2022年5月18日、千葉市内にある保育園の保育士15人が一斉退職していたことが分かりました。15人が一斉に退職するなんてあまり聞いたことがありません。普通は1人か2人が退職する程度だと思うのですが…。保育園と保育士の間で何か問題でも起きたのでしょうか。
今回は保育士15人が一斉退職した
- 保育園の名前
- 保育園の場所
- 保育士の待遇
について調べて見ました。それではサクッと確認していきましょう!
千葉県市内の保育園で保育士15人が一斉退職?ニュースの概要を確認!
2022年5月18日、千葉県市内の保育園で約15人の保育士が一斉退職したことが分かりました。保育士が退職することはありますが、一斉に15人も退職したことは聞いたことがありません。多くても2人から3人程度ではないでしょうか。
千葉市内の保育園で、不適切運営が行われているとして常勤保育士など約15人が一斉退職したとの情報が双方向型調査企画「ちば特(千葉日報特報部)」に寄せられた。
引用元:ヤフーニュース
ニュースの概要を確認すると、一斉退職した15人の保育士は常勤保育士の方がほとんどです。常勤保育士は正社員なので、他の会社と同じ正社員扱いになります。1日6時間以上、月20日以上の勤務が必要です。常勤保育士の他に、非常勤保育士があり、パートタイムやアルバイトでの雇用です。保育園も普通の会社と同じ働き方が適用されています。
約15人の保育士が一斉退職した理由については、待遇面での不満が大きかったようです。施設では職員の賃上げに充てるべき「処遇改善金」が赤字の補てんに流用されていたことが、記事で書いてあります。職員の賃金に関するお金を赤字補填に使われていたのでは、信頼関係が保てないですよね。
他には、「残業代が満足に支払われてこなかった」とも書いてあります。最初は払われていたと思いましが、コロナで状況が一変してから、滞りがちになったのではないでしょうか。コロナ禍で園児の受け入れ数が減少し赤字経営に陥っていると園側から説明があったことも事実です。そのため、現場に対して処遇改善金の取り扱いを変更すると連絡があったことも分かりました。
約15人の保育士が一斉退職すると聞いて、千葉市の担当部署「幼保運営課」が園に対し聞き取りを行う事態にまで発展していました。結局15人の保育士は3月末で退職しています。4月になると新年度になるので、年内での退職を決断したと思います。15人の保育士が一斉退職した保育園はどこなのか調べてみました。
千葉県の保育士が一斉退職した保育園はどこ?名前や場所を調べてた!

保育園にお子さんを預けている親から見ると、約15人の保育士が一斉退職したらびっくりしますよね。一斉に退職する場合、多くても2人から3人程度ではないかと思います。会社の規模に関係なく、一斉に15人が退職するなんて、園側で何かあったのでは?と思ってしまいます。15人が一斉退職した保育園はどこなのか見ていきましょう。
画像で千葉市の保育園を調べてみると少ないように見えますが、実際には306件の保育園があります。千葉県に登録してある保育園は分かるのですが、個人で運営している保育園は千葉県に登録していない可能性もあるので、実際には306件よりは多いかも知れません。
千葉市にある保育園(保育所)まとめ
- 中央区:73件
- 花見川区:55件
- 稲毛区:49件
- 若葉区:36件
- 緑区:45件
- 美浜区:48件
2022年5月現在(千葉県保育所一覧参照)
保育園の数を見るとかなりあることが分かりますね。土地の面積や人口の多さによって保育園の数もバランスが取れている感じだと思います。保育園に預けるお子さんの年齢は0歳から5歳(小学校に上がるまで)。2022年3月現在で千葉市にいる0歳から5歳までのお子さんは約4万人(千葉県ホームページ参照)。
子供の年齢 | 子供の人数 | 保育士の人数 |
---|---|---|
0歳児 | 3人 | 1人 |
1歳~2歳児 | 6人 | 1人 |
3歳児 | 20人 | 1人 |
4歳児以以上 | 30人 | 1人 |
保育士の人数は、保育園の規模によって保育士の人数も決まってくると思います。年齢の小さいお子さんを預かるのがメインなら、3人に対して1人の保育士が必要になる事が分かりますね。どのような体制で運営していたのか分かりませんが、今回15人が一斉退職した保育園は結構大きな保育園だったのではないかと思います。
千葉市内にある保育園の数が多いのと、SNSや掲示板でも情報がなかったので、15人が一斉退職した保育園の名前や場所を特定することはできませんでした。現在は、人員を確保して運営しているので、大きな影響を引きずっている可能性は低いかも知れません。
千葉県の保育士が一斉退職した理由は何?待遇面についても調査!

保育士になりたい人はたくさんいると思います。昔の保育士は女性のイメージが多かったのですが、最近では男性の保育士もいますね。ユーチューブで有名な保育士「てぃ先生」など、男性の保育士も頑張っていることがわかります。2017年の統計では男性保育士は全体の約6.5%、昔から比べると多くなっているのは事実です。
今回15人が一斉退職した理由は、待遇面での不満となっています。「処遇改善金が赤字補填に回っていた」「残業代が満足に支給されなかった」「使途変更で期末手当等が大幅に減少した」ことなどが主な理由となっています。働いている側からすると、残業して働いた分を貰えないとは思わないですよね。残業した分は会社が払うのはルールで決まっていますから。
処遇改善金が赤字補填に回っていたのもあり得ないです。保育士の給料が他の業種に比べると安いので、国が平成25年度から処遇改善加算の制度を導入しています。処遇改善加算の制度は「処遇改善加算Ⅰ」と「処遇改善加算Ⅱ」の2種類。それぞれの内容によって処遇改善金が国から支給されます。
昔から保育士の待遇問題は話題になっています。賃金が安い、労働時間が長い、労働環境が悪い…、一番の問題は給料の安さではないかと思います。人間関係も問題になったりしますが、人間関係はどこの会社でもあります。人間関係の問題から抜け出すには、個人で稼ぐ力をつけることが一番ではないかと思います。
平成25年に国が導入した処遇改善加算の制度の影響もあって、年々保育士の年収も上がってきていることが分かりました。厚生労働省が保育士の年収を公表しています。
年度 | 保育士の平均年収 |
---|---|
2013年 | 310万円 |
2014年 | 317万円 |
2015年 | 323万円 |
2016年 | 327万円 |
2017年 | 342万円 |
2018年 | 358万円 |
2019年 | 364万円 |
厚生労働省の資料を見ると保育士の平均年収が上がっていることは分かります。でも、平均年収なので多少は上下している地域もあるのではないかと。他の企業と比べると、保育士に対する待遇はまだまだ改善の余地はあると思いますね。
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