【福島方言】中通り県南の可愛い言葉(セリフ)を覚えて楽しく使いこなそう！

福島方言は地域ごとに異なる特徴を持ち、その中でも中通りや県南エリアには、かわいらしい響きの言葉がたくさんあります。この記事では、そんな中通り県南で使われる福島方言の中でも特に愛らしいフレーズを厳選してご紹介します。日常会話で耳にする親しみやすい表現や、思わず笑顔になれる言葉が盛りだくさんです。

福島方言に興味がある方や、地元の魅力を再発見したい方はぜひ最後までお楽しみください。地元ならではの温かさや、ほっこりする言葉の世界を一緒に覗いてみましょう。

中通り県南エリアの可愛い福島方言を紹介！

中通り県南エリアには、地元の人々の温かさや暮らしぶりを感じさせる、かわいらしい福島方言が数多くあります。その言葉の響きには、親しみやすさや柔らかさが詰まっており地元の人々の日常や文化を垣間見ることができます。

「あ行」可愛いフレーズ

• あいばんしょ
  意味: 「行きましょう」
  使い方: 誘いかけるときに使います。軽やかで優しい響きが特徴で、仲の良い友人や家族同士で自然に使われます。
  例文: 「あっきゃあいばんしょ」（あっちへ行きましょう）
• あいよ
  意味: 「足」
  使い方: 子どもが親しみを込めて使う言葉です。小児語として、日常の会話や遊びの中で耳にすることが多いです。
  例文: 「可愛いあいよだナ」（かわいい足だね）
• あがんぼ
  意味: 「赤ん坊」
  使い方: 赤ちゃんを指す可愛い言葉です。親しみやすさを感じる場面で多用されます。
  例文: 「ほれ、あがんぼ泣いでんでねぇがよ」（ほら、赤ん坊が泣いてるじゃないか）
• あすばねーか
  意味: 「遊ばないか」
  使い方: 子ども同士や友人同士で遊びに誘う際に使われます。可愛らしく元気なニュアンスが含まれています。
  例文: 「君ちゃあすばねーか」（君、遊ばないか）
• あっつぉん
  意味: 「あるよ、あります」
  使い方: 日常会話の中で、何かがあることを知らせる際に使われます。語尾の響きが愛嬌を感じさせます。
  例文: 「なんでもあっつぉん」（なんでもあるよ）
• あねさん
  意味: 「主婦」
  使い方: 親しみを込めて主婦を呼ぶときに使います。人と人との距離感を縮める響きが特徴です。
  例文: 「あねさんたのむぞし」（あねさん、よろしくね）
• あねさま
  意味: 「年頃の娘」
  使い方: 若い女性を指す可愛らしい言葉です。会話の中で敬意や親しみを込めて使います。
  例文: 「あねさまも嫁になっかい」（あねさまも嫁に行くのか）
• あねさ
  意味: 「兄嫁」
  使い方: 兄の奥さんを呼ぶ際の言葉で、温かみのある家庭的なニュアンスがあります。
  例文: 「あねさ、元気だった？」（兄嫁さん、元気だった？）

「か行」可愛いフレーズ

1. かんこちょ
   意味: 「可愛い子ども」
   使い方: 小さな子どもを可愛がるときに使う愛称。優しさと親しみが溢れる言葉です。
   例文: 「めんげな、かんこちょだない」（かわいいね、可愛い子どもだね）
2. かんにんない
   意味: 「ごめんね」
   使い方: 誰かに謝るときに使います。柔らかい響きで、子どもや親しい間柄でよく使われます。
   例文: 「悪りがったな、かんにんない」（ごめんなさい、申し訳なかったね）
3. かれっぽ
   意味: 「枯枝」
   使い方: 子どもが遊びで拾ったりするものを指すことが多く、自然の中で使われる可愛い言葉。
   例文: 「かれっぽ拾って来い」（枯れ枝を拾ってきなさい）
4. がんがね
   意味: 「顎」
   使い方: 身体の一部を指す言葉ですが、言葉の響きが可愛いので、子ども同士の会話にもよく登場します。
   例文: 「あんまり笑ちてがんがねはずした」（あんまり笑って顎を外しちゃった）
5. くんつぇ
   意味: 「ください」
   使い方: 何かをお願いするときのフレーズ。丁寧で可愛いニュアンスがあります。
   例文: 「そこにあるもの、くんつぇ」（そこにあるものをください）

「さ行」可愛いフレーズ

1. さえなら
   意味: 「さようなら」
   使い方: 別れ際に軽やかに使うフレーズ。日常的に使える可愛い響きです。
   例文: 「ほんじゃまあ、さえなら」（それじゃあ、さようなら）
2. ざっこ
   意味: 「雑魚（小魚）」
   使い方: 小さな魚や可愛いものを指すときに使います。子どもの遊びや話題に登場することが多いです。
   例文: 「ざっこすくえ」（小魚をすくいなさい）
3. しじみっけぇ
   意味: 「しじみ貝」
   使い方: 小さくて可愛いものを指すときに使うことが多いです。自然の中で使われる愛らしい表現。
   例文: 「しじみっけぇいらねがい」（しじみ貝を要りませんか）
4. しばし
   意味: 「火箸」
   使い方: 昔ながらの家庭用品を指す言葉。響きが可愛らしく、暖かい家庭の雰囲気を感じさせます。
   例文: 「早くしばし持ってきな」（早く火箸を持ってきて）
5. すっぽそ
   意味: 「筒袖」
   使い方: 服装について話す際に使います。響きが可愛いので、親しみを込めた会話に向いています。
   例文: 「すっぽそでよく似合うない」（筒袖でよく似合うね）
6. そだぞん
   意味: 「そうです」
   使い方: 相手の話に同意するときに使います。軽やかで優しい響きが特徴的。
   例文: 「うまい桃だったそだぞん」（美味しい桃だったね、そうだよね）

「た行」可愛いフレーズ

1. たんた
   意味: 「卵」(幼児語)
   使い方: 小さい子どもが卵を指して使う言葉。家庭でのほのぼのした場面でよく使われます。
   例文: 「たんた一つくんちぇ」（卵を一つください）
2. たべらが
   意味: 「虫」
   使い方: 子どもたちが虫を見つけたときなどに使うことが多いです。軽やかで自然を感じさせる響き。
   例文: 「たべらがいっぺいだぞ」（虫がたくさんいるよ）
3. たんのぐろ
   意味: 「水田の畔（あぜ）」
   使い方: 農作業や田んぼ周辺での会話に使われる言葉。可愛い響きで地元の自然を感じさせます。
   例文: 「たんのぐろ歩くでねぇぞ」（田んぼの畔を歩かないでね）
4. たっぺ
   意味: 「すべるところ」
   使い方: 滑りやすい場所を指して使います。子どもの遊びの中でよく登場する言葉。
   例文: 「たっぺすべりさ行くべ」（滑り台に行こう）
5. たわいない
   意味: 「分別がない」
   使い方: 軽い叱りや冗談混じりの言葉で、子どもや親しい人に使います。
   例文: 「ほんとにたわいないごとやるもんだ」（本当に分別がないことをするなぁ）

「な行」可愛いフレーズ

1. なきめそ
   意味: 「泣きやすい子」
   使い方: 子どもがすぐ泣いてしまうときに親しみを込めて使う言葉。
   例文: 「この子はなきめそだな」（この子はすぐ泣いちゃうね）
2. なこど
   意味: 「仲人」
   使い方: 仲人を可愛く親しみやすいニュアンスで呼ぶ言葉。地元の温かい人間関係を感じさせます。
   例文: 「なこどさま来たぞい」（仲人さんが来たよ）
3. なじょーにしっぺい
   意味: 「どうしたらよかろう」
   使い方: 悩みや相談をするときに使われるフレーズ。響きが可愛く柔らかい印象です。
   例文: 「これなじょーにしっぺない」（これ、どうしたらいいかな）
4. なまらはんじゅく
   意味: 「未熟」
   使い方: 少しからかったり、軽い注意をするときに使います。子どもや若い人への優しい言葉。
   例文: 「なまらはんじゃくのくせ生意気言うな」（未熟なくせに生意気言うな）
5. なめくじら
   意味: 「なめくじ」
   使い方: 子どもたちが遊びや会話の中で自然に使う可愛い響きの言葉。
   例文: 「なめくじらに塩かけろ」（なめくじに塩をかけなさい）
6. なじょうも
   意味: 「なんとも」
   使い方: 具体的な感想がないときに使う曖昧な返事。柔らかい雰囲気を作ります。
   例文: 「なじょうも仕方がねぇべ」（なんとも仕方がないね）

「は行」可愛いフレーズ

1. ばっぱ
   意味: 「お祖母さん」
   使い方: おばあさんを親しみを込めて呼ぶ言葉。家庭や地元の温かさを感じさせます。
   例文: 「ばっぱが来たぞい」（おばあちゃんが来たよ）
2. はなぐら
   意味: 「鼻」
   使い方: 鼻を指して使う言葉で、特に子ども同士の遊びや会話で可愛い響きがあります。
   例文: 「ぢっちのはなぐらはでかい」（あの子の鼻は大きいね）
3. はねっこら
   意味: 「競争」
   使い方: 子どもたちが競争をする際に使います。遊びの中で使われる楽しい言葉です。
   例文: 「はねっこらしっぺ」（競争しよう）
4. びったげ
   意味: 「たくさん」
   使い方: 物や量が多いことを指します。日常会話で「いっぱいだね」というニュアンスで使われます。
   例文: 「びったげた駒下駄が並んでいる」（たくさんの駒下駄が並んでいる）
5. ぴー
   意味: 「女子」
   使い方: 女の子を指す言葉として、可愛らしい響きがあります。日常で親しみを込めて使います。
   例文: 「まぁず、ぴーばっか生したもんだで」（本当に女の子ばかり生まれたね）
6. ほだげんと
   意味: 「そうだけれど」
   使い方: 話の流れに相槌を打つときに使います。軽い響きで親しい会話で使われます。
   例文: 「ほだげんとおれは行がね」（そうだけど、私は行かないよ）

「ま行」可愛いフレーズ

1. まめっこ
   意味: 「はにかむこと」
   使い方: 子どもや若い人が恥ずかしがっている様子を指して使います。愛らしさが感じられる言葉です。
   例文: 「そだにまめっこしてんでね」（そんなに恥ずかしがっていないでね）
2. まるこい
   意味: 「丸い」
   使い方: 丸い形をしたものや、柔らかい雰囲気のものを指して使います。可愛いイメージが伝わる表現です。
   例文: 「まるこい石いっぱい拾った」（丸い石をたくさん拾ったよ）
3. まんま
   意味: 「食べ物（幼児語）」
   使い方: 子どもが食べ物を指して使います。家庭での親しみある場面で頻繁に登場します。
   例文: 「まんまくなっしょ」（ご飯をください）
4. まんまごと
   意味: 「ままごと」
   使い方: 子どもの遊びを指す言葉。遊びの中での会話に出てくる楽しいフレーズです。
   例文: 「まんまごとしっぺぇ」（ままごとをしよう）
5. みぐせぇ
   意味: 「見苦しい」
   使い方: 見た目が良くないことを指す言葉ですが、叱りの中にも軽いニュアンスがある可愛らしい表現。
   例文: 「みぐぜぇがら止めろ」（見苦しいからやめなさい）
6. めんげー
   意味: 「可愛い」
   使い方: 人や物を褒めるときに使います。特に子どもや小動物など、愛らしい対象にぴったりの表現です。
   例文: 「あいつはめんげー奴だ」（あの子は可愛い子だね）

「や行」可愛いフレーズ

1. やっけぇ
   意味: 「柔らかい」
   使い方: 柔らかい物や触り心地の良いものを表現する際に使います。優しくて柔らかいニュアンスが特徴です。
   例文: 「やっけぇ豆腐だ」（柔らかい豆腐だね）
2. やっから
   意味: 「するから」
   使い方: これから自分が何かをすることを伝える際に使います。軽い響きが親しみやすい言葉です。
   例文: 「俺がやっからいいで」（私がするから大丈夫だよ）
3. やじっぽ
   意味: 「沼沢地、湿地」
   使い方: 地元の自然を指す言葉。可愛らしい響きで、田舎の風景を思わせます。
   例文: 「やじっぽだがら気を付けろ」（湿地だから気をつけなさい）
4. やっぴし
   意味: 「度々、毎度」
   使い方: 繰り返し行われることを表現する際に使います。頻度の高さを可愛く伝える言葉です。
   例文: 「やっぴしお世話になってやす」（毎度お世話になっています）
5. やっかむ
   意味: 「嫉妬する」
   使い方: 嫉妬や羨ましい気持ちを軽やかに表現するフレーズです。
   例文: 「そだことやっかんだって駄目だベ」（そんなことを羨ましがっても仕方ないよ）
   ら行の可愛いフレーズ

「ら行」可愛いフレーズ

1. らんとー
   意味: 「墓場」
   使い方: 墓場を指す言葉で、子どもたちの遊びや地元の昔話などに登場します。
   例文: 「らんとーで鬼ごっこやっペ」（墓場で鬼ごっこしよう）
2. らんにゃい
   意味: 「できない」
   使い方: 何かができないことを表現するフレーズ。軽い音で可愛らしさを感じさせます。
   例文: 「そだに早く起きらんにゃい」（そんなに早く起きられないよ）
3. らんぷ
   意味: 「石油ランプ」
   使い方: 昔ながらのランプを指す言葉で、家庭の温かさや懐かしい雰囲気を感じさせます。
   例文: 「らんぷあぶら買って来う」（ランプの油を買ってきなさい）
4. りくじなし
   意味: 「意気地がないこと」
   使い方: 少し叱るようなニュアンスで使われる言葉ですが、響きが軽く、優しい印象を与えます。
   例文: 「このりくじなしめ」（この意気地なしめ）
5. れぁさま
   意味: 「雷」
   使い方: 雷を指す言葉で、音の響きが怖さを和らげる可愛い表現として使われます。
   例文: 「れぁさまおっかねぇ」（雷が怖いよ）

「わ行」可愛いフレーズ

1. わっつぁげる
   意味: 「割れる」
   使い方: 物が壊れるときに使う言葉で、響きが柔らかく、日常会話に親しみを与えます。
   例文: 「氷がわっつぁけた」（氷が割れたよ）
2. わらぁし
   意味: 「子ども」
   使い方: 子どもを親しみを込めて呼ぶ言葉で、地元の温かい家庭の雰囲気を感じさせます。
   例文: 「近所のわらぁし騒いでんだ」（近所の子どもたちが騒いでいるよ）
3. わがんねぇ
   意味: 「わからない」
   使い方: 何かが理解できないときに使うフレーズ。カジュアルな響きが特徴です。
   例文: 「何だかさっぱりわがんねぇ」（何だかさっぱりわからない）
4. わりぐ
   意味: 「悪く」
   使い方: 状況や物事が悪いことを表現します。叱るときにも軽いニュアンスで使われます。
   例文: 「病気わりぐなんねでよかった」（病気が悪化しなくてよかったね）
5. われ
   意味: 「汝（あなた）」
   使い方: 相手を指す親しみのある言葉。家庭や友人同士の会話で使われます。
   例文: 「われ使いさ行って来う」（あなた、使いに行ってきてね）

「ん行」可愛いフレーズ

1. んだっぱー
   意味: 「そうでしょう（女語）」
   使い方: 女性が同意するときに使うフレーズ。柔らかく可愛らしい響きが特徴です。
   例文: 「んだっぱー、わだしそう思うんだ」（そうでしょう、私もそう思うの）
2. んだっぺぇ
   意味: 「そうでしょう（男語）」
   使い方: 男性が同意するときに使うフレーズ。地域の会話でよく使われます。
   例文: 「んだっぺぇ、俺は知ってるだ」（そうでしょう、俺は知っているよ）
3. んぬ
   意味: 「お前」
   使い方: 親しい間柄で相手を指す際に使われます。少し軽い調子での呼びかけです。
   例文: 「んぬが悪いんだぞ」（お前が悪いんだよ）
4. んばる
   意味: 「背負われる」
   使い方: 誰かに背負われる様子を表す可愛い響きの言葉。子どもや赤ちゃんの話題で使われます。
   例文: 「婆ちゃんにんばって来たのが」（おばあちゃんに背負われてきたんだね）
5. んま
   意味: 「馬」
   使い方: 動物としての馬を指す言葉。短い響きが可愛らしく、愛着を感じさせます。
   例文: 「いいんまだべ」（良い馬でしょう）

福島方言｜中通り県南の可愛い表現まとめ

中通り県南エリアで使われる福島方言には、温かみと親しみを感じさせるかわいい表現がたくさんあります。日常会話や家族とのやり取り、子どもたちの遊びの中で生まれた言葉の数々は、地元の豊かな文化と人々の絆を反映しています。

この記事でご紹介したフレーズを参考に、福島方言の魅力をさらに深く楽しんでみてください。福島の中通り県南地域が持つかわいらしい言葉の世界は、きっとあなたの心をほっこりと温かくしてくれることでしょう。