
くなはんしょ	ください
くぼのえぇず	蜘蛛の糸
くわっせ	食べなさい
くんしょうぐさ	田うこぎ(植物)
けえもの	買物
けえ	食え
げいに(げぇだ)	多く
けぇった	帰った
けえーもの	買物
けえりご	おたまじやくし
けそけそ	平然と
けっぺずる	肖りとる
けねい(けね)	やらない、くれない
けろ	ください
げんべ	藁の靴(雪ぐつ)
こうべい	格好、勾配、身のこなし
こおのけ(げ)	眉毛
こおりゅー	こんな、このような
ごき	食器
こく(こぐ)	言う
こぐ	歩いて川を渡る
こけくらって	つまらぬ目にあって
こごらける	糸などがからみ合う
こーだに	こんなに
こっぺい	出たらめ
こでしっり	いっぱい、たくさん
こどのさま	蚕さま
こねぁろ	この野郎(卑語)
このびたぇ	この女(卑語)
こば	手足の甲
こびり(びる)	間食(小昼)
こぶしもち	拳骨(げんこつ)
ごまんと	沢山
こんこんぜみ	日ぐらし蝉
こんじくたま	沢山
こんたら	こんな
こんだら	これなら
ごんば	馬鹿

か行　用例

(かぁながれ)俺かァながれ見て来た
こいつは俺ら家のかかりごだい
寒えがらかくまきしろよ
かさつぶとったぞ
こら、かしっぽ野郎
本家さ行くのはかっこわり
そいつぁかたで悪い奴だ
ほだに炉端かっぽじぐんな
かなっくーりさがったあ
うんとがなってみろ
かのに早く蕎麦まけ
全くかばねやみだ
(かぼちゃ)うわぁ、でかいかぶちゃだごと
あしたの仕事はかまどでお座んぞやー
かれっぽ拾って来い(かれんぼ)南、北、中
ほうがん、そいづはよかったなん(ね)
あんまり笑ちてかんがねはずした
俺はもうかんかんぼしだ
(がんころ)とも言う(会)
かんざいらつるしとげ(庇につるしておきなさい)
(かんじき)かんぜきをはいて行けよ
かんぜんぶしをかぶって行く
昨日きあしたよ
ギーギーいた
隣村の村長さまきさったぞい
たまにはここさもきさんしょ
そんなにぎっさめるもんでねぇ
ほれ、きーっつが鳴いてるぞ
しばるまできっとしてろよ
きのーのばんだったけな
この瓶きびつらだ
この子はすぐきめっこしる
ぎゅっぎゅっ(きっつ)会
ぎゅーどはお祭り見さ行ってだな
よくきらったなし(きやったとも言う)
ぎんがり光ってるない
おめらでくいごとして置けよ
どうがくいやれ
車がぐいらと曲がったんだ
くさっぽ出来たな
くだんねえことばり言うな
ほれ、ぐじなが出てるぞ
腹くっちい
くなれ(浜)くなんしょ(会、南、中)
くぼのえぇずはった(くもの糸はった)
あんころ餅くわっせ　
十日市にけえものさ行くべえよ
ほら、これけえ(食べなさい)
こだげいに貰って済まねえなし
今けえったぞい
町っちゃ行ってけぇーものしてくっぺ
げえろご、けえろっことも言う
地震でもけそけそしている
畑の上をけっぺずる
そいつはけねいぞい
これ、おれにけろや
きょうはげんべ作りだ(げんベーとも言う)
ごえっと(北、南、中、会)ごえら(会、北、浜)
とてもあいつのこーべいはいいな
黒いこおのけだごと
こおりゅー大っきい化け物だぞ
お椀(御器)ごきを片づけろや
また生いきこく、嘘こぐと承知しねぞ
そこからは川をこぐんだぞ
いや昨日はこけくらって損しちまった
糸がこごらけて取んねえわい
あの孫こーだにずなぐ(大きく)なったのかい
ほだこっぺいゆうな(そんな出たらめ言うな)
こでっしりましらった(いっぱい食べた)
(蚕殿様)会、中
ごどん(蚕殿)北
こどんさま(南、中、北)
こねぁろ何だ馬鹿にすんな
このびたぇなんちばかだらぁ(なんという馬鹿だろう)
足のこばがくすぐってえ(かゆい)
こびりにすんべ
こぶしもちくれるぞ
そんな石ごまんとあるぞ
こんこんぜみ鳴きだしたぞ
(こんずくたま)ともいう。こんじくたま儒けた
こんたらうまぐねえの食われっかぁ
こんだらいいベ
あいつはごんばやろだ

さ行

方言	意味
ざい(ぜい)	氷
さいさい	度々
さえづつ	槌(つち)
さきおどでな	一昨昨日
さぎっぽ	先端
さまど	勝手の開き戸
さんがえし	竹馬
ざんぶごんぶ	浮いたり沈んだり
でんまいしる	遠慮する
し	…よ …ね
しーこ	小便(幼児語)
しぃんしぃ	先生
しぇー	…なさい
じぇに	銭
しおい	農作物の慈雨
しが	つらら
じごくそば	どくだみ(植物)
じこねる	意地悪く戯れる
しじみっけぇー	しじみ貝
したがら	それだから
したじ	汁
しっしょねぇ	仕方がない
しっせぇ	しなさい
しなた	あなたさま
しなだま	お手玉(砂玉)
じなる	どなる
しななんね	しなければならない
しねえでくなんしょ	しないでください
じねーんと	静かに、自然と
しびったれ	けち、おく病
しゃがまんしょ	座りなさい
じゃがらいも	じゃがたらいもの略
じゃじゃんぼ	葬儀
しゃっていなし	考えなし
じょーり	単履(ぞうり)
じょーんだ	上手だ
じんちゃ	じいさん
しんぺぇ	心配
しんまに	直ぐに
ずー	よ、ぞ
すいがら	それから
すいしろ	風呂(据風呂)
すうぐり(すぐり)	氷柱、つらら
ずうたい	図体、体、なり
ずうばこ	重箱
すかな	すかんば、すいぼ
すってんぺん	頂上
すっぽそで	筒袖
すないも	馬鈴薯
ずねいな	大きな
すわる	反対する
ずんぼー	大きい棒
すんなめる	すべる
せぁ	さえも
せぇふ	財布
せぇ	おかげ
せぇ	さえ
せえから	それから
せきど	墓石(せきとー)
せせな	台所、流し尻
せな	兄、年長の男、主人、若い男
ぜね	銭(ぜんぜ)
せばっち	狭い
そうがよ	そうですか
そうしてがに	それから
ぞうしょうねい	落度がない、利口だ
そうだげい	そうだけれども
そだす	損する
そうだべ	そうでしょう
そうだげんじょも	そうだけれども
そだし	そうです
そうだぞえ	そうですよ
そだだ	そうですよ
そうだない(し)	そうですね
そうだに(そだに)	その様に(そんなに)
そうだもの(こと)	そんなもの(こと)
そうだわん	そうですよ
そっくら	残らず、みな
ぞっけねぇ	もろい、やすい
そったこと	そんなこと
そっつ	そちら
そっばぇもない	味もない
そうでおざやよし	そうですか
そでねいぞい	そうでないです
そでねえぞん	そうでないですよ
そうでやす	そうです
そうでらったがし	そうでしたね
そね	峰、頂点
そばいこ(そべこ)	あまえ子
そベーる	あまえる
そうゆっけぞ	そう言いましたよ
そればっか	そればかり
それはっか	それだけしか
そんじも	それでも
そんじゃ	それでは
そんじゃらば	それならば
ぞんぜい	不注意
そんつらこと	そんなこと
そんつらもの	そんなもの

さ行　用例

あつくざいが張ったべ
さいさいご馳走にばりなります
早くさえづつ持って来う
さきおとどい(北、中、会)さきおどでな会ったベ
柿の木のさぎっぽをもぎった
さまどよく締めろよ
(さんぎぁー)(さんげぁす)とも言う
まりがざんぶごんぶながれてった
ざんまいしてくんちぇ(遠慮してください)
そうだし(そうですよ)どうだ(しどうですね)
しーし(県内)、しいこ(北、中)
おらの組みのしぃんしぃええしぃんしぃ
こまねぎ買っしぇー(買いなさい)
じぇね(北)じぇんじぇ(会、中、北)
きょうはいいしおいだった
花のようになる樹木の霜を言う(会津)
じごくそばくせえな(くさいな)
じこねる子はかまねぞ
しじみっけぇーいらねがい
したがらやめろちゅーだぁ(それだからやめろと言うのだ)
したじをかけろ
そいずもしっしょねえべで
仕事ををはやくしっせぇ
しなた、どごさいってきやったや
しなだま取りしねか
大きな声でじなっている
どうしてもこの仕事はしななんね
心配しねぇでくなんしょ
それはじねーんと温めろ
しびたり(北、会)しびたれ(北、中)しぶたれ(北)しぶたれ野郎め
こごさしゃがまんしょ
こんばんはじゃがらいものごっつおだ
じゃじゃんぼが通るぞじゃらんぼとも言う(中、浜、会)
しゃっていなしだから失敗すんだ、(するのだ)
じょーりはいて行けよ(じょんじょともいう)(南、会)
おまえの踊りはじょーんだじょーんだ
じんちゃに聞いてみろ
しんぺえしっこどねえで(することないよ)
しんまに帰って来っからな
そうだこと嘘だずー(嘘だよ)
すいがらどうした
すいっしょ(浜、北)すぇひよ(会、南)
屋根にすうぐり下った
大きいずうたいしてなんてざまだ
ずうばこ持って遊びさ行け
すかな取りに行かねか
山のすってんぺんに雪がある
すっぽそでよく似合うない
家のすないもはうめえなぁ
裏のかぼちゃはほんにずねいな
何かと言うとおめはすぐすわるやつだ
ずんぼー持って来い
風呂場ですんなめって痛くした
草木せぁも眠る頃んだ
せぇふは大事にしろや
優勝したのはあの人のせえだ
大水でせぇ大丈夫(あなたのところに)
おめさんさ行ちてせえから帰ったんだ
らんばのせきどさ花あげろ
せせなから水持って来い
せなさ(中)せなさま(北、中)
鈴買うぜねもって来いよ
この家はせばっちない
(感嘆することば)
そうしてがに山さ行ったわ
ほんに、あいつはぞうしょうねやっだ
そうだげい駄目だ
そだすがら、店の品いじぐんな
そうだべ、俺もそう思うんだ
それはそうだげんじょも駄目なんだ
とても大きい熊だったそだし
やっばしわがんねそうだぞえ(やはりわからないそうです)
大きい石だ、そだだ
そうだない、あしたは居っつおい
そうだにいっぱいはいらねえ
そだものおら知んにねぇ
とてもめんごい子だそうだわん
(そっくり)まあだそっくらしてる
何だぞっけねむぇ仕事だったなあ
そったこと俺はわかんね
危ねからそっつさ行ぐな
この汁はそっぱえもない
ほんとにそうでおざやよし
そでねいぞい、あの人は悪い人ではねえぞい
(敬語)生まれたそうでやす
(敬語)あんたは役人、そうでらったがし
まっとそねの方さのぼって行け
ばっちはそばいこでしょうがねぇ
(末の子はあまえ子で困るな)
(昨日)きんの行って来ってそうゆっけぞ
それはそれほっか無いのかい
そんじもぜえからくれろ
そんじゃ一緒に行くべ
そんじゃらば、買ってくれっぺ(くれよう)
おめはぞんぜいだか失敗するだわ
そんつらことでお前はどうする
そんつらものいんねから持って行け

た行

方言	意味
たがく	持ちあげる
だがさる	抱かれる
たかり	○○人の意味
たすけ	猿袴
たたきおちる	強く落ちる
たちぶるめ	旅立ちのときのごちそう
たっこ	木を切った跡
だったい(てい)	案外、散ー
たっちぇも	誰でも
だってー	案外
たてあげ	小作米
だべし	でしょう
だめだぞい	駄目ですよ
だめで	だ、などと
たゆーさま	神主さま
だら	○○なら
たんかい	烏只(田貝)
たんがら	背負いかご
たんねる	尋ねる
だんべい	○○○だろう
たんぼ	主人、君
たんまげる	驚いた
ちゃもらえ	後妻(茶貰い)
ちかも(ちがも)	家鴨(あひる)
じぐねる	ふざける
ちちゃこい	小さい
ちっくらきぇー	小さい
ちっちぇいぐ	連れて行く
ちゃっぷ(ほ)	帽子
ちゃっぽ	風呂(幼児語)
ちゅう	○○と言う
ちょけーはえー	すばやい
ちょっこちょっこ	時々
ちょんこまげ	ちょんまげ
ちょーんたらい	洗面たらい
ちょーんてぬげ	洗面手拭
ちんけ	ぼんのくぼ毛
ちんちぇ	小さい
じんつぁ(ま)	お爺さん
ちんと	少し
ちんぽけ	イさいこと
つぁあ	お父さん
つぎもの	針仕事
づきんこ	頭巾
つそ(ちそ)	紫蘇(植物)
づっきに	直ぐに
つっころ	土塊
つっつく	突くこと
つっぱいる	落ちこむ
ずーな	言うな
つーばがみ	障子紙
つぶかさ	かたつむり
つぼ	鳥の餌
つぼや	庭園(坪前)
つぼやま	″ (坪山)
つめきり	松葉牡丹
づんつぁ	爺さん
つんずさま	鎮守さま
づんぐり	独楽(こま)
ずんない(ずない)	大きい
つんのめす	突き転ばす
ていこ	太鼓
でぃふでい	でまかせ
でぇーどこ	台所
でぇーぶ	大分
でかい(でがい)	大きい(でっかい)
でがさない(ねえ)	きまり悪い、具合が悪い
でくのぼう	ぼんやりもの
でくひく	凹凸(でこぼこ)
でげえ	大きい
でこ(さま)	人形
でこすけ	おろかもの
でさした	出られた
てざずらしい	煩わしい
てじま	手品
てしょう	小皿(手塩皿)
でた(でだ)	出来た
てっけん	最初、全然
てっこ	上
てっこ	手(幼児語)
でっちがる	腰を下す
てっぽ	筒袖
てどり	鉄瓶
てば	…てばと言うのに
でんきんばしら	電信柱
てんげい	手拭
てんこもり	山もり、一杯
てんとさま	お日さま
てんぽー	貂(てん)動物
ど	と、ぞ
どおじぇ	道理
どおじき	ぶらんこ
とおねっこ	馬の子
どうご	道具
どおみそ	意気地なし
とおらっせ	お通りなさい
どけ(げ)ろ	退け、よけてくれ
どーごい	いたどり
どこにもかごにも	何処にでも
どさっぱいり	炉の中へ土足で入ること
どしょーなし	度胸のない者
どーしんぼ	剛情っばり(道心坊)
とっさま	父
とっくのとおかに	とっくに、前ーから
どっちゃ	どこへ
どっちゃまく	うろたえる
とづく	届く
とっぱぐる	し損じる
どていなし	無暗に
とでづもない	とんでもない
どーぶく	綿入れの短い着物
とべつもねえ	途方もない、それは無理だ
とろんこ	トロッコ
どんがら	いたどり
どんきろ	なめこ(きのこ)
とんのけえし	鳥の糞
どんぼ	とんぼ
とんぽ、とんぼー	便所

た行　用例

ほら、ほっちの方だがくんだ
赤ん坊がばっばにだかさる
貧乏たかり、欲たかり、臆病たかり
たすけを忘れんなよ
木からたたきおっちや
たちぶるめ食べてくなんしょ
たっこに上って遊んでる
だったいそくねた(案外失敗した)
そんなことはたっちぇもわがる(誰でもわかる)
ことしの米はだってーとれね
たてあげを持って行く
そうだべし(べす)
そんなことはだめだぞい
三郎は大将になるんだめで言ってる
あのたゆーさまもこ(婿)さまだと
あの人んどこだら嫁に行ちてもいい
たんかいいっぺえとってきた
たんがらかついで来うよ
こんとたんねて行くがら
誰でもいやだんべぃ
たんぼさん居らかい
おおたんまげだもんだ
あの女はちゃもらえだ
ちがもずんなくなったベ(大きくなったでしょう)
この子はすぐにじくねる
ちーちゃこい(浜、中、北)ちっきい(会、中)
ちっくらきぇ魚だなぁ
お祭りにちっちぇいぐぞ
暑いがらちゃっぷかぶれよ
ばばちゃんとちゃっぽにはいれよ
あれは太吉ちゅう悪いやつだ
全くちょけーはえー野郎だな
ちょっこちょっこ遊びに来なよ
ちょんこまげの爺さんが居るぞ
ちょーんたらい持って来う
ちょーんてぬげでふげよ
この子のちんけを残してやっぺぇ
ちんちぇ奴だな
じんつぁ来らっしぇ(おいでなさい)
ちんとわけてくれ
あの木はちんぽけだな
つぁあ今行くぞ
きょう一日のつぎものをした
づきんこかぶって寺詣り。つぎんぼ(北、中)
つそがよく漬いたぞ
づっきに帰ってくっからな
つつころをどけろ(つちころをどけなさい)
そこ突っつくと水が出んぞ
(つっぺいる)河の中さつっぺった
そんなことずーなど(言うなよ)
障子張るからつーばがみ持って来い
つぶかさいっぺぇとったぞ
鳥につぼやれよ
つぼやに花植えた
つぼやま見に行くべ
つめきりの花いっぱい咲いた
づんつぁ居たがし
きょうはつんずさまのお祭りだ
づんぐり持って遊びに来な
づんねえ(中、会、浜、北)
ちっちゃい子をつんのめす
祭りのていこをひっばたぐがな
あんまりでぃふでいこくな
でぇーでこにねずみが出た
その話はでえーぶ前のことだ
ほんとにでかい芋だなあ
あの人に逢うのはちっとでがさないな
あれはでくのぼうで役に立たね
地面のでくひくもあつぺしょ(凹凸もあるからね)
とてもでげえ狐だったぞ
でこ作らてやつから泣くな
全くおめさんはでこすけだな
三日月さまがでさしたよ
(てそずらしい)全くこの子はてさずらしい
(てずま)きょうのてじまは面白い
おてしょうに取れよ
隣で赤ん坊が出た
てっけんでから面白くない
てっこさ上れ
てっこ出して見ろ
そこにでっちがって居ろ
てっぽの着物着せらっちゃ
てどり自在がぎにかけろ
いやだってばいやだ
でんきんばしらにせみとまった
ずいぶんきたねてんげいだない
てんこもりの飯たべた(てっこもり)
てんとさまのある中歩くべ
夕べな、てんぼーつかまえたぞ
そいづどこいず(それとこれ)どどっち良い
御祝儀かい(結婚式)どおじぇすまして来たと思った
どおじき作ったぞい
とおねっこはめんごいもんな
畑のどうご片づけろよ
この子はどうしてどおみそなんだべ
かまねがらとおらっせい
そこどけろよ
どーごい取りに行くべ
どこにもかごにも花咲いて居るぞ
どたっばいり(北)どたんばいり(南、会)とも言う
あいつはほんにどしょーなしだ
にしはどーしんぼだ(おまえは剛情っばりだ)
とっさまによく聞いて見ろ
そだこととっくのとおかに出来てたわい
どっちゃ行くのがえ(どこへ行くのですか)
野郎びっくらしてどっちゃまいた
天丼にとづくわい
ほだ手つきではとっぱぐるぞ
どていなしやったって出来るもんでねぇ
そだごととでづもない話だ
寒いからどーぶく着ろよ
とべつもねぇ、そんな事出来ねいよ
とろっこに乗っぺ
山さ行ちてどんがらとって来たわい
こん晩はどんきろのごっつおだ(ごちそうです)
とんのけえしくっついたぞ
ほら、どんぼ飛んでんない
しょんべは(小便)はとんぽでやって来う

な行

方言	意味
なかんな	泣くな
なこど	なこうど
なしたまね	どんなこと
なじょな	どんな
なじょーも	なんとも
なじょうだが	どうだか
なす	梨の訛り
なす	ね
なす	返す
なすろ	苗代
なだ	涙
なっし	ね
なで(こけ)	なだれ
なまらはんじゃく	未熟
なめくじら	なめくじ(動物)
なめら	シマヘビ
なも(敬語)	ね
ならほど	なるほど
なわより	組ない(縄つくり)
なん	ね
なんこ	馬肉
なんしょ(丁寧)	下さい
なんだん	何ですか
なんちゅう(なんつ)	何という
なんで	何故
なんべ	なるでしょう
にさ	お前(汝)
にしゃ(にし)	お前、あなた
にわ	土間
にょんにょさま	神さま、仏さま
にんぎゃか	賑か
ぬかす(卑語)	言う
ぬさる	乗る
ぬっかんじょ	雪の日の落とし穴
ぬへんぼー	愚者
ぬるまこい	ぬるい
ね	ない
ねえ	征ーい
ねぇべが	ないでしょうか
ねこのまなぐ	野ぶどう(猫の眼)
ねづい(ねづこい)	丁寧、熱心、くどい
ねっきょしる	意地悪くいたずらする
ねっこう	元の方、根元
ねっちょー	いたずら
ねっぱす	糊づける
ねほろげる	ねぼける
ねゆき(根ゆき)	来春まで消えない雪
ねらべる	にらむ
ねんねこ	子守の着る着物
のがる	ぬかるみになる
のさくさ	ゆっくり
のっしょ	…のです
のっペー	たびたび
のま	沼
のめしこき	なまけ者
のりもの	塗り物
のろけ	のろまな物
のんみやれ	飲んでください

な行　用例

いい子だからなかんなよ
なこどさま来たぞい
高跳ってなしたまねすんだ(どんなことするのがい)
なじょな気持ちでいるんだべか
なじょうも仕方がねぇべ
ほんなごとなじょうだか(そんなことどうだかわからない)
福島のなすはうまいぞし
そうだなす一里もあつぺ(そうですね一里はあるでしょうね)
借りた物は早くなすもんだい
なすろを見て来よ
ほだな話なだーでるごんだー(そんな話きくと涙がでますよ)
そうだなっし。あの人は五十位だなっし
(なでこけるとも言う)
なまらはんじゃくのくせ生意気言うな
なめらくじ(会)なめくじらに塩かけろ
(なめらへびとも言う)
そうだなも(そうでございますね)
ならほどその通りだ
今夜もなわよりやっぺい
そうだなん(そうだね)
なんこはうまいぞ
お休みなんしょ
それはなんだん
なんちゅうひどいやつだ
なんでそだごとしたんだべ(したんだろうか)
こんどは一等になんべよ
にさどこさ行くんだ
にし(会、中)にす(北、会)
それは、にわさ入れて置いてけろ
(幼児語)にょんにょさま拝めよ
にんぎゃかなお祭だ行ってみろ
こいつは何ぬかすか
車にぬさって行けよ
ぬっかんじょさつっぱいった(入っちまった)塑
このぬへんぼーめ
この湯はぬるまこいな
おらは行がねぞい
おれ、銭がねえ
みんなら、そうでねぇべか
ねこのまなぐいっぺぇとった
あれの仕事は全くねづい
ねっきょする(悪意地をはる)
木のねっこう掘っとくもがいんぞい
人のねっちょうなどするもんでねー
これねっばしてくんにゃ(ください)(ねっぱつけるも同意)
今にねほろげるぞ
ことしはもうねゆきだなぁ
そだに親をねらべるもんでねぇ
おどっこをねんねこでうぶえ(赤ん坊をねんねこにくるんで背負いなさい)
田んぼ道はのがるなぁ
忙しい時にのさくさ歩くな
これはこうなのっしょ(こういうわけなのです)
この子はのっペー泣いている
のまさ入ってなんねぇ
こののめしこき野郎
会津ののりものは丈夫だ
あいつはのろけものだ
熱いお茶のんみやれ

は行

方言	意味
はい(え)っとー	他の家に入る時の挨拶
はいも	里芋
はかえぐ	はかどる
ばかえに	非常に、馬鹿に
はぐた	端切れ、半ばもの
はけご	竹かごの一種
はこぼこ	白墨の訛り
ばさま	お祖母さん
はしゃぐ	ふざける
はせ	稲かけ
はそんじる	修繕する
はだつ	始める
ばち	蜂
はっけおき	占い者
はっこー	早く来い
はったぎ(げ)	馬鹿
はっつける	なぐる
ぱっぱ	煙草、きせる
はなびちょ	低い鼻
ばば	糞、大便
はばき	藁でつくったきゃはん
はまる	意気ごむ
ばやえこ(ばやっこ)	奮い合う
はらきりかんぺい	袋ぐも(腹切勘平)
はんかいこ	頭の衝突
はんきり	はんてん(半切)
はんぎり	たらい
はんぎり	歯ぎしり
ばんげ	夕方、夜、こんばん
ばんげぇし	由糀¨が」っ・ン」
はんこすり	髪を半分剃ること
はんぞ	足たらい(半挿)
はんち	手綱
ばんちゃあ	お祖母さん
はんな	馬の口なわ
ばんば	おばあさん
ひがして	東の方
ひーこ	雛
ひこすげ	ごまかし
ひして	一日中
ひしてぇ	終日
びた(卑語)	女子
びたくら	あぐら
びっき	かえる
びっきっぱ	おおばこ(植物)
ひっこき	兵庫帯
びっこびっこ	片足飛び
ひづごろ	大頭
ひったぐる(ぶったぐる)	奪う
びっちゃこ	泥道
ひずったま	頭
ひづる	子供など泣かせる
ひでい	ひどい
ひとっきり	一旦、しばらく
ひとめっこ	はにかみや
ひのまるばな	向日葵(日の丸花)
ひはがし	カレンダー、柱暦
ひぼた	火の子
ひゃおーる	投げる
ひらかむし	げんごろう虫
ひるご(植物)	野びる
ひるまっから	昼すぎ
びれる	甘える
ひんぜる	進呈する
ひんまげる	曲げる(ひんは強意)
ふぐみ	猿袴(さるっばかま)
ぶする	小言をいう
ぶっつおる	落ちる
ぶっかえる	倒れる
ぶっくーす	壊す
ぶっくらしぇる	なぐる
ぶっこぬく	打ちぬく
ふったくる	端折る
ぶっちがる	座る
ぶっつける	打ちつける
ふーで	雪のために跡なき道
ふりおけ	手桶、担ぎ桶
ブルキ	ブリキ
ふんごみ	もんぺい、猿袴
ふんじゃ	それでは
ぶんぞいろ	ぶどう色
ぶんなげでおっけろ	かまわないでおけ
ふんぬかる	穴などに落ちこむ
ふんぬけ(のけ)	馬鹿、阿呆
ベ	でしょう
べあ(べな)	でしょうね
へい	はや(魚)
ベーえー	奪い合い
へえほ	お手玉
ぺそっと	平気、静かに
へそび(へすび)	鍋の墨
へたかす	下手
へでもねぇ(へでなし)	つまらないこと
ぺろっと	平気で、皆
へんこつ	うそ
へんしろ	鳶(とび)
へんぜる	進上する
へんぞる	まがる
べんちゃら	多弁、追従
ほうたろ	ほたる
ほぎさま	坊主、お寺さま
ほきる	蒻える、茂る
ぼくどお	大きな棒
ぼっこ	下駄などにつく雪、泥
ほったぶ	頼
ぼっちがきく	手先がきく
ほっちぐる	掘る
ぼっちゃ	据風呂、風呂
ほでけさま	仏壇、仏さま
ほっぽじくる	掘る
ほど	いろり火、炉壺
ほまち	へそくり金
ほろきなげる	投げる
ぼんこ	まるい実、玉
ほんしき	本気、本降り
はんじぇ	それで……
ほんじゃ(ら)	それでは
ほんとげぇ	本当ですか
ほんにえぃ	恥しい
ほんね	そうでない

は行　用例

こんにちは、はいっとー
それ、はいもがおがったぞ(大きくなったよう)
稲刈りが、とてもはえがったな
きょうはばかえに魚が取れたぞい
この紙は、はぐただ
はけごさいっぺいとって来う
はこぼこひろったぞい
ばさまはもう寝たがい
これ、そだにはじゃぐんでねえ
はせに稲をかけろよ、はで(南、会)
破損するが逆に修理に変ったもの(珍しい方言の一つ)
さぁ、仕事をはだっぺぇ
ハデ(北、会)バチ(蜂)バゾ(会)
はっけおきに見て貰うべ
雨が降ちからはっこーよう
このはったぎ野郎
この野郎、はっつけるぞ
ばぁちゃんがぱっぱのんでる
あいつは、はなびちょだ
ばばして来いよ
はばきはいて山さ行げ
なんではまっているだベ
子どもとばやえこしんな(するな)
はらきりかんぺい腹切って見せろ
(はんきゃいこ)とも言う
はんきり着てる
はんぎりさ湯入れておけ
兄は、はんぎりして寝ったぞ
あのばんげに火事あったったな
ばんげぇしやるぞ
あれ、はんこすりでねぇか
早くはんぞ持ってこよ
はんちを取れよ
ばんちゃん(北、浜)おばんちゃあ来たぞし
馬にはんなつけろ
ほら、ばんば来たぞ
ひがしてに柿の木がある家
あのひーこは強いひーこだ
ひこすげすんでねぇでば(ごまかしやるんじゃないというのに)
ひしてだけ休むことにしっぺ
きょうはひしてぇ仕事をした
びた(中、浜)びたい(会、中)
びたくらかいている
びっきが泳いでいる
びっきっば取りに行こう
ひっこきを下げている
びっこびっこしないか
あいつはひづごろだ
他人の物をひったぐるやつがいる
びっちゃこに気つけろ
魚のひずったま捨てろ
大きいくせ子供をひづるな
これぁひでい雪だ
ひとっきり雨もやんだ
ほんに、こいつはひとめっこだ
ひのまるばなが咲いた
ひはがしはがせよ
ひぼたが飛ぶぞ、気をつけろ
石ひゃおーるぞ
ひらかむしつかんだぞ
ひるごは辛いぞ
ひるまっから遊びさ行ぐぞ
そだにびれるでねえ
君にこの本ひんぜる
あれ、顔ひんまげたぞ
ふぐみはいて行け
ほだにぶするもんでねえ
木からぶっつおるぞ
風で板べいがぶっかえった
ぶっくすた(会)ぶっくれる(会、南)ぶっくっきゃぁ(会、中、北)ぶっくっちゃ(会)
この野郎ぶっくらしぇるぞ
隣の堺をぶっこぬけ
よごれっから裾をぶったくれ
そこはお父っつあんがぶっちがるどごだ
こら、雪をぶっつけっつぉ
ふーで道だ、気つけろ
ふりおけで水くめよ
ブルキのおもちゃ買ってきた
ふんごみはいて来らんしょ
ふんじゃふーだべ(それではそうでしょう)
ぶんぞ(ぶどう)中、会、南
そだのはぶんなげでおっけろ
ふんぬがんねように気をつけろよ
このふんぬけめ、ふんのけ(会)
寝ぼうしたんだベ
おめは末っ子だべあ
あそこにへいがいっぺぇたまってるぞ
ちっとばっかの梨でベーえーしんなで
おれ達はへえほして遊ぶだわ
あいつはぺそっとしているぞ
鍋のへそびをはがしておげ
あいつの歌はへたかすだな
ほだへでもねえごと言ってんでねえぞ
この野郎三皿ぺろっと食った
そだへんこつ言うな
へんしろが鳴いてるぞ
お前にこれをへんぜる
へんぞったものさしは役に立たね
あいつは全くおべんちゃらだな
ほおたろ取りに行くべぇ
ほぎさま来らった
桑がよくほ″きた
ぼくどおでぶんなぐれ
ばっこぼっこたまった
赤いほったぶだ(ほおたぶ)
あの人ぼっちがきくわい
はこじる(会、南、北)ほっこずる(会、南)
ぼっちゃさ入れよ
ほでけさまにまんまあげろ(御飯を上げなさい)
耳の穴ほっぽじくる
ほどにくべろ
それが婆さんのはまちだとさ
あぶねから石をほろきなげるな
椿のぼんこ取りに行くべ
この雨、ほんしきだべか(本降りだろうか)
はんじぇ、おめは何んつったんだ
ほんじゃ、そんでいいべ(それでよいだろう)
それ、ほんとげぇ
そいつはほんにえぃな
んだなあ、ほんねなぁ

ま行

方言	意味
まぁーじした	さよなら
まあせる	上げる
まいよー	弁償
まえーど	昔、以前
まがってみる	覗いて見る
まがる	敬礼する
まぐら―	食ふ、大食する
まくらひき	産後二十一日
まし	……ます
まじつぺぇ	まばゆい、まぶしい
ますびき	がま、殿さま蛙
ませんぼう	厩にはめる棒
まち	便所
まっかん	真紅
まっこ	炉端
まっこみ	渦巻
まっさ	……ます
まったいぐ	同じ位、同等
まったえご	同じ位、互角
まっちぇろ	待っておれ
まっちゃね	松脂
まっつぐ	正面、真直
まっていご	互角、同じ位
まてんぼ	けちんぼ
まなくくっつぐる	目をとじる
まま	飯
ままかけ	土手の崩れた所
まめ	達者、丈夫
まるこい	円い
まるっと	全然
まんにゃせる	間に合わせる
まんにゃない	間に合わない
まんまけぇ	まん、円い
みうくり	見送り
みえー	見合い
みぎっか	右側
みしけえ	短い
みずめ	哀れ(みじめ)
みそっぱ	虫歯(味噌歯)
みだぐなす(し)	醜い人、可愛らしくない
みだぐね	見苦しい
みっさんしょ	ごらんなさい
みったぐねぇ	見苦しい、可愛らしくない
みとくさえ(みぐせえ)	見苦しい
みなんしょ	みてください
みなんて	南の方(南手)
みぬ	蓑(みの)
みめえ	見舞
みよっと	夫婦
みんじゃ	水屋、流し場
みんでねー	見るもんでない
みんベー	見ましょう
みんめー	見ないようにしょう
むえる	ふ化する、ひなにかえる
むかぁづき	第一回の誕生日(向い月)
むかりどき	第一回の誕生日
むくれる	まくれ返る
むしょーど	盛んに
むじる	曲る
むじれる	ねじける、すねる
むずせい	かわいそう
むそい(むすい)	長持ちする
むっくらおきに	起床するとすぐ
むっしょ	むしろ
むなくさ	気分、胸の中
むんじん	無尽講
めぁーだれ	前垂
めぇ	……まい
めぇーど	以前
めえーる	見える
めぇーり	お詣り
めげぇー	可愛い(めごい)
めっか	見えるか
めっかる	見つかる
めっこめし	半熟の飯
めんく	工面
めんこ	螢
めんちゃこい	小さい
も	敬語の助詞
も―	お化け
もうに	たくさん
もしゃくる(もじゃくる)	くしゃくゃにする
もしゃくれる	揉める
もた	藪
もだし	一きのこ
もだやら	藪原
もずる	もじる
もっこ(ぼっこ)	つづれ、悪い、または曲ったもの
もぼれる	老いばれる
もろ	洞
もんぐらもじ	もぐら(動物)
もんだ	……なさい

ま行　用例

(別れの挨拶)ほんじゃ、まぁーじした
それはまあせるベ
まぁえ(北)まよう(北)
そいつぁまぇーどのごどた
ふすまからまがってみてる
おめえの先生さんだ、ほれおまがりしろ
あいつは全くまぐら―する
間もなくまくらひきになんな
……そうでありまし
うわぁ、お天とうさまはまじっぺぇな
(ますびっきとも言う)ますびき出てきたぞ
ませんぼうをはずしてやれよ
ちょっとまち貸してくなんしょ
火がまっかんおこった
まっこぶち(炉ぶち)(南、中)
危ねぇからまっこみに行ぐな
……そうでありまっさ
両方まったいぐだ
まったえごになってさわぐな、いい年して
おまえしばらくまっちぇろ
まちやねとも言う(南)
まっつぐは拝殿だ、性質はまっつぐだ
子供とまっていごになっている
あいつはまてんぼだから出さねぞ
じっとしてまなくくっつぐっていろ
まま食うぞ
ままかけんどこ危ねぞ
まめで暮してるぞい
まるこい石いっぱい拾った
きのうの商いはまるっとだめだ
ちっと短いがまんにゃせる
これからでは汽車にまんにゃない
まんまるけぇとも言う
みうくりの人いっぺぇだった
きょうはみえーで忙しい
危ねがらみぎっか歩けよ
みしけえ鉛筆だごど
みずめな話だなあ(みじめたい話)
あの女はみそっぱだ
あれはみだぐなすだ
ほんにみだぐねことしる野郎だ
あの様子みっさんしょ
全くみったぐね顔だ(みたくなし)
みとくさえまねしんでねぇ
ここさ来てみなんしょ
みなんての方へ行がんしょ(行きなさい)
なぬ忘れて雨にずぶぬれになった
火事みめえさ行ってくっペ
いいみよっとになったな
みんじゃでようっく口をすすげ
ほだにじろじろみんでねー
よく語ってみんベー
おっかねがら見んめー
おら家のひよこがむえる
むかぁづきの祝い、やんねえがなんね(誕生日の祝いをしなければならない)
むがれつき(浜)むがんづき(浜)
きつくはったらむくれたわい
むしょーど雨降ってる
その道右にむじるとすぐおら家だ
あの子はすぐむじれる
あの人はむずせい人だ
この下駄はむそかった
むっくらおきに町さ行って来た
そこさむっしょすけ(敷きなさい)
どうもむなくさが悪くてしょうね
こんどむんじんを結んで貰った
めぁーだれかけて来うよ(来いよ)
……そううまぐは行くめぇ
めぇーどはそう言ったな
向こうに舟がめえーるべ
お寺めぇーりさ行くべ
ほんとにめげぇー子だごだぁ(子だこと)
踊ってるのがめっか?
遊んでっとこめっかった
今朝の飯はめっこめしだナ
めんくしねばなんね
めんこ取りに行くべぇ
いやにめんちゃこい時計だなぁ
行っきやったのかも(お出でになったのですか)
泣くとも―が出て来るぞ―
もうに取って来た
紙をそんなにもしゃくんな
着物がもしゃくれる
もだんなかにいたけの―(いたそうだ)
赤もだし(赤いきのこ)取った
もだやらに鳥の巣があんだ(あるのだ)
布をもずる
この机もっこだな(この机悪いな)
あの老人はもぼれてしまった
もろ中に(うなぎ)がいるぞ
畑の中もんぐらもじ歩いだわい
もう少し勉強するもんだ(勉強しなさい)

や行

方言	意味
やえん	猿(野猿)
やがますい	やかましい
やがれ	……さい
やぎ	やに
やぎみし	焼き飯
やくやく	わざわざ
やけち(やけっぱだ)	やけど
やさがた	そまつ
やした	……ございました
やだ	いやだ
やっから	するから……
やっきゃあね	役に立たない
やっけぇ	やっかい
やったか	いらっしゃるか
やっちゃかない	駄目だ、役に立たない
やってくなんしょ	売ってください
やってんでねぇ	やめろ
やぶから	藪中
やべ(やーべ)	行きましょう
やまおか	冬のずきん
やまのおんつぁん	猿
ややなす	出産
やらいる	出来る
やりぎ	招国に用いる二叉の木
やろこめら	男の子供たち
やんだ	嫌だ
やんべ	しましょう
ゆい	仕事の助け合い
ゆぇっこ	犬
ゆぇば	えさ
ゆえぶす	煙らす
ゆぇんめぇ	庭(家の前)
ゆくべい	行きましょう
ゆすぐ	口をすすぐ
ゆっせ	ごめんね
ゆて(ゆで)	風呂手拭
ゆばり	寝小便
ゆうべな	夕べ、昨夜
ゆるい(ゆるり)	囲炉裏
ゆるすけ	締りない人
よいやれや	寄ってください
ようま	夜
よーが	蚊(夜蚊)
よき(よーぎ)	斧
よこしぇ(よこせ)	ください、くれ
よじくじになる	曲がりくねる
よっか	……よりも
よっせぇ	寄りなさい
よっぽど	よほど
よっぴし	一晩中
よなげる	より分ける
よーばつ	両端
よぶ	招く、ごちそうする
よーほ(ほう)	両方
よまいごと(よめぇごと)	小言

や行　用例

山奥にやえんが居る
何だ、やがますいぞ
勝手に行ぎやがれ
松やぎ取っしゃいんべ(行きましょう)
うまいやぎみしだったない、やきめす(北、会)
やくやく来なくてもええ
ああ、あつい、やけちした
この家の造りはやさがただ
ごちそうさまでやした
見合いなんかやだなぁ
俺がやっからいいで(するからいいよ)
そだごとやっきゃあね
どれどれ、やっけえな奴だ
ばんちゃんやったか
そんな事したってやっちゃかない
(やってくんつぇとも言う)
そんなこと、やってんでねぇ
やぶすこ(南)
俺家さやべ(やーべ)(中、南、会)
やまおかかぶって山さいぐべ
やまのおんつぁん来たぞ
俺の姉ややなすさ帰った
おらも毬つきやらいる
やりぎ作って来てやったぞ
やろこめらうるせいな
おらやんだ
お祭りの仕度やんべ
明日俺とゆいしねいが
俺家あのゆぇっこくれっかい(上げますか)
鶏にゆぇばやれよ
なんだってゆえぶすもんだ
ゆぇんめぇさ出て遊ベ
釣りにゆくべぃよ
口をゆすぐんだぞ
わりがったらゆっせ
ゆて持ってきてあげな
この子はゆばりして困るんだで
ゆうべな大きな地震があった
ゆるいさ火焚けよ(ゆるりとも言う)
あれは全くゆるすけだ
ほうれ、早くよいやれや
ようまになんねうちに早く帰れよ
ひでえよーがだ
よき持って山さいぐ(山に行く)
でかいのをよこしぇ
小道はどうもよじくじになっている
梨よっかりんごの方うまいぞ
おら家にもたまには寄っせえ
あんだはよっぽど酒飲んでんな
ゆんべよっぴし縫い物をした
豆をよなげるがな
縄飛びやっからよーばつ持ちな
お祭りによぶぞい
それはよーほとも悪い
そだよまいごとずーな(言うな)

ら行

方言	意味
らいがない	すきがない
らつちやぐ	来客
らちくたねぇ	乱雑だ
らじもなく	多く、非常に
らつちや	……られた
らんぷあぶら	石油
りがた	ゆかた、単衣
りき	雪
りくう	生意気(利巧)
リぐじねぇ	意気地ない
りっぱんな	立派な
りゅーがお	夕顔
りんべ(べな)	夕べ、昨夜
るぇあさま	雷
るせぇー	留守居
れぇげつ	来月
れぇねん	来年
ろくったま	ろくに、正しく
ろくでね	意地悪な
ろっぺぇ	六杯

ら行　用例

あいつにはいつもらいがない
きょうはらぇちゃぐある日だなぁ
らちくたねぇ部屋だなあ
らじもなくお金を使ったんだと
おらぶんなぐらっちゃ
らんぷあぶら買って来う
りがた着ろよ
またりきが降って来たぞ
ほんとにりくうなやつだ
りぐじねぇ男だなー
ほんとにりっぱんな花嫁だこと
りゅーがお咲いたぞい
りんべな着いた
るぇあさま鳴った
おねは(お前は)るせぇーしてろ
れぇげつがらなつやすみだぞ
れぇねん卒業だ
ろくったま見もしねぇくせして
ろくでねぇ男だ(ろくでなし)
飯ろっぺぇ食った

わ行

方言	意味
んごく	動く
んだ	そうだ
んだって	そうだけれども
んぬ(んのー)	お前
んのこ	綿入れ
んば	婆さん
んべ	負え (命令)
んま	馬
んまげろ	物をあけろ、すてろ
んまねる	訴える
わい	……よ
わうさよければ	自分さえよければ
わぇー	ね
わかだんぽ	若主人
わけねぇ	大丈夫だ、たやすい
わざの	使い
わしぇる(わせる)	忘れる
わすら(わっさ)	いたずら
わっさもの	玩具
わっつぁげる	割れる
わっぱ	仲間になること
わにっこ	はずかしがり
わりえ	割合
わりきさっぱ	薪
わりぐ	悪く
わーわ	馬(幼児語)

わ行　用例

なーんだ、すぐ取ったわい
わうさよければええんだべぇ
そうだべわぇー(そうなのでしょうね)
こっちのわかだんぽは大学出なんだと
そんなことわけねぇごどだ
わざのを出してはつとした
これだけはわしぇるんでねえぞ
わすらしんでねぇぞ
子供のわっさもの買って来た
氷がわっつぁげた
(碁など)俺もわっぱになったぞ
こいつはわにっこで困りやす
わりええ(良い)話たべ
わりきさっぱ持って来う
病気わりぐなんねでよかった
わーわさ乗っか(乗るかい)

ん行

方言	意味
んごく	動く
んだ	そうだ
んだって	そうだけれども
んぬ(んのー)	お前
んのこ	綿入れ
んば	婆さん
んべ	負え (命令)
んま	馬
んまげろ	物をあけろ、すてろ
んまねる	訴える