【福島方言】中通り県南地方の方言一覧｜言葉の意味と用例を紹介！

2025年1月20日2025年1月28日

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福島県の中通り地方、特に県南地域には、温かみのある独特な方言が数多く存在します。この地域の方言には、昔ながらの生活や文化が色濃く反映されており、その響きや表現から地元の暮らしぶりや人々のつながりを感じることができます。この記事では、福島方言の中でも中通り県南地域の方言を詳しく紹介します。

方言の意味や使い方、さらには日常会話での具体的な用例も交えながら、より深く地元の魅力に触れていただける内容をお届けします。このページを通じて、福島方言に興味を持つ方や地元の言葉を学びたい方々にとって、新たな発見や楽しさが広がることを願っています。

記事のポイント

福島方言中通り県南地域の特徴と魅力
地域で使われる方言の意味や用例
方言を通じて見える地元の生活や文化
日常会話での方言の具体的な使用例

福島県中通り「県南」の方言・意味・用例を紹介！

福島県中通り「県南」地域には、長い歴史の中で培われた独特の方言が今も息づいています。これらの方言は日常会話に親しみを加えるだけでなく、地元の文化や風土を反映した重要な要素でもあります。地元の暮らしや心の温かさが伝わる方言を学ぶことで、福島の魅力をさらに深く感じていただけるはずです。

あ行

方言	意味
あーだごど	あんなこと
あい	はい(返事)
あいばんしょ	行きましょう
あい(ーえ)ベ	行こう
あいよ	足
あか	魚(小児語)
あがりかまち	縁側
あがりくなる	明るくなる
あかはら	いもり(動物)はや(魚)
あがめ	いやだ、だめだ
あがんぼ	赤ん坊
あぎび	あけび
あじゃらに	軽ーしく、不用意に
あすばねーか	遊ばないか
あっか	有るか(疑間語)
あっかん	ありますか
あったけえ	暖かい
あっつぉん	あるよ、あります
あっところ	ある所
あっぱい	あるでしょう
あっぽ	大便、糞
あねさ	兄嫁
あねさま	年頃の娘
あねさん	主婦
あますずく	雨雫
あまんぼ	つらら
あめっぷりばな	はたるぶくろ(植物)
あめふりばな	ひるがお(植物)
ありっこ	蟻
あわぶく	泡(ああぶく)
あんだんベ	あるだろう
あんちゃん	兄さん、息子
あんね	姉
あんめした	あるまいよ
いいらぁい	まあ
いぐわん	行きますよ
いっける	載せる
いっこ	猫柳(植物)
いっちょう	たびたび、何時も
いよ	魚(子どもの言葉)
いりのざしき	奥の間
いんか	縁側
いんからない	行きますからね
いんのげす	馬鹿
うしつこ	蟻地獄
うじゃらける	ただれる
うっすらかん	ぼんやり
うっちゃっておげ	投げすてておけ
うぬ	おまえ、汝
うんこ	大便
えいべした	よいでしょう
えっぺぇ	二合五勺のこと
えでる	寒じる
えましごろ	今頃
えんがみた	ひどい目にあらた
おあいなんしょ	食べなさい
おあがんなんしょ	お寄りなさい
おいんなしょ	お出でください
おか	お母さん
おっかね	恐しい
おぎ(おき)	炭火
おきむぐり	起き立てに
おごもち	あんもち
おおごとした	残念なことした
おごわ	赤飯
おさめぇる	捕まえる
おしいばち	食物を無理にすすめる
おじぎ	挨拶
おちる	降りる
おぢる	落ちる
おっかぐ	割る
おっかさ	お母さん
おつけ	お汁(おづけ)
おっける	置く
おっこむ	とりこむ
おっこわす	壊す
おっちゃ	お父さん
おっぱぐれる	連れに離れる
おっぽろぐ	遺失する、落す
おでんで	気兼ねなく
おばさる	負われる
おばんちゃん	祖母さん
おびあき	二十一日の出産祝
おべんちゃら	多弁、へつらい
おめぇー	本宅(母屋)
おらぁげぇ	私の家
おんじねー	私でない

あ行　用例

あーだごど嘘だ
「湯さ入れよ」「あい」
あっきゃあいばんしょ(あっちへ行きましょう)
おら家さあいべ
可愛いあいよだナ
白いまんま(飯)にあかかけて
あがりかまちに置いでってくんつぇ
間もなくあがりくなるぞ
この池にあかはらいっつぉ、あかはら釣り
そだごどあがめ
ほれ、あがんぼ泣いでんでねぇがよ
山さ、あぎび取りに行がねがよ
あじゃらに仕事にかがんな(仕事にかかるな)
君ちゃあすばねーか(君ちゃん遊ばないか)あすぶぞい
おめえの家に荷車あっか
そこになにかあっかん
藁小屋はあったけぇぞ
なんでもあっつぉん(何でもあるよ)
あっところに山があったどさ
そこにあっぱい(あっぺ、ぁっぺぁ、あっぺんも同じ)
わぁ、くせいくせいあっぽだ
(兄嫁を弟妹が呼ぶ語)
あねさまも嫁になっかい(嫁に行くのか)
あねさんたのむぞし
あますずくたっから(垂る)こっちへ入れ
うわぁあまんぼ下った(屋根などに)
山の上であめっぷりばなめっけたぞ(見つけたよ)
あめふりばな取っと雨になんぞ(なるぞ)
(ありご)は全県的ありっこいたぞ
かにがあわぶくだしてるぞ
そだごともあんだんべ(下の者に)
(あんつぁ)(あんつぁま)(あんちゃ)(あんにぁ)(あんにゃさん)とも言う
あれはいいあんねだった
そんな馬鹿にしたごとってあんめした
いいらぁいおらなんどしないぞ(まあ、俺などしないよ)
そんじゃらおらもいぐわん
その荷を車さいっけろよ
(いっころころとも言う)(中通り)
おらもそこへはいっちょぅ行ちた
いよつりに行くべ
いりのざしきに案内しな
手の皮いんかに干さっせ(干しなさい)
休みになったらいんからない
このいんのげす野郎
(うしっころ)とも言う
この傷はうじゃらけるぞ
あれはこの頃うっすらかんとしている
そだことうっちゃっておげ
(うの)(うのら)とも言う
うら(便所)さいってうんこたれろ
まあえいべした(えがんべ)
もっきりえっぺえなんぼだ(酒二合五勺桝でいくらだい)
とてもえでる日だ
えましごろなんしぁ来んだべ
この仕事でえんがみたわい
さあさあ、おあいなんしょ(敬語)
どうぞおあがんなんしょ(敬語)
どうぞ遊びにおいんなんしょ(敬語)
(おかー)(おが)(おがが)(おかさ)(おがちゃ)
おら、おっかねえなぁ(私、なんだか恐ろしいな)
火おこすから早くおぎ持って来う
昨日はおきむぐりに仕事さ行った
おごもち食わんしょ
銭ほろっておおごどした(銭を落して残念なことをした)
おごわ持ってがんしょ(持って行きなさい)
やっと犬こをおさめえた
あんまりおしいばちするな
お客さまに早くおじぎしろ
(「おりる」が落ちるに変わっている)
梅の実がおぢるぞ
足駄の前歯おっかいだな
(おっかちゃ)(おっかやん)
ご飯におつけかけて食うべ
ここに本おっける
雨んなっから布団おっこめよ
花瓶を鶉っこわした
(おっつぁん)とも言う(浜)
お祭に行っておっちゃにおっぱぐれた
人事な財布おっぽろぐやつあっか
おでんで物を借りるんだ
おばさ(おばさん)におばさって行く
おばんちゃんはやさしがった
きょうはおびあきだ
そだ、おべんちゃら言うんでねえ
おめぇーさ行くべ
おらげぇさぁ遊びに来う
そんなごとおんじねー

か行

方言	意味
かぁながし	場死者
かしっぽ	あばた
かっこわり	恥ずかしい
かなんきょ	かなへび
かばねがきかね	仕事をきらう
かばねやみ	骨惜しみ
かぶちゃ	かぼちゃ
かまど	一戸一人出る村の仕事日
かみごと	休日(村で決めた日)
がむし	げんごろう虫
からすのきんたま	かまきりの卵
からっきり(し)	全然、まるで
かれっぽ	枯枝
がんがね	あご
かんこちょ	可愛いい子供
かんだち	雷
かんにゃぶ	蛤(にな)(川にいる巻只)
かんにんない	ごめんね
がんば	はげ
キーキー	ねずみ(小児語)
ギーギー	魚(小児語)
キーキーさま	鼠さん(小児語)
きさい	来てください
きっとしていろ	動くな
ぎどっぽ	門
きにょお	昨日
きのーのばん	昨晩
きびきょ	きゅうす(陶器)
きびつら	いびつ(形がゆがんでいる)
きやれ	来なさい
くいぬげ	大食
くいよ	ください
ぐいら	不意に、急に
くさっぽ	おでき、腫れ物
ぐしもち	棟上げ餅
くっちい	いっぱいだ
くなはんしょ	ください
くぼのえぇず	蜘蛛の糸
くらすける	打つ、たたく
ぐるりもっけい	周囲全体
くんしょうぐさ	田うこぎ(植物)
くんされ	ください
げぁぇる	蛙
けえさっつぁま	巡査
けげず	とんぼ
けぞかけ	のぞき見
げんじょも	けれども
けんぺき	肩のこり
ごいら	突然、ぐっと
こざき	粉米(紛裂)
ごしぇ(せ)やく	怒る
ごせやぐ	立腹する
こぞんさま	蚕さま
ごでっしり	いっぱい、たくさん
こどのさま	蚕さま
こぶしもち	拳骨(げんこつ)
こめこゆき	あられ
こわかった	疲れた
こんだら	これなら
こんつら	こんな
こんまがる	曲る(腹を曲げる)

か行　用例

(かぁながれ)俺かァながれ見て来た
こら、かしっぽ野郎
本家さ行ぐにはかっこわり
(からんきょ)とも言う
どうもかばねがきかねで困る(仕事ぎらいで困る)
全くかばねやみだ
(かぼっちゃ)うわぁ、でかいかぶちゃだごど
あしたの仕事はかまどでお座んぞやー
あすはかみごとでござっすよう
がむし三匹とったぞい
からすのきんたまめっけだぞお
仕事っつうどからっきりだめだ
かれっぽ拾って来い(かれんぼ)南、中、浜
あんまり笑ちてがんがねはずした
めんげな、かんこちょだない
かんだち雨が降る
(かんにゃぼ)浜(かんにゅぶ)北(かんにょぶ)北、中
悪りがったな、かんにんない(かんべんないとも言う)
鍋の湯かぶってかんばした(はげになった)
ほらキーキー来たぞ
ギーギーいた
キーキーさまきたぞ
俺家にもきさいなん
しばるまできっとしてろよ
ぎどっぽにいる人だんじゃ(誰だ)
きにょお行って来たぞい
きのーのばんだったけな
(きびしょ)(南、会、中×きびっちょ)(県内)
この瓶きびつらだ
こっちゃきやれ
このくいぬげったらきりがねえ
これおれにくいよ
車がぐいらと曲がったんだ
くさっぽ出来たな
ぐしもちまきはじまるぞ
腹くっちい
くなれ(浜)くなんしょ(会、南、中)
くぼのえぇずはった(くもの糸はった)
悪いやつだくらすけるぞ、くらせる(中、北、南)くらつける(浜、会、北)
ぐるりもっけいの笑い者よ
くんしょ(会、北)くんちぁい(浜)くんちぇい(県内)くんつぁんしょ(会、中)くんつぇー(会、北、中)くんにぁい(南、浜、北)くんネ(浜)
げぁーる(中、南、北)けぇーる(会、南)げぇーる(浜、北、中、南)
ほら、けえさっつぁま来らつたぞ
けげずいっぺえだ
嫁とりの晩けぞかげに行った
それはそうだげんじょもなあ(げんじも)(げんども)(南、浜、会、中)
全くけんぺきが痛くて困るわい
いやぁ、ごいら水が出た、ごえっと(北、南、中、会)ごえら(会、北)
こざき届けて置いてくなんしょ
(ごしぇえーだ)隣のおんつぁんごしえやいだ
ごせばらやける(県内)ごせする(会)
こぞんさまにくわ(桑)やったがあ
ごでっしりましらった(いつぱい食べた)
(蚕殿様)会、中、ごどん(蚕殿)北、こどんさま(南、中、北)
こぶしもちくれるぞ
あれ、こめこゆき降ってきたぞ
いやはや、山登ってこわった
こんだらいいベ
こんつらもの捨ててしまえ
あんまりこんまがるなよ(背をまるくするな)

さ行

方言	意味
さえなら	さようなら
さぎっぽ(い)	さき
ざっく	お手玉
ざっこ	雑魚
ざらんぼん	葬式
し(ひの訛り)	火
しーこ	小便(幼児語)
じごくそば	どくだみ(植物)
しじみっけぇー	しじみ貝
したじ	汁
じっきに	直ぐ、ただち
しっぺ	しましょう
しばし	火箸
しんペ	こずえ(しんぽい)
すいしろ	風呂(据風呂)
すがり	蜂の一種
すってんぺん	頂上
すっぽそで	筒袖
ずり(のこずり)	鋸(のこぎり)
すんぎゃね	杉やに
せぇふ	財布
せきど	墓石(せきとー)
ぜし	ぜひ
せせる	稼ぐ
せばっち	狭い
せわしい	騒がしい、うるさい
そうがし	そうですか
そうげ	そうですか
そうしっちゅうど	そうすると
そだがん	そうですか
そだぞん	そうですか
そうだっぱい	そうでしょう
そうだない	そうではない
そうだない(し)	そうですね .
そだなん(し)	そうですね
そうだっぺぇがした	そうだろうかしら
そうだもの(ごと)	そんなもの(こと)
そうだわん	そうですよ
そっくら	残らず、みな
ぞっけねぇ	もろい、やすい
そっこそっこ	こっそり、静かに
そでねいぞい	そうでないです
そね(っぺん)	峰、頂上
そばいこ(そべこ)	あまえ子
そベーる	あまえる
そうゆっけぞ	そう言いましたよ
それっぱり	そればかり
それはっか	それだけしか
そんじゃ	それでは
そんじゃらば	それならば

さ行　用例

ほんじゃまあさえなら
柿の木のさきっぽをもぎった
ざっくして遊ばねかぁ
ざっこすくえ(県内)ざこばかでねぇが
ざらんばい(南)ざらんべ(中)ざらんぼ(中、北)ざらんぼんぼ(南)
風呂にしたげよ
(しーし)県内、しいこ(北中)
じごくそばくせえな(くさいな)
しじみっけえーいらねがい
したじをかけろ
薬つけだからじっきに治っかんな
試験だからうんと勉強しっぺ
早くしばし持ってきな
木のしんぺおっぽれ(梢を折れ)
すいっしょ(浜、北)すぇひよ(会、南)
いたずらしっとすがりにさされるぞ
山のすっぺんに雪がある
すっぽそでよく似合うない
のこずりで切っぺ
すんぎゃねねばねばだ
せぇふ大事にしろや
らんばのせきどさ花あげろ
ぜし会えでいな(お会いしたいな)
せせるじいさんだな
この家はせばっちない
せわしい日だ(せわしねぇ)(会、北、中)
そうがし(会、北)そーがーも(会)そうがん(中、会、南、浜)
ああ、そうげ、よがったなぁ
そうしっちゅうどいいんだわい(そうしっと)も同意
おめさんの方でもそだがん
うまい桃だったそだぞん
壊したのはお前が、そうだっぱい
牛だなんて、そうだないぞい、馬だぞい
そうだない、あしたは居らつおい
あの娘嫁さ行ぐそうだなん
大丈夫だっつうだんだ、そうだっぺぇがした
そうだものおら知んにねぇ
とてもめんごい子だそうだわん
(そっくり)まあだそっくらしてる
何だぞっけねぇ仕事だったなあ
やや起ぎっからそっこそっこ歩けそっこと(浜)そっこり(浜、中、会、南)
そでねいぞい、あの人は悪い人ではねえぞい
まっとそねの方さのぼって行け
ばっちはそばいこでしょがねぇ
きんの行って来たってそうゆっけぞ
それっばりきりくれねぇのか
それはそれほっか無いのかい
そんじゃ一緒に行くべ
そんじゃらば、買ってくれっぺ(くれよう)

た行

方言	意味
だぁぃろ	いやです
だえろ	鍋牛(かたつむり)
たかあし	竹馬(高足)
だがさる	抱かれる
たかとう	大根おろしの汁
たがや	桶屋
たこと	うそ
たたきおちる	強く落ちる
ただきのめす	なぐる
たちぶるめ	旅立ちのときのごちそう
だったい(てい)	案外、散々
だっちいおく	飼っておく
だってー	案外
たっペ	すべるところ
たなっけつ	出尻
たべら	が(虫)
だめだぞい	駄目ですよ
だら	人糞、下肥
たわいない	分別がない
たんた	卵(幼児語)
たんのぐろ	水田の畔
だんべい	○○だろう
だんぽ	主人、君
じい(じぇー)	良い
ちかむかえ	結婚式に嫁を近くまで迎えに出ること
ちっちゃい	小さい(ちっちい)
ちゃちゃさま	戸主
ちょっこちょっこ	時々
ちょろからする	落ちつきがない
ちんこい	小さい
つぁあ	お父さん
つぁあつぁあ	お父さん
つかい棒	心張り棒
つきのこ	つくし
つぎもの	針仕事
づぎんこ	頭巾
つけあげ	天ぷら
つそば	しそ(植物)
つぶ	たにし
つぼまい	庭園(坪前)
つまぐれ	風仙花
つめきり	松葉牡丹
ずんない(ずない)	大きい
つんのめす	突き転ばす
づんむぐる	水中に没する
でぇーぶ	大分
でかい(でがい)	大きい(でっかい)
でかさない	上手でない
でこ(さま)	人形
てっけんに	初めに
でっちがる	腰を下す
てっちょう	上の方
てっぺ(ん)	峯、頂
てっぽーばな	つりがね草
ててっぽ	山鳩(幼児語)
でどっくち	出口
でなづき	出額(ひたい)
てねげ	手拭(てぬぐい)
ではぐし	小火事、ぼや
でぼっかい	空手
てまとりおとこ	下男
でんきんばしら	電信柱
てんつきばな	撫子花(なでしこ)
どいもんも	ぶらんこ
とおみぎ	とうもろこし
とおちゃん	お父さん
とおてーばしゃ	客馬車(トテ馬車)
とおねこ	仔馬(当年子)
とおねっこ	仔馬(当年子)
とがりぽい	尖端
どけ(げ)ろ	退け、よけて呉れ
どこにもかごにも	何処にでも
どさっばいり	炉の中へ土足で入ること
どうだっぺぇ	どうだろうか
どたとき	どういう時
とっくのとおかに	とっくに、前ーから
とっさえぐ	取りに行く
とっしょり	年寄り
とっかけ(かげ)	入口、端
とつくと	心から、よくよく
とっけし(ち)	鶏の冠、とさか
とっばぐる	し損じる
とろっぴて	いつでも
とんがらし	唐辛
どんどろやき	野火
とんぼぐち	入口(戸棒の口)

た行　用例

そんなことだぁぃろ(いやだ、誰がきくものか)だぁれぇ(中、南、浜、北)だえろ(南、中、浜)
たぇろたぇろ(北)だぇろだぇろ(浜)
(たがあし)とも言う
赤ん坊がばっぱにだかさる
今夜はたかとうめしだ
たがやさ行って桶直して来う
(たごと)はだ、たこと言うな
木からたたきおっちゃ
言うごと聞かねとただきのめすぞ
たちぶるめ食べてくなんしょ
だったいそくねた(案外失敗した)
俺えで馬二匹たっちいおくぞ
ことしの米はだってーとれね
たっぺすべりさ行くべ(たっぺすべり)
あそこのおっかはたなっけつだ
たべらがいっぺいだぞ
そんなごとはだめだぞい
あのやつはだらかつぎしてる
ほんとにたわいないごとやるもんだ
たんた一つくんちぇ(卵一つください)
たんのぐろ歩くでねぇぞ
誰でもいやだんべい
だんぽさん居らかい
これじい薬だない
ちかむかえに行かねばなんね
ちっちゃこい(南、会、中、北)
ちゃちゃさまにおじきしろよ
ちょっこちょっこ遊びに来なよ
何をちょろからしてんだ
ちんこい子だな
つぁあ今行ぐぞ
つぁっつぁ(浜、北)銭くんにか(呉れないか)
つかい棒をかっとけよ(ちゃんとしておけよ)
つくしつきのこすぎなの子(童謡)
きょうは一日つぎものをした
づぎんこかぶって寺詣り、づぎんぽ(北、中)
野菜のつけあげうまいな
つそばでむすびを包め
つぶやつぶやからつぶや(わらべ歌)
つぼにわ(庭園)(南)
つまぐれの実は面白え
つめきりの花一ばい咲いた
づんねえ(中、会、浜、北)
ちっちゃい子をつんのめす
頭までづんむぐってしまった
その話はでぇーぶ前のことだ
ほんとにでかい芋だなあ
にしゃ(お前)の字はでかさないぞ
でこ作ってやっから泣くな
てっけんにそれをやっペ
そこにでっちがっていろ
もっとてっちょうの方さ投げろ
山のてっぺに光ちとこがある
てっぽーばなが咲いた
ててぽっぽ(南、北、中)が鳴いている
出る人はでどっくちがら出て行けよ
あの子はでなづきだ
てのけ(中)てのげ(中、会、北、南)てのごえ(県内)てれげ(中)
けさではぐしあったぞ
あいつでぼっかいやるんだ
てまとりおんな(下女)
でんきんばしらにせみとまった
てんつきばなとりに行かねか
どいもんもさ乗んねが
とおみぎゆでだがら食べろよ
とおちゃんとかあちゃんとおれと三人
とおてーばしゃさ乗って飯坂さ行くべ
とおねこが三匹あるぞい
とおねっこはめんごいもんな
とがりぽいさあげず(とんぼ)とまった
そこどけろよ
どこにもかごにも花咲いているぞ
どだっぱいり(北)どだんばいり(南、会)とも言う
どうだっぺぇ嫁にくれては
そだことどたときしたんだ(そんなことどういう時したのか)
そだこととっくのとおかに出来てたわい
わらびとっさえぐべ(とつしやえぐ)浜、北、中、南
とっしょりは大切にしろよ
村の入り口にとっかけの家だ
お父っつあんにとっくとおごられた(叱られた)
とっけち(中、浜、北)とっけぢ(中、北)とっとこ(北)とっとこい(南、中)とっとめ(浜、南)
はだ手つきではとっぱぐるぞ
とろっぴて来るんだわい
七色とんがらし、よがったがい(いりませんか)
どんどろやき始めっつおう
とんぼの日とも言う、とんぼぐち締めろ

な行

方言	意味
なえ	ね(他人に同意えお求める)
なえばえ	無いだろう
ながってる	捨ててある
なきめそ	泣きやすい子
なくされ	出て行け
なご	いなご
なこど	仲人(なこうど)
なし(敬語)	ね
なして	なぜ
なじょな	どんな
なじょうも	なんとも
なじょうだが	どうだか
なじょーにしっぺい	どうしたらよかろう
なす	産む
なそえ	斜
なだ	涙
なまらはんじゅく	未熟
なめくじら	なめくじ(動物)
ならめ	縞蛇(しまへび)
なわより	縄ない(縄つくり)
なん	ね
なんこ	馬肉
なんご	いなご
なんちゅうごったべ	何としたことだ
なんで	何故
なんのじ	案の条
なんぼばしもねぇ	少ししかない
にぎにぎ	握り飯(幼児語)
にげえ	苦い
にしゃ(にし)	お前、あなた
ぬきば	軒場
ぬくい(ぬぐい)	暖かい
ぬるまこい	ぬるい
ねぶか	葱(根深)
ねほろげる	ねぼける
ねらべる	にらむ
ねんねこ	赤ん坊
ねんねこ	子守の着る着物
のごー	ぬぐう
のっぺらぼ	能なし
のめしこき	なまけ者
のりもの	塗り物
のろけ	のろまな者
のろす	打つ、叱る
のんの	お寺さま

な行

きょうはとても寒いなぇ(寒いですね)
そうでなえばえ(そうではないでしょう)
本が道にながってるぞい
なぎめそ(北、南)この子はなきめそだな
そだに泣くやつなくされ
ことしゃ(今年)なごがいねぇな
なこどさま来たぞい
もう遅くなったなし(もう遅くなったね)
なして行ぐんだ(なぜ行くのか)
なじょな気持ちでいるんだべか
なじょうも仕方がねぇべ
ほんなごとなじょうだか(そんなことどうだかわからない)
これなじょ―にしっぺない(なじょすっぺ)
赤ん坊なすに家さ行った
この紙なそえに切れ
はだ話なだ―でるごんだ―(そんな話きくと涙がでますよ)
なまらはんじゃくのくせ生意気言うな
なめらくじ(会)なめくじらに塩かけろ
(なめらへびとも言う)
今夜もなわよりやっぺい
そうだなん(そうだね)
なんこはうまいぞ
あの田んぼになんごがいっぱいだ
まあ、なんちゅうごったべ
なんでそだことしんだべ(するんだろうか)
なんのじやったなあいづは
残りはなんぼばしもねぇ
にぎにぎしてくれよ
にげぁい(北、会)にげぇ薬だな、にんげて(浜)
にし(会、中)にす(北、会)
ぬきばで雨宿りしっぺぇよ(軒場で雨やどりしましょうよ)
きょうはほんとにぬくい日だな
この湯はぬるまこいな
ねぼか(中)ねぶか掘ってこう
今にねほろげるぞ
そだに親をねらべるもんでねぇ
お前はいつまでもねんねこだない
おどっこねんねこででうぶえ(赤ん坊をねんねこにくるんで背負いなさい)
でろをのごー(泥をぬぐう)
あれはのっぺらぼだ
こののめしこき野郎
会津ののりものは丈夫だ
あいづはのろけものだ
生意気しっとのろすぞ
(のんさ)とも言う

は行

方言	意味
ばぁし、ばし、ばあり	ばかり
ばい	…でしょう
はい（え）っとー	他の家に入る時の挨拶
はぎる	刈る（子どもの髪）
はけご	竹かごの一種
はせ	稲掛け
はそんしる	修繕する
はた（だ）いも	里芋
はだつ	始める
ばち	蜂
ばっぱ	お祖母さん
はなぐら	いびき
はねっこら	競争
ばんげ	夕方、夜、こんばん
ぴー	女子
ひしてぇ	終日
ひじゃかぶ	ひざがしら
ひっかり	沢山
びったげた	駒下駄
びったらこい	平たい
ひとっきり	一旦、しばらく
ひなくさい	焦げくさい、きなくさい
ひば	千葉
ひびす	さなぎ
びり	最後、最下等
ひんまげる	曲げる(ひんは強意)
ふくでもち	丸餅(脹れ餅)
ふくしい	福しい
ぶっきる	折る(強意)
ぶっくーす	壊す
ぶっせ	自然に生えた苗
ぶま	下手(不間)
ぶーぶ(幼児語)	水
ふりおけ	手桶、担ぎ桶
ブルキ	ブリキ
ぶんぞいろ	ぶどう色
ベー	でしょう、う
ベーえこ	牛
へえならし	灰かき(ならし)
ぺそっと	ぐっと、小量に
へたかす	下手
べっか	青年の集会日
へっつい	かまど
へでもねぇ(へでなし)	つまらないこと
べない	ましょうね
ぺろっと	平気で、皆
へんめ	蛇
ほきだす	吐き出す
ほきる	蒻える、茂る
はこでる	落ちる
はそっこ	紐
はそび	ほくろ
ほだ	そうだ
ほだげんと	そうだけれど
ほだに	そんなに
ぼたもち	おはぎ(牡丹餅)
ほったぶ	頬
ほっちぐる	掘る
ぼっちゃ	据風呂、風呂
ぼっとしろ	堪忍しろ
ぽっぼんがえる	ひきがえる
ぼなる	泣く
ほや	寄生木
はれみろ	それ見なさい
ぼんこ	まるい実、玉
ほんしょなし	夢中(本性なし)
ぽんち(ぼんち)	間抜者、馬鹿
ほんじぇ	それで……
ほんじゃ(ら)	それでは
ほんとげぇ	本当ですか
ぽんぽこや	ポンプ小屋

は行　用例

そればぁしか、そればしもらったってしょうね
暑かったばい、うまいばい
こんにちは、はいっとー
おめの髪はぎるがら来う
はけごさいっぺいとって来う
はせに稲をかけろよ、はで(南、会)
破損するが逆に修繕に変ったもの(珍しい方言の一つ)
はだいも(北、中)はたいもを掘っぺ
さぁ、仕事をはだっぺぇ
ハヂ(北、会)バチ(蜂)、バゾ(会)
ばっぱが来たぞい
ぢっちのはなぐらはでかい(大きい)
はねっこらしつぺ
あのばんげに火事あったったな
まぁず、ぴーばっか生したもんだで
きょうはひしてぇ仕事をした
ひざかぶ(県内)ぶっつけた
ひっかり買って来い
びったらけ(会、中)びったらっこい(県内)びちゃっこ(北、中、会、南)びっきゃこ(中、会)
ひとっきり雨もやんだ
なんだかひなくさいぞ、よっく見ろ
ひば湯立てて入れ
ひびつ(県内)ひびっつ(南)
びりかす(北、会)びりけっ(県内)
あれ、顔ひんまげたぞ
ふくで餅焼いて食べろ
あの家はふくしい家だ
その杖ぶっきれ(ぶっきょれとも言う)中、南
俺ぁ茶わんぶっくしまった。ぶっくすた(会) ぶっくれる(会、南)ぶっくっきゃぁ(会、中、北) ぶっくっちゃ(会)
ぶっせがいっばいだ
またぶまやったなぁ
ぶーぶ飲みでぇ(飲みたい)
ふりおけで水くめよ
ブルキのおもちゃ買ってきた
ぶんぞ(ぶどう)中、会、南
おらも行って見ベー
赤べえこ鳴くぞ、べこ(県内)
へえかき(中、浜、北、南)もって来う
雪がぺそっと減ちた
あいつの歌はへたかすだな
こんどのべっかに来いよ
へっついのわきで猫寝てるぞ
ほだへでもねえごと言ってんでねえぞ
そう決めっぺない
この野郎三皿ぺろっと食った
草の中に大きいへんめいた
苦いもんではきだした
桑がよくほきた
そんな木に上ってはこでんなよ
はそっこ持って来な
おめさんのはそびは可愛いな
ほだぁ(中、北、南、浜)ほだごと嘘だ
ほだげんどおれは行がね
ほだにいっばいもらっていいのが
ぼたもち持って来たぞい
赤いはったぶだ(ほおたぶ)
ほこじる(会、南、北)ほっこずる(会、南)
ぼっちゃさ入れよ
おれ悪かったから、ぼっとしろな
ほれ、ぼっぼんがえるいるぞ
なにぼなってるんだ
山ではやめっけたぞ(見つけたよ)
はれみろ、だから行ぐなといったべ
椿のぼんこ取りに行くべ
きんな(昨日)はほんしょなしに寝だ
ぽんちだなおめは(お前は)
ほんじぇ、おめは何んつったんだ
ほんじゃ、そんでいいべ
それ、ほんとげぇ
ぽんぽこやさ行っ見っぺ

ま行

方言	意味
まいよー	弁償
まぐら	食ふ、大食する
まける	水をあける
まじっぺぇ（まじつぽい）	まばゆい、まぶしい
ませんぼう	厩にはめる棒
まっこ	炉端
まつご	松の実、松毬
まったえご	同じ位、互角
まっちゃね	松脂
まっちろ	真白
まっていご	互角、同じ位
ままかが	継母
ままかぶ	堤、土手
ままっけ	堤、土手
まみげ	眉毛
まめ	達者、丈夫
まめたい	精が出る
まめっこ	はにかむこと
まるこい	円い
まるっと	全然
まんにゃせる	間に合わせる
まんにゃない	間に合わない
まんま	食べ物(幼児語)
まんま	水
まんまごと	ままごと
まんまけぇ	まん、円い
みうくり	見送り
みぐせぇ	見苦しい
みしけえ	短い
みせぇ(みっせ)	見なさい
みそっぱ	虫歯(味噌歯)
みたえな	……のような
みだぐね	見苦しい
みとくさえ	見苦しい
みなんしょ	見てください
みぬ	蓑(みの)
みば	外観、体裁
みみくいばなし	私語
みめえ	見舞
むかぁづき	第一回の誕生日(向い月)
むぐろ	もぐら
むめもと	胸
めえーる	見える
めさご	めだか(魚)
めっかる	見つかる
めっこめし	半熟の飯
めっぱ	丸い弁当箱
めなし	あかぎれ、ひび
めのこ	女の子
めんげー	可愛い
めんご	おとなしい子
めんめこ	虫
めんめず	みみず
もこ(もご)	婿
もしゃくる(もじゃくる)	くしゃくゃにする
もしゃくれる	揉める
もてる	分けっする
もんず	もず
もんもね	股

ま行　用例

まぁえ(北)まよう(北)
あいつは全くまぐらーする
まげる(こぼす)(南)桶の水まけるぞい
まちぽい(北)まちっぽい(中南)まじこい(中)まちぶれい(中)まじぺい(会)
ませんぼうをはずしてやれよ
まっこぶち(炉ぶち)(南、中)
まつこごり(中)まつざら(南、浜)
まったぇごになってさわぐな、いい年して
まちやねとも言う(南)
山はまっちろだ
子供とまっていごになっている
(ままかかぁ)とも言う(南、北、中)
ままかぶの草を刈れよ
あのままっけ崩すべ(堤を崩しましょう)
あの子のまみげは可愛いな
まめで暮してるぞい
あの娘さんとてもまめたい
そだにまめっこしてんでね(そんなに、はずかしがっているんじゃない)
まるこい石いっぱい拾った
きのうの商いはまるっとだめだ
ちっと短いがまんにゃせる
これからでは汽車にまんにゃない
まんまくなっしょ(ください)
まんま飲みでぇな
まんまごとしっペー(しましょう)
地蔵さんの頭はまんまけぇ　まんまるけぇとも言う
みうくりの人いっぺいだった
みぐぜぇがら止めろ
みしけえ鉛筆だごど
あれみせぇ、ええ馬だ(よい馬だ)
あの女はみそっ歯だ
竜みたえな雲だべした
はんにみだぐねことしる野郎だ
みとくさえまねしんでねぇ
ここさ来てみなんしょ
みぬ忘れて雨にずぶぬれになった
みばいい、みばわリー(県内)
ずいぶん長ーとみみくいばなしして居る
火事みめえさ行ってくっぺ
むかぁづきの祝い、やんねえがなんね
この畑にずいぶんむぐろがいるぞ
むなもと(中、浜、北、南)
向うに舟がめぇーるべ
めさごがいっぺぇだ
遊んでっとこめっかった
今朝の飯はめっこめしだナ
めっぱ持って畑さ行ぐ
めなしが痛え
めろこ(中、南、北)とも言う
あいつはめんげー奴だ(めんこい)
おまえはめんごだなぁ
(めんも)とも言う(北)
大きいめんめずだない
こんど来たもこさま見たか
紙をそんなにもしゃくんな
着物がもしゃくれる
ことしの稲はさっぱりもてね(分けっしない)
もんずが鳴いてたベ
あんまり歩いだもんでもんもねがいでぇ

や行

方言	意味
やいばしー	来なさい
やえひ	灸
やがれ	……なさい
やぎみし	焼き飯
やけっぱだ	やけど
やしりあい	言いあらそい
やだ	いやだ
やじっぽ	沼沢地、湿地
やっから	するから……
やっかむ	嫉妬する、うらやましがる
やっけぇ	柔い(やっこい)
やったがい	やりましたかい
やっぱ	矢張り
やっぴし	度々、毎度
やね	……言いません
やばっせ	行きましょう
やぶから	藪中
やぶれる	暴れる
やベー(や―べ)	行きましょう
やまがち	やまかがし(蛇)
ややなす	出産
やろこめら	男の子供たち
ゆい	仕事の助け合い
ゆぐし	魚ぐし
ゆすぐ	口をすすぐ
ゆだれかけ	よだれかけ
ゆて(ゆで)	風呂手拭
ゆびはめ	ゆびわ
ゆわしば	岩ひば(岩芝)
よあけさま	夜明方
よえのばん	一昨夜(宵の晩)
よが、よーが	蚊
よがっぺぇ	よいでしょう
よくきたない	よくいらっしゃいました
よなげる	より分ける
よぶ	招く、ごちそうする
よめぇごと	小言
よわかし(かす)	弱虫
よわり	夜業

や行　用例

俺の家までやいばしー
きんの(昨日)やえひやったらよがった
勝手に行ぎやがれ
やきめす(北、会)うまいやぎみしだったない
これ二才の時やけっぱだした傷だ
そんじ、(それで)やしりあいになった
見合いなんかやだなぁ
やじっぽだがら気を付けろ
俺がやっからいいで(するからいいよ)
そーだことやっかんだって駄目だベ
やっけぇ豆腐だ
柔道やったがい
やっぱし(県内)やっぱす(北、会)
やっぴしお世話になってやす
ほだこどやねぞい(そんなこと言わないよ)
俺家やばっせ
やぶすこ(南)
酔っぱらいが店先でやぶれている
俺家さやベー(や―べ)(中、南、会)
やまがちへび(県内)
俺の姉ややなすさ帰った
やめこめらうるせいな
明日俺之ゆいしねいが
ゆぐし持ってきてくれ
口をゆすぐんだぞ
ゆだれたらすからゆだれかけかけろ
ゆて持ってきてあげな
これは死んだ母のゆびはめだ
ゆわしばは取ってなんねぇんだ
あしたのよあけさまに来な
よえのばんに火事があった
むやみによがが出てきたな
よがっぺした(北、中)
遠いどこよくきたない
豆をよなげるがな
お祭りによぶぞい
あの女今頃よめぇごと言ってる
全くおめえはよわかしだな
よわりに縄つくりをやっぺいよ

ら行

方言	意味
らんとー (らんば)	墓場
らんにゃい	……られない
らんぷあぶら	石油
り～ー>つ´	生意気 (利巧)
りぐじなし	意気地ないこと
りぐじねぇ	意気地ない
れぁさま (れぇさま)	雷

ら行　用例

らんとーで鬼ごっこやっペ
そだに早く起きらんにぁい
らんぷあぶら買って来う
ほんとにりくうなやつだ
このりくじなしめ
りぐじねぇ男だなー
れぁさまおっかねぇ(おそろしい)

わ行

方言	意味
わ	おまえ
わが	君、おまえ
わかだんぽ	若主人
わがんねぇー	わからない、出来ない
わっか	輪
わっつぁげる	割れる
わらぁし (わらしこ)	子供 (童衆)
わらがみ	西洋紙
わりぐ	悪く
われ	汝